モリッツ・グロスマンからの贈りもの~ご自宅をグラスヒュッテに!「ヴァーチャル工房見学へようこそ」

 By : KITAMURA(a-ls)




モリッツ・グロスマンからの贈りもの
自宅をグラスヒュッテに~ヴァーチャル工房見学へようこそ



今は距離を置かなければならない状況のなか、オンラインで実行できる素敵な試みを、モリッツ・グロスマンはグラスヒュッテから発信してくれている。
本来は、先日のイースターの休日に「外出しないで家にいましょう」というメッセージが込められたものだったが、日本をはじめ、今もまだ外出の規制や自粛の要請が続く地域に住むモリッツ・グロスマン愛好家のために、クリスティーネ・フッターCEOが、この素敵な贈り物の記事掲載を許可してくださったことに感謝します。


まずはブランドからのメッセージです。


Covid19ウイルスの蔓延は、私たち全員に非常に困難な課題を突きつけています。
私たちは皆様のことを思い、この困難な時期に皆様のご健康とご多幸を心よりお祈りしております。私たちは、いつか状況が好転し、グラスヒュッテや世界のどこかで皆様にお会いできることを心より願っています。 私たちは前向きに考え、グロスマン精神を高く持ち続けています。

私たちはチームとしてお互いのために立ち上がり
.... そして距離を置きます。

しかし、デジタルメディアのおかげで、グロスマンは今でもオンラインでご利用いただけます。お電話やEメールでのお問い合わせやご相談も、もちろん承っております。
そして、ちょっとしたイースターのサプライズとして、グラスヒュッテの工場をバーチャルに見学していただきたいと思います。

 
この困難な時代、私たちは直接お客様をお迎えすることはできませんが、
ドイツの最も美しい職人技であるSchonstes deutsches Handwerkの美しい瞬間と映像のハイライトをお届けします。
動画をご覧になって、私たちの世界に入ってみてください。



CNCや旋盤でジャーマンシルバーの地板やムーブメントための小さな歯車を作るチームに、参加してみてください。
私たちの時計の針が、直火でゆっくりとブラウンバイオレットに変化していく様子をご覧ください。

ラチェットホイールの歯の側面がどのように研磨され、面取りされ、あの輝きに到達するのか、その過程をご覧ください。
そして最終的にムーブメントが組み立てられる、特別な瞬間を体験してください。

テンプの歯車が振動し始め、時計は安定したリズムで時を刻み始めます。

ありがとうございます。 そしてどうか健康でいてください。





素敵な9分4秒、いかがでしたか。
(動画の下に英文ではあるが字幕でキャプションがでるので、だいたいの作業内容もわかりやすいと思う)

さて、WATCH MEDIA ONLINEは昨年、読者の皆さまをお連れしてグラスヒュッテ・ツアーを催行したが、今ブランドからの動画を見て、モリッツ・グロスマンの工房を見学させていただいたその時の旅を懐かしく思い出している。その時の素晴らしい思い出を記録する意味で、訪問時の画像を少しだけ掲載しようと思う。

見学の前に、クリスティーネ・フッターCEOが『モリッツ・グロスマンは、すべてをオープンにしています、なにも隠すことはありありませんので、どこを撮影しても、何を尋ねていただいても構いません』と言ってくださったとおり、工場の全個所の撮影がOKだったのは、他社とは異なる大きな特筆点だった。



モリッツ・グロスマンの工房はグラスヒュッテの一番の高台に建てられているため、見学前に通されたカンファレンスルームからは、グラスヒュッテの街が一望できる。全ブランドを眼下に見下ろしながらお仕事していることになるわけだ(笑)。


●あの工房もあの会社も、みんな眼下に見下ろせる。


●最先端のCNC旋盤加工セクション。最新のターニング加工機などが数多く見られた。





ワイヤ放電加工機

年間生産本数400~500本の規模としては工作機械への投資が大きすぎないかと尋ねると、
「最新の機械で経験を積んだことで、いまは他ブランドの部品製作の仕事も受けるようなったので、投資としては非常に成功している」と、他の会社では極秘事項になるようなことも正直に話してくれた。



ネジまで自作するブランも少ない。自社製品率は85%以上で、しかもそれらに対する仕上げなどの手作業率は世界一であると自負しているとのことだった。
古典を非常に大事にしているブランドだが、古典DNA+最新技術がグロスマンのタイムピースを作っていることがよく理解できた。



独特のオリジナリティが込められた針製作のセクション。



その他、設計、プロトタイプ製作、アセンブリー、フィニッシュなど、フッター氏の言葉通り、各セクションを完全オープンで見学!





その後はまたプレゼンテーション・ルームで、貴重な個体を含む、グロスマンのほぼ全モデルを心ゆくまで堪能。



スペシャルなこのモリッツ・グロスマン・デイはまだまだ終わらず、ワークショップとして、ポリッシュや針の磨き、焼きなどを全員で体験。




さらに、ドレスデンへ移動して、クリスチーネ・フッターCEO主催の晩さん会にお招きいただく。。。。。



この食事会がどのくらい楽しかったかというと、この前菜の写真を撮って以降一枚の画像も撮っていないことにあとで気づいたくらい、撮影を忘れてしまうくらい、ほんとうに楽しいものだった。


こういう状況の中なので、今度はいつになるかわからないが、いつか再会できるようになったときには、ぜひまたあの丘の上の工房にうかがって、時間を忘れるくらい時計の話をしたいなと、そう願っている。
その時には、今これを読んでいただいている皆さんも、ぜひご一緒に!!!!


それまでは………
Turn your home into a Glasshütte and stay at home !


 【お問合せ】
モリッツ・グロスマン・ジャパン株式会社
東京都文京区小石川4-15-9
Tel: 03-5615‐8185
Fax: 03-5615‐8186