ゼニス デファイ ラボ 続報 (動画つき)- 「テンワ、ひげぜんまい」機構は、340年の時を経て初めて大きな進化をとげた!
By : KIHさて、過日、機械式時計の仕組みを根幹から変えた「デファイ ラボ」についてのニュースを流したところであるが、そのどこが「新しい」のか、今一つわからなかった読者も多いと思う。
その新しい「テンワ・ひげぜんまい不要」というはどういうことなのか、どのような動きなのか、それを詳細に説明した資料もブランドの公式ページにも出ていない。
そこで、筆者は、PursitSProにおける私の同僚である、Dr. Magnus Bosse(Zenith フォーラム モデレーター)に依頼し、彼がゼニスに撮影を許可されサイトに掲載した動画のここへの転載の許可をもらって、日本の皆さんにもその一種の「驚き」をお伝えしたい。
なにぶんにもこれは彼の自作オリジナル動画であり、英語でのナレーションが長いが、その内容は以下の通り。
ゼニスは今回は世界10個限定で、言ってみればジャン・クロード・ビバー氏によって選ばれた10人にすでに売約済みであるが、明らかに量産に移る予定であり、今後の展開が楽しみである。100万個の供給が可能な体制を早急に整える、とのこと。LVMHグループ外への販売も考えている。ボリュームから言って、今後この機構は中位、または低位機種の大いなる変革を意味している。今後、「手が届く」価格帯への普及が時計業界の勢力図をどのように書き換えるか、興味を持って注視していきたい。
どうであろうか。Youtubeを見ればいろいろな日本以外のメディアが載せているようであるが、ここまで内部の機構を見せてもらっている動画は多くないし、日本のメディアでは皆無であろう。
世界中を駆け回って情報を集めて、日本の皆さんに世界と同等の情報が届くよう努力していく所存ですので、引き続きご支援をお願いしたいと思います。
KIH
その新しい「テンワ・ひげぜんまい不要」というはどういうことなのか、どのような動きなのか、それを詳細に説明した資料もブランドの公式ページにも出ていない。
そこで、筆者は、PursitSProにおける私の同僚である、Dr. Magnus Bosse(Zenith フォーラム モデレーター)に依頼し、彼がゼニスに撮影を許可されサイトに掲載した動画のここへの転載の許可をもらって、日本の皆さんにもその一種の「驚き」をお伝えしたい。
なにぶんにもこれは彼の自作オリジナル動画であり、英語でのナレーションが長いが、その内容は以下の通り。
ゼニスの新しい振動機構を搭載したキャリバー ZO 342
トポロジー(位相的)振動機構を利用した、革新的な単一部品でのコントロール機構
ゼニスは、画期的な新しい振動機構で時計作りのイノベーションの新たな可能性を示した
342年前、1675年にクリスチャン ホイヘンスによって発明されて以来、いくつもの部品で構成されてきたテンワ、ひげぜんまいを含む制御機構に初めて別れを告げる、機械式時計に搭載される機構である
単一部品で構成されるゼニスの新しい機構は、15Hz(108,000振動/時)で振動し、振幅(アンプリチュード)は通常の300°近辺ではなく、 +/- 6°以内、そして精度は圧倒的で、48時間で +/- 0.5秒である。パワーリザーブも60時間と、実用的以上である。
この新しいシリコンベースの部品のおかげで、耐磁性も高く、また姿勢差もほとんどないことが確認されている。
この動画はそれを実際に見ることでその事実を読者の腹に落ちるようにしたいと思っている。
この技術のコアとなっているのは、言うまでもなくシリコンベースの複雑な形状の単一部品である。この部品は、バネの特性も持ち、かつ、ウェイト・振り子の特性も併せ持つ1つの部品ということである
写真からは、小さなタービンのような形状のガンギ車見ることができる。
次に流れる動画の最初は通常スピードであり、この部品がいかに高振動で、かつ振幅が小さいか、を目で見ることができる。
後半はスローモーションであり、より詳細な動きが観察できる
©2017 Dr. Bagnus Bosse
Video provided by Dr. Sascha Glistau
Press Photos provided by Zenith
©2017 Dr. Bagnus Bosse
Video provided by Dr. Sascha Glistau
Press Photos provided by Zenith
PursitSPro (www.watchprosite.com)
ゼニスは今回は世界10個限定で、言ってみればジャン・クロード・ビバー氏によって選ばれた10人にすでに売約済みであるが、明らかに量産に移る予定であり、今後の展開が楽しみである。100万個の供給が可能な体制を早急に整える、とのこと。LVMHグループ外への販売も考えている。ボリュームから言って、今後この機構は中位、または低位機種の大いなる変革を意味している。今後、「手が届く」価格帯への普及が時計業界の勢力図をどのように書き換えるか、興味を持って注視していきたい。
どうであろうか。Youtubeを見ればいろいろな日本以外のメディアが載せているようであるが、ここまで内部の機構を見せてもらっている動画は多くないし、日本のメディアでは皆無であろう。
世界中を駆け回って情報を集めて、日本の皆さんに世界と同等の情報が届くよう努力していく所存ですので、引き続きご支援をお願いしたいと思います。
KIH
BRANDS :
MODELS :
COMMENTS
コメントを投稿する
※ 匿名(ニックネーム可)での投稿も可能となっております。
複雑な形の"しなり"によって支点とバネ要素を置き換えているイメージでしょうか?
一番太い部分は変形せず、細い部分・少し太い部分がしなっています。
しなる部分以外のほかの複雑な構造は温度補償でしょうか?
シリコンでしか作れないとすると、素材そのものでは温度変化が抑えきれず、昔の切りテンプのような手法と同じ方法なのかもしれません…