Watches and Wonders Geneva 直前、A.ランゲ&ゾーネ2021新作予想!

 By : KITAMURA(a-ls)

【追記】 4/7に発表されたA.ランゲ&ゾーネの2021新作の情報は下記で公開中です。
https://watch-media-online.com/blogs/4156/


2021年の新作モデルが大挙して発表される「Watches and Wonders Geneva 2021」の開幕まで、残すところあと1週間となった。
「Watches and Wonders Geneva 2021」――タイトル名には"Geneva"とあるものの、世界的なコロナ禍の中、ジュネーヴにブランドやメディアが集合するのではなく、すべてがネットを介しての発表となる。

さらに今年は、新型コロナ・ウィルスの感染拡大を受け急きょネット開催された昨年を大きく上回る数のブランドが参加することになっている。

[参加ブランド]
A. Lange & Söhne |Arnold & Son |Baume & Mercier |Bvlgari |Carl F. Bucherer |Cartier |Chanel |Chopard |Chronoswiss |Corum |Ferdinand Berthoud |Greubel Forsey |Hermès |H. Moser & Cie.| Hublot |IWC Schaffhausen |Jaeger-LeCoultre |Louis Moinet |Louis Vuitton |Maurice Lacroix |Montblanc |Nomos Glashütte |Oris |Panerai |Patek Philippe |Piaget |Purnell |Rebellion Timepieces |Ressence |Roger Dubuis |Rolex |Speake-Marin |TAG Heuer |Trilobe |Tudor |Ulysse Nardin |Vacheron Constantin |Zenith


というのも、もう一つの大規模展示会、バーゼルワールドの先行きがいまだ不透明なこともあって、バーゼルワールドの主力ブランドだったロレックス、パテック・フィリップ、ブルガリをはじめ、かなりのブランドが"Watches and Wonders Geneva 2021"に新たに参加することが発表されているからだ。
したがってその情報量たるや、とんでもなく膨大になると予想されるうえ、各ブランドのプレゼン・スケジュール等もここにきてようやく発表されつつあるという状況なので、リアルタイムでどこまで対応できるのか、今のところ"見当"もつかない。



そんな中、"見当"をつけようとしていることもある。
毎年恒例の感のある、A.ランゲ&ゾーネ新作予想だ!

これは個人ブログ時代からネタとしてやってきたのだが、WATCH MEDIA ONLINEを開設して以降も、なかなかイイ線をついてきた。記事末にこれまでの予想史~ちょっとした自画自賛的ヒストリーを付記したので、お暇な方はぜひお立ち寄りください。

さて、今年であるが、例年に比べるとその手掛かりが圧倒的に少ない。
時節柄、ドイツも日本も、人的な交流が大幅に制限されているため、例年であればウワサ程度には耳に入ってくるような情報が、今年は皆無なのだ。
なので、ここでは"周年からの予想"という、古典的手法を推測の頼みの綱として、進めてみる。


2021年。。。。

しかし調べてみると、これがなかなか意味深い年号であることがわかる!!


◆「リヒャルト・ランゲ」15周年
デッキ・ウォッチの系譜を紐解く形で、ローマン インデックス・フェイスのシンプルかつ高精度のモデルとしてリヒャルト・ランゲが発売されたのが、今から15年前の2006年だったのだ。

最近では、計測精度機能をもつモデルの代名詞として、ザイフェルト・フェイスの新作が続いてるが、この15周年を記念して、シンプルな懐中時計フェイスのリヒャルト・ランゲがリニューアルされる、もしくは「リヒャルト・ランゲ・クロノグラフ」、「リヒャルト・ランゲ・ミニッツ・リピーター(!!)」などの新ムーブ搭載モデルが出る可能性がある、というのはどうだろう? 



