セイコー 2021年新作、実機インプレッション・レポート!

 By : KIH
 


先日グランドセイコーの新作実機拝見レポートを掲載した。例年通りボリュームたっぷりだったと思う。同時に、セイコーの新作の実機も拝見し、触って、装着してきたので、続けてレポートしたい。こちらはもっとボリュームたっぷりである。


まずはこちらがニュースなので復習も兼ねてごらんいただければ幸いである。

https://watch-media-online.com/news/4042/
https://watch-media-online.com/news/4043/
https://watch-media-online.com/news/4041/
https://watch-media-online.com/news/4044/
https://watch-media-online.com/news/4045/

とまあ、たくさんあるのだが、ニュースリリースと実機を触るのとではまったく違うので、長くなるがお付き合いいただきたい。


1.セイコー プロスペックス 2021年新作~セイコーのスポーツウオッチの草分け 「1959 アルピニスト」のデザイン復刻モデルが数量限定で登場
https://watch-media-online.com/news/4042/


SBEN001


<セイコー プロスペックス>1959 アルピニスト 復刻デザイン
残念ながら、ストラップが一体型となっており、私が折り曲げてしまうのは申し訳なく、リストショットはありませぬ。。スペック上は36.6mmとなっており、非常に日本人向けのサイズになっているところが好感が持てる。ドーム風防といい、デザインもクラシックに復刻しており、これは人気が出ると思われる。限定1959本、すなわち、1959年にオリジナルモデルが出ているのだ。歴史的モデルの復刻版として相応しいデザインになったと感じる。







<セイコー プロスペックス>1959 アルピニスト 現代デザイン
こちらは、「現代デザイン」。いまだにその意味するところはわかりにくいが、要するに「今だったらこういうデザインにするんじゃないか」という解釈に基づいたモデル、ということなのだろう。ケース径も38㎜とやや大きく、限定モデルではないが、値段は復刻版よりもかなりリーズナブルになっている。これはこれで別のモデルとしてよくできている。


2. 世界的冒険家・植村直己氏の生誕80年記念、「1970 メカニカルダイバーズ」の現代デザインモデル
https://watch-media-online.com/news/4043/
これは、我々の世代では常にグッとくるのではないだろうか。植村氏は常に我々の、いや日本人のヒーローであり、誇りであった。そして、突然の音信不通、遭難。いままで幾度となく植村氏がしていたこのセイコーの1970メカニカルダイバーズ復刻モデルが出てきたが、その度に彼の功績と共に突然行方不明になってしまった寂しさを思い出さずにはいられない、というのが正直な気持ち。若い人たちはご存じないかもしれないが、それくらい植村直己という人は日本が誇る偉人中の偉人であり、その植村氏がセイコーの1970メカニカルダイバーズをしていた、という事実は素晴らしい歴史であろう。








<セイコー プロスペックス> ダイバースキューバ 1970 メカニカルダイバーズ 現代デザイン
植村直己生誕80周年記念限定モデル
SBDX045 
※付け替え用の強化シリコンストラップつき
限定1200本

大きいと言えば大きい。それは、普段着でしかも半袖の季節にする時計ではないかもしれない。が、ケース形状のおかげで手首にはピッタリの大きさになるという点では秀逸なデザイン。この青は写真ではわからないかもしれないが、何とも言えないきれいな青であり、その模様を是非見て欲しい。ぜひ、店頭で見て触ってほしいモデル。日付の背景が暗い色というのも〇。








レギュラーモデル
SBDX047
レギュラーモデルと言っても、これはこれで十分魅力的なモデル。こげ茶っぽいダイヤルはなかなかいい。


3. プレザージュ~洗練された日本の美意識を表現する「Sharp Edged Series」からGMT 機能搭載モデル
https://watch-media-online.com/news/4041/

SARF005  墨色
42.2mm






SARF001 藍鉄


SARF003 常盤




SARF009 檜皮色(ひはだいろ)




