CZAPEK QUAI DES BERGUES No27 納品

 By : CC Fan
ワガママのせいで年内納品は無理かなと思っていたチャペック(CZAPEK)のケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES)ですが、12月最終週に届いたとの報を受け、ノーブルスタイリングさんの最終営業日、12月30日に受け取ってきました。

ほぼ、プロトタイプ機から受けた印象と被りますが、印象を書き残したいと思います。


QUAI DES BERGUES No27

グレード5チタンを使ったケースはプロトタイプ機の時点でかなり質感が高かったですが、それに比べても質感が向上しているように見受けられました。

今までさんざんすごいと言った割には写真を撮り忘れたREVOLUTIONケースのサイドの溝部分の造形をやっと写真に収めたのでご覧ください。




REVOLUTIONケースサイドの造形(リュウズ逆側)

ベゼルのサテン仕上げ、ケースサイドのポリッシュ仕上げ、そして"ブーリアン"によって削られた凹部分のサンドブラスト仕上げがコントラストを作り出しています。
これにより、ケースサイドをのっぺりさせず薄いケースをさらに薄く感じさせることに成功していると思われます。

ベゼルとラグのかみ合わせも極めて高精度に隙間なく行われています。


REVOLUTIONケースサイドの造形(リュウズ側)

リュウズ側も同じ仕上げに加え、"ブーリアン"によってリュウズガードもサイドのデザインに有機的に取り込んでいます。
リュウズの頭にはチャペックのマークと1845(初代チャペック社の設立年)が刻まれています。

ラグからサイドへ段差無く滑らかにつなぐ方法がどうやっているか見当がつかなかったのですが、組み立て動画を見ると中央部分のケース(ムーブメントを納める部分)にラグ‐ケースサイド‐ラグが一体になった部品を取り付ける方法のようです。
貴金属ケースは通常の溶接?によるラグの取り付けのため、サイドの溝はありません。
この構造の違いによるものか、貴金属ケースは3気圧防水、REVOLUTIONケースは5気圧防水になります。
どの動画で見たのか忘れてしまったため、分かったら追記します。

購入の決め手となったVinylダイヤルはプロトタイプと比べると中央部分のUDカーボンのキラキラ感が少し抑えられたようです。
写真で見ただけで、並べて比較したわけではないので、写真写りの問題かもしれませんが…

逆にインデックス部分はブラックポリッシュのような磨き上げられた仕上げとなり、冒頭の写真のように正面から見たときはあまり目立ちませんが、角度をつけると反射によって浮かび上がります。
マットな輪切りのカーボンとの対比によるコントラストのため、見やすいです。




反射によって浮かび上がるインデックス

マルティネス氏によるハンドペイントはレールウェイのドット部分で、手で塗ったような跡があります。
これにより、ルミノバが作動しなくなっています。

風防はわずかにカーブしたサファイヤクリスタルで、経年劣化を考え内側にのみ反射防止コーティングが施されています。
反射は少なく、視認性は良いと思います。

ムーブメントも見ていきます。




ムーブメント SXH1

こちらも、プロトタイプの時点で完成していたのか、ほぼ差はありません。
エッジ部分の面取りや、オープンラチェットの歯車の歯の磨き上げなどしっかり仕上げも行われています。

同席された方に指摘されるまで気が付きませんでしたが、オープンラチェットが配されている凹箇所のエッジ部分も面取りがなされています。
ブリッジの端と違い、凹んでいるサンドブラスト部分を研磨しないように磨かないといけないため、より難易度が高そうです。

余計な中間車はないと書きましたが、よく見ると4番車相当(秒の歯車・1分で1回転)が二つあり、その間はピニオンで繋がっている輪列でした。
ロスは少ないと思いますが、間違いだったので訂正いたします。
ムーブメントの構造についての考察を書きました。

ムーブメントに関してはクロノード社と充分な供給契約を結んでいるそうです。
また、ノーブルスタイリングさんの方でもトゥールビヨンの組み立て経験もある時計師の方と協力し、日本国内でオーバーホールができる体制を構築中とのことでした。

尾錠は通常のピンバックルです。


尾錠

同じデザインのDバックルも現在準備中とのことで情報を確認中です。

昨今の高級時計の御箱というルーペなど色々付属品が付いている事が多いですが、チャペックは一周回って極めてシンプルな箱です。


外箱


内容物(木箱)


木箱の中身

個人的には逆に新鮮です。

これとは別に、証明書(CERTIFICATE OF AUTHENTICITY)が付属しています。


CERTIFICATE OF AUTHENTICITY

ムーブメント番号・ケース番号などを記載され、主要メンバー3人の直筆サインとCZAPEKの封蝋が施されています。
封蝋はCEOのXavier氏が一つずつ押しているそうです。


主要メンバー3人のサイン


CZAPEKの封蝋

納品の際にもCZAPEKを見たいという方が訪れたり、注目は集めているようです。
月並みな表現ですが、"普通に良い時計"だと思います。

カンタロス(Kantharos)のとのツーショットも。


Kantharosとのツーショット

数字上はカンタロスの方が大きいのですが、ほぼ同じぐらいに見えます。
同じグレード5チタン製ですが、結構表現が違うと言う事に気が付かされます。


腕に乗せる

カミーユ・フォルネ製のベルトはしっかり作られているので、馴染むまではかなり固い感じです。
まずはしばらく使っています。

今年ももうすぐ終わりです。
初めての経験で至らぬところもあったと思いますが、来年も頑張りますのでどうぞよろしくお願いいたします。

良い年末年始をお過ごしください。

関連 Web Site

CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
http://noblestyling.com/