 

◆「ランゲマティック パーペチュアル」20周年
モデルをデザイン区分によってファミリー化する分類が一般化している現状カタログの中で、ムーブメントによるファミリー化という初期ランゲの区分の生き残りであることもあってか、ディスコンティニュー化が加速した「ランゲマティック・パーペチュアル」だが、2001年の初代モデルから20年を経た今年、自動巻きの永久カレンダーの新型が出てもおかしくないような気もするのだ、はたして??
●ランゲマチック パーペチュアル



◆ブリュムライン氏の没後20年

これは予想というよりも、願望に近いのかもしれない。
ランゲ復活の立役者であったギュンター・ブリュームライン氏が早逝された2001年から、今年で20年の歳月が経過した。
スイスの三大ブランドに比肩するような存在を目指したブリュムライン氏の理想は、この20年の間に、もはや押しも押されぬ現実となった。


 ●ランゲ1・25周年記念モデルのハンターバック

2年前の「ランゲ1・25周年記念モデル」に、その名前が刻まれたばかりでもあるので今年記念モデルを出すのはどうかとは思うが、願わくば、記念モデルとは言わないまでも、なにかA.ランゲ&ゾーネ復興当時にあったグラスヒュッテ職人魂というか、ブリュムライン氏が育てた、そういう初期ランゲの矜持みたいなものを感じさせてくれるような新作に出逢えることを、今は心待ちにしています!

●ギュンター・ブリュムライン氏




ということで、4月7日まであと1週間。
ここで提案。
コメント欄に予想を残していただき、もしそれが正解に該当するものでしたら、わたくしより素敵なプレゼントをいたしましょう! 是非みなさんも、いろいろと予想(&妄想)して、答え合わせの日を愉しみにお待ち下さい!!



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<<付録・過去のA.ランゲ&ゾーネ新作予想史>>

■2017年新作予想
『SIHH2017新作に”鎖引き”モデルの予感』 https://watch-media-online.com/blogs/337/ (1月12日記事)
※その結果、新作として「TOURBOGRAPH PERPETUAL “Pour le Mérite”」が発表


■2018年新作予想
https://watch-media-online.com/blogs/1148/ (1・1記事)に以下のような予想を書いた。
「(略)ウォルター・ランゲ・オマージュのスペシャル限定にステンレス・スティール・ケースを選んだことだ。ウォルター翁とSSケースには特に関連性はないし、普通に考えれば、プラチナもしくはハニーカラーゴールドが登場するはずのシーンでのステンレス・スティールの採用である。まさかこれを踏み絵に・・・・ランゲも!?
先にも書いたが、「ステンレススティール・ケース」は、良くも悪くも、今後のドイツ時計シーンにおいて、かなり重要なキーワードになるような気がする。」
※これは一年後となってしまったが、2019年10月に、ランゲ初のSSケース・モデル「オデュッセウス」が発表される。


■2019年新作予想
https://watch-media-online.com/blogs/1894/ (2018・12月20日記事で以下の指摘を書く)
「つまり来年は、
ランゲ1の25周年であり、
サクソニアの25周年であり、
アーケードの25周年でもあり、
とどめに、"プール・ル・メリット トゥールビヨン"の25周年でもあるのだ!
というわけで、復興20周年記念時計となった「ランゲ1トゥールビヨン・ハンドヴェルクスクンスト・ブラックエナメル」に匹敵するようなアニヴァーサリー・ウォッチが発表される予感がムンムンするし、しかもそれらはきっと、昔ながらのファンにとって、いろいろと感慨深いモデルになってる予感がヒシヒシと感じられるのだ!」

https://watch-media-online.com/blogs/1925/ (2019・1・10記事)
「ランゲ1の25周年を記念する2019年には、ランゲ1 ファミリーの主要なマイルストーンに捧げる一連のコレクションが“25th 「アニバーサリー”シリーズとして発表される、という説もある。それが本当だとすれば、今回のモデルはその第一弾を飾るものということになるわけだ。」
※ランゲ1の25周年記念として10モデルが毎月発売されることが発表される

『A.ランゲ&ゾーネ、SIHH2019新作の真相と深層+実機画像速報!!』
https://watch-media-online.com/blogs/1942/ (1月16日記事)
※この年だけの特別なロゴの中に記された3つの数字、「25」、「10」、「1」の謎を解き明かす。


■2020年新作予想
https://watch-media-online.com/blogs/3151/(4月25日記事に以下の記述をする)
「今年2020年は何の年かご存知だろうか?
アドルフ・ランゲがグラスヒュッテにA.LANGE工房を開いた1845年から数えて100年と3/4世紀、つまり175年目の記念年(ヨーロッパでは25年刻みでアニヴァーサリーを祝う習慣がある)なのである。
たぶん、今年のどこかの段階で、"あっと驚くような"175周年記念モデルも出てくると思う! それを踏まえての、このイントロダクションを、まずは愉しんでいただきたいところだ!!」
※同年9月に創立175周年記念の3モデルが発表される。