Sharp Edgeシリーズ、という名の通り、ユニークなダイヤル。「麻の葉紋様」とも呼ばれる。まさに日本独自のパターンだろう。大きさは42.2㎜とやや大き目ながら、GMT機能を持ち、プレザージュらしいモデル。価格帯もプレザージュらしく求め安く設定されている。

5月14日発売開始。これも色合いが写真では出にくく、また光によって表情を変えるのでぜひ店頭で見て欲しいモデル。


4.   アストロン~コジマプロダクションとコラボレーションした スペシャルな限定モデル
https://watch-media-online.com/news/4044/
SBXC095
120本限定
ナイロンストラップ付属




SBXC097
1000本限定


セイコーが力を入れているアストロンシリーズ。だんだん小さくなり、今回発表のモデルはスペック上は42.8㎜。ほぼほぼ、まあやや大き目の時計、というくらいにはなってきたが、個人的にはそれでもまだ大きいなあ、という感覚は否めず。ただ、テクノロジーとしては非常に興味のあるところではあるので、引き続きサイズの小さいモデルの開発を進めて欲しいと思う。。。しかし、総チタンにケースでめちゃくちゃ軽いのには驚いた。


5. 創業140周年記念~雲の切れ間から差し込む美しい光芒を表現した6ブランドからなる限定モデル
https://watch-media-online.com/news/4045/

これらは、あまり目立ってはいないが、個人的には目玉商品的なスペシャルコレクション。それぞれの新作をさらに、ここでスペシャルな限定版として作っているのだ。ぜひ、店頭で探してほしい(それぞれ発売日は異なるが)。

<セイコー プロスペックス>
ダイバースキューバ 1965 メカニカルダイバーズ 現代デザイン

SBDC139
文字盤が真っ白になると、まったく印象が変わる。夏場にいいかも! 
世界限定6000本


<セイコー プレザージュ>
プレステージラインSharp Edged Series




SARF007
世界限定3500本
私は、このSharp Edgeシリーズならこれが一押し。ダイヤルの模様が光の加減でとてもよくわかるし、実にさわやか。


<セイコー アストロン>
レボリューションライン(SBXC092)


こちらは18Kピンクゴールド、ブルーセラミック、白蝶貝を使った贅沢なモデル。なんと、日本のみでの販売、限定14本! ケース径は45.3㎜だが、勇者よ来たれ! 日本のみでの限定とは最近は珍しい。しかも、14本のみ。

グローバルライン オーセンティック 5X(SBXC093)

こちらも魅力的なモデル。ダイヤルが2重になっており、ロゴの影が下地の白い部分に映るのがかっこいい。スッキリとしたデザイン。ブルーセラミック仕様。ケース径は42.7mm。なかなかいいと思う。世界限定 1400本。

ソーラー電波モデル(SBXY001)





こちらは、アストロンとしては珍しいタイプ。GPSではなく、ソーラー電波。すなわち、衛星からの電波ではなく、地上の電波発信基地からの電波を受信して時刻を修正する。ケース径41.3㎜。日本のみ発売限定 600本。オールチタン! なかなか迷わせますなあ・・。


<セイコー 5スポーツ>

SBSA109
セイコー5は、世界中で非常に多くのファンを持つシリーズ。非常に求めやすい値段設定にもかかわらず、手を抜いていない性能、仕上げが人気の源だろう。こちらも、白いダイヤルが非常に印象的。世界限定11000本であるが、すぐに売れてしまいそうな気がする。


さて、今回のセイコー2021年新作実機レポートはいかがだっただろうか。写真を撮らせていただいている間もいろいろなお話を聞かせていただいた。まだまだ、新作発表は終わっておらず、相変わらずの開発キャパシティーには驚かされる。セイコーも最近は特に海外からの評判が聞こえてくるようになった。ぜひ、日本ブランドの秀逸さを世界に知らしめて欲しいと思う。店頭で是非見て触ってみて欲しい。

2021年後半の新作にも期待大だ。



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