大塚ローテック 9号 発表~ジャンピングアワー、リワインディングミニッツ、トゥールビヨン、アワーストライキング、パワーリザーブインジケーター機能を搭載

 From : Others (その他)

大塚ローテック 9号~幅30ミリのスクエアケースに機構を複数搭載

搭載している機構はジャンピングアワー、リワインディングミニッツ、トゥールビヨン、アワーストライキング、パワーリザーブインジケーター。




時刻表示は文字盤の右半分に配置され、上のディスクが時、下のディスクが分。暗所で時、分の数字を照らすよう、下に蓄光ブロックを組み込んでいる。正時になるとジャンピングアワー、リワインディングミニッツ、アワーストライキングが作動する。アワーストライキングは文字盤左のパイプライン形状のゴングをハンマーがたたき、インダストリアルな音色を鳴らす。



中央に位置するリワインディングミニッツは、レトログラード機構の一種であるが、アナログ体重計のような動きをする—ディスク中央のひげゼンマイがバネの役割を果たし、1時間に一度、分ディスクを巻き戻す。ぜんまいの残量は、文字盤中央右にある棒状のパワーリザーブインジケーターにより表示。ケースバックはステンレスの塊をくりぬいたソリッドバックで、手首にフィットするようにアーチ状のフォルムを持つ。





Cal. SSGTについて
9号に搭載されるCal. SSGTは新たに開発された自社製ムーブメントである。駆動方式は手巻。サイズは41.3mm×26.4mm、高さは10.35mm、部品点数は278点。



香箱など一部でCal. 6498の部品を使用している。機能はジャンピングアワー、リワインディングミニッツ、トゥールビヨン、アワーストライキング、パワーリザーブインジケーター。メインプレート(地板)の上に様々な機能を載せていく様子が、寿司下駄の上にネタを並べるようだったので、「SUSHIGETA」から「Cal. SSGT」と名付けた。



トゥールビヨンのダイナミックな動きをみせるためにテンワをオフセット配置している。正時になるとジャンピングアワー、リワインディングミニッツ、アワーストライキングが作動する。アワーディスクの中心軸、アワーストライキングのハンマー可動軸にはミネベアミツミ社が9号のために開発した、ルビーボール・ボールベアリングを採用した。



製作の経緯—片山次朗
「電力メーター(誘導形電力量計)のように、ガラスケースの中に様々な機械部品が並び、その動きを眺められるような腕時計をデザインしたいと思い立ち、ムーブメントをゼロから設計しました。載せられた様々な機能部品があらわになっている構造は、真空管、カメラの軍艦部、工業地帯の景色などと通じるものがあるかも知れません。サファイアクリスタルの中で動作している部品のひとつひとつから、工業機械の質感、振動や動作音が伝わってくるような腕時計を目指しました。」 











技術仕様
大塚ローテック 9号 
税込価格:17,600,000円 (税抜:16,000,000円)
生産国:日本
1年保証

[機能]
ジャンピングアワー、リワインディングミニッツ、トゥールビヨン、アワーストライキング、パワーリザーブインジケーター
駆動方式:手巻

[ムーブメント]
自社製ムーブメント Cal. SSGT
(手巻、30石+5ボールベアリング、毎時18,000振動、パワーリザーブ約40時間、フリースプラングテンプ)
※ボールベアリング内訳
・ミネベアミツミ製 ルビーボール・ボールベアリング2.5mm(特注品)
・ミネベアミツミ製 ボールベアリング1.5mm(世界最小)

[ケース]
サイズ:縦48mm、横30mm、厚み最大13mm
素材:サファイアクリスタル+ステンレススチール(316L)
ケースバック:ソリッドバック
防水性:日常生活防水

[ストラップ]
素材:カーフレザー
ラグ幅:26mm