QUAI DES BERGUES 1週間の初期精度

 By : CC Fan
納品から1週間、特に厳密ではないですがケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES)の初期精度を測ってみました。

7日巻きなので、推奨?の使い方である"ミサの後に巻き上げる"と"曜日表示兼用のパワーリザーブ"をイメージし、納品時にいっぱいまで巻き上げた状態で時刻合わせし、そのあと巻き足しなしでパワーリザーブインジケータが0になった時の週差を目視で確認しました。
リファレンスはNICTの原子時計とNTP同期させた直後のPCの時計を使っています。

最初に結果を書くと、7日間+α(詳細は後述)で、+45秒なので、+7.5秒/日程度になります。
個人的には、6振動機としては充分ではないかと思います。

2017年1月8日 追記
上記の結果はパワーリザーブ切れ直前で精度が悪化したせいではないか?という疑いがあったので、フル巻きから2日(48時間)の精度を測ってみました。
期間以外の条件は同じで、+3秒/日でした。
追って確認します。

細かい話をすると、"+α"というのはパワーリザーブインジケータの構造に由来する揺らぎです。
SXH1のゼンマイ自体は7.5日分ほど動かす力があるそうですが、パワーリザーブインジケータは7日分の可動域となります。
そのため、インジケータが最大を指している状態でさらに巻いた場合と、インジケータが最小を指している状態でさらに解けた場合、パワーリザーブ輪列内のクラッチがスリップし、インジケータは動かないけどゼンマイだけは動いているという状態になり、最大0.5日分の揺らぎが発生します。


SXH1ムーブメントの文字盤側 (向かって右上がパワーリザーブの軸とクラッチ)

条件を一定にするためにはクラッチをスリップさせないように心がければ良いですが、そこまで気にすることもないような気がします。

プラス誤差かつストップセコンド搭載機なので、巻き上げついで停止させ、実時間が追いついたところで解除すれば時刻合わせは容易です。
針を動かす場合でも動かしやすく、針飛びもしないので調整は容易です。

結局、まだDバックルがないため、カンタロス(Kantharos)を優先して使っています。
もう少しするとカンタロスがバケーション(隠語)に出かけるため、ケ・デ・ベルクに集中し、より詳細な検証が行えると思います。

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