モリッツ・グロスマンが新たな世界限定モデル「トゥールビヨン トレンブラージュ」を発表~伝統的なトレンブラージュ加工のダイヤルにアンスラサイトカラーのコーティング

 From : Moritz Grossmann (モリッツ・グロスマン )



モリッツ・グロスマンが世界限定モデル、「トゥールビヨン トレンブラージュ」を発表


モリッツ・グロスマンは新たな世界限定モデル、トゥールビヨン トレンブラージュを発表します。伝統的な職人技と現代の美学が組み合わされたリミテッドモデルは、トレンブラージュ仕上げを施した芸術的なダイヤルと洗練されたトゥールビヨン機構の両方を見ることができます。ローズゴールドとホワイトゴールドの2つのバリエーションがあり、それぞれ世界限定8本のリミテッドモデルです。




ガルバニック加工を施したトレンブラージュダイヤル
モリッツ・グロスマンの時計は細部まで最高の手仕上げが施されています。トゥールビヨン トレンブラージュでは、シンメトリーな配置が特徴的なジャーマンシルバー製のダイヤルにも特別な仕上げを見ることができます。



ダイヤルのベース部分には、ビュランと呼ばれる工具を用いて職人の手作業でトレンブラージュ仕上げが施されます。熟練した経験を要する彫金の細かく隆起する均一な仕上げが光の反射を和らげ、マットな質感を生み出します。インダイヤルにはマットなオパリン仕上げが施されています。



ダイヤル表面にはガルバニック加工を施し、ブラック・オーアールと呼ばれるアンスラサイトカラーにコーティングされています。伝統的な装飾技法と最新技術による加工を施したダイヤルが完成するには長い時間を要します。




機能的な時刻表示
6時位置に位置するフライングトゥールビヨンに加えて、3時位置には時針、9時位置には秒針がセッティングされています。一目で見分けられるよう、しっかりとした太さのある時針に比べ、秒針には細身の針を用いています。



分針の先端は細く繊細に仕上げられており、はっきりと時刻を読み取ることができます。大型キャリッジの開口部にあたる、25分~35分の間のミニッツスケールはダイヤル中央に記されており、分針のカウンターウェイトがその時刻を指し示し、明確に時間を読み取ることが可能です。この分針の表示方式は特許を取得しています。



アンスラサイトとコントラストを成すホワイトで記されたアラビア数字と自社製の針が19世紀から続くグラスヒュッテの美学を示しています。


偉大な時計職人から受け継がれる技術
モリッツ・グロスマンの革新的なトゥールビヨンは、ブランドの創始者である19世紀の時計職人モリッツ・グロスマンと、アルフレッド・ヘルウィッグ、そしてアブラアン・ルイ・ブレゲの3人の功績にインスピレーションを受け製作されました。



モリッツ・グロスマンはドイツ時計学校を設立し、グラスヒュッテの時計産業に大きく貢献しました。その時計学校で教鞭をとったアルフレッド・ヘルウィッグは1920年にフライングトゥールビヨンの特許を申請し、彼の著書「Drehganguhren」は今日のモリッツ・グロスマンのトゥールビヨンムーブメントに大きなインスピレーションを与えました。



アブラアン・ルイ・ブレゲは18世紀から19世紀初頭にパリで活躍しました。彼が開発した様々な機構は時計業界に大きな影響を与え続けています。彼の最も重要な発明の一つが、トゥールビヨンです。テンプへの重力の影響を分散するため脱進機をケージに収め回転させる構造です。現在でも、この複雑機構を組み立てる技術を得た時計職人は高く評価されています。


伝統的な機構を受け継ぐ新しいトゥールビヨン
モリッツ・グロスマンは2013年にブランド初となるトゥールビヨンムーブメントを発表しました。自社製キャリバー103.0は古典的な機構を再解釈しており、多くの新しい技術も用いられています。アルフレッド・ヘルウィッグの理論に基づき大きなサイズのテンワを採用し、キャリッジも16mmと大型です。また、一般的なトゥールビヨンのキャリッジは一分間で一回転しますが、キャリバー103.0では3分かけてゆっくりと一回転します。V字型の2本のフレーム支柱のデザインも特徴的です。



モリッツ・グロスマンの理念に従いトゥールビヨンの精度をより高めるためには、ストップセコンド機構が不可欠でした。テンワをスムーズに停止させるためには、ストッパーがV字型の支柱を超えて、その向こうのテンワに優しく触れる必要がありました。モリッツ・グロスマンは柔らかなブラシを用いることでムーブメントへ負担をかけず、また正確な時刻調整機構を実現したのです。このブラシを用いた秒針停止機構も特許を取得しています。




細部まで完璧な仕上げ
モリッツ・グロスマンの情熱はパーツ一つ一つに見ることができます。すべてのパーツは手作業で個々に仕上げられています。幅広のグラスヒュッテリブ模様が施されたプレートが、丁寧に面取りされたエッジ部分や角穴車の3段のサンバースト仕上げを際立てます。ホワイトサファイアがセットされたゴールドシャトンは徹底的に磨かれた平型ネジで留められています。




トゥールビヨン トレンブラージュ、世界限定各8本
トゥールビヨン トレンブラージュはローズゴールド、またはホワイトゴールドケースからお選びいただけます。ケースカラーに合わせ、ローズゴールドモデルには18Kローズゴールド製の針とブラウンのアリゲーターストラップを、そしてホワイトゴールドモデルにはスチール針とブラックのアリゲーターストラップを採用しました。
どちらのモデルも世界限定8本のリミテッドモデルです。






【仕様】
トゥールビヨン トレンブラージュ

Ref. MG-003617
ケース: 18Kローズゴールド
ダイヤル: ジャーマンシルバー製、トレンブラージュ仕上げ
・ガルバニック加工を施したブラック・オーアール
・針 手仕上げ、18Kローズゴールド
価格:¥38,500,000 (税込予価)
限定数: 世界限定8本



Ref. MG-003616
ケース: 18Kホワイトゴールド
ダイヤル: ジャーマンシルバー製、トレンブラージュ仕上げ、
・ガルバニック加工を施したブラック・オーアール
・針 手仕上げ、ポリッシュ仕上げを施したスチール
価格 :¥38,500,000 (税込予価)
限定数: 世界限定8本


(以下共通)
仕様:トゥールビヨン トレンブラージュ
ムーブメント: 自社製キャリバー103.0(手巻き・5姿勢調整)
部品数:245個(輪列186個、キャリッジ59個)
石数:30石(うち4石はネジ留め式ゴールドシャトンに使用、輪列17石 / キャリッジ13石)
脱進機:アンクル脱進機
調速機:ストップセコンド機能搭載グロスマン製スリーミニッツトゥールビヨン
・質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ
・ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)
・キャリッジ 直径: 16.0 mm
・キャリッジ回転数 3分間に1回転、ダイヤル側から見て反時計回り
・テンプ 直径: 14.2 mm 振動数: 18,000振動/時
パワーリザーブ: 完全巻き上げ状態から約72時間
機能: 時、分、ストップセコンド機能搭載オフセンターセコンド
・グロスマン製プッシャー付き手巻き機構
操作: リュウズ18K ゴールド(時計の巻き上げおよび時刻設定用)
プッシャー:18Kゴールド(時計リスタート用)
ケースサイズ: 44.5 mm径/ 13.9mm厚
ムーブメントサイズ :直径38.4mm/ 厚さ7.1mm
ケース: 18Kゴールド/スリーピース、
ダイヤル: ジャーマンシルバー製
・トレンブラージュ仕上げ
・ガルバニック加工ブラック・オーアール
針: 手仕上げ、18Kローズゴールドまたはスチール
風防: 片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ: 手縫い、アリゲーターストラップ、バックル18Kゴールド
発売予定:2024年秋以降
[特徴]
フライング・スリーミニッツトゥールビヨン、ネジ止め式駆動歯車およびV字型ブリッジ/分針はセンター、時針及びストップセコンド機能を搭載した秒針はオフセンター、トゥールビヨンの窓枠を通過する25分から35分のために分針の根元部分に記された分目盛り/ブラシでテンワを止めるストップセコンド機構/アンクルに釣り合い重りとピンが付いた非対称レバー式アンクル脱進機/グロスマン製テンプ、ヒゲゼンマイは下方に設置、テンワの調整ネジによる調整/新設計の香箱軸受け機構/硬度の高い油脂に富むユソウボクを使った4番車軸のブレーキリング/ARCAP合金の輪列歯車/グロスマン製プッシャー付き手巻き機構、針合わせファンクション解除・時計リスタート用プッシャー/グラスヒュッテ式コハゼ機構(改良型戻し機能付き)/表面加工をしない洋銀のプレートおよび支柱構造/プレートおよびトゥールビヨン受けのハンドエングレービング/幅広く水平なグラスヒュッテ・ストライプ模様、/角穴車の3段サンバースト模様/平型ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン/ホワイトサファイアの受け石/個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構



【お問合せ】
モリッツ・グロスマン・ジャパン株式会社
東京都文京区小石川4-15-9
Tel: 03-5615‐8185
Fax: 03-5615‐8186



[モリッツ・グロスマン]
モリッツ・グロスマンは1826年にドレスデンに生まれ、偉大なドイツ人時計職人たちにおいて先駆者とみなされます。若く才能に恵まれた時計職人であったグロスマンは、友人のアドルフ・ランゲの説得により1854年に自身の工房をグラスヒュッテに設立しました。評価の高い時計企業を運営する一方で、グロスマンは政治的・社会的な活動に努め、1878年にはドイツ時計学校を設立します。1885年にモリッツ・グロスマンは突然亡くなり、彼の死とともに時計マニュファクチュールも解体されました。
このモリッツ・グロスマンの伝統的な時計作りが2008年に復活しました。時計師クリスティーネ・フッターが、かつてグラスヒュッテの時計ブランドであった「モリッツ・グロスマン」に出会い、その商標を取得し、構想を練り、素晴らしく繊細な腕時計とともに残された120年前のグロスマンの遺産を受け継いだのです。そして、個人の時計愛好家からの支援によって2008年11月11日にグロスマン・ウーレン社がグラスヒュッテに設立されました。今日のグロスマンの時計師は、歴史的な部分を単に模倣するのではなく、新たな伝統を作り上げています。モリッツ・グロスマンは、革新と卓越した技能を基に、伝統的であると同時に最新の仕上げ技術と高品質の素材を使い、時計作りにおける「新しい時代の原点」を創り出します。
www.grossmann-uhren.com