オーデマ ピゲの新作「ミレネリー・フロステッドゴールド・フィロソフィーク」~単針が示す哲学的な時

 From : AUDEMARS PIGUET (オーデマ ピゲ )

オーデマ ピゲの新作
ミレネリー・フロステッドゴールド・フィロソフィーク
単針モデルが楕円上に指し表す哲学的時間




今秋、スイスの高級時計ブランド、オーデマ ピゲは、女性たちに再び時を独り占めすることを提案します。17世紀の単針デザインから着想を得た新作、ミレネリー・フロステッドゴールド・フィロソフィークは、女性たちに哲学的な手法で時を伝える時計です。


このデザインウォッチは、創造の自由と、自由な精神によって育まれる個性を提示します。ミレネリー・フロステッドゴールド・フィロソフィークは世の中の忙しなさや慌しさに逆らい、現代における時間計測の慣習に逆らう単針が、女性たちのもとへと時を運びます。
フランソワ-アンリ・ベナミアスは「オーデマ ピゲは、危機下にあっても強い信念に従い、常にどのような進路を歩むのかを自分たちで決め、独自のトレンドを築いてきました。ミレネリー・フィロソフィークでも、同じことを続けています。この時計は、私たちを取り巻く世界の忙しい瞬間から少し距離をおくことで、自分自身のリズムを取り戻させてくれるのです。」と語りました。



オーデマ ピゲの伝統にのっとり、この抽象的な時計は時計師による入念な手作業で仕上げられています。18Kピンクゴールドまたはホワイトゴールド製のケースには、サテン仕上げと、フィレンツェのジュエリーデザイナー、キャロリーナ・ブッチから伝えられたフロステッドゴールド仕上げが交互に施されています。その結果生まれるダイヤモンドダストのような効果は、何時間にも及ぶ精緻な鍛金加工の賜物です。



ローターを目で楽しむことができるシースルーケースバックはさらに繊細なカラータッチを生み、カラープレートが、手作業で凹凸が付けられたブラウンまたはブルーの陰影を持つダイヤルを連想させます。単針である時針には、ポリッシングとサンドブラスト仕上げが施されています。



今回の新作により、手巻きムーブメントを搭載した現行のコレクションに、新しい自動巻きムーブメント、キャリバー3140を搭載したモデルが加わります。このムーブメントには、針がダイヤルの周囲を楕円の軌道を描いて回る特許取得メカニズムが格納されています。単針が取り付けられたダイヤル上の透明ディスクと筒車が直接連動することで、単針は楕円型のケースとは関係なくクリアな軌道を描きます。



歴史を紐解く
オーデマ ピゲが初代のフィロソフィークウォッチを発表したのは1982年、クオーツ危機の最中のことでした。クオーツの出現は時計産業の根幹を揺るがし、この新技術により引き起こされた損害や破壊に対する革新的な解決策を探すよう、時計師たちを駆り立てました。マニファクチュールは、1978年の世界最薄のパーペチュアルカレンダーメカニズムによる機械式時計の記録の更新や、伝統と前衛的なデザインを融合した革命的な機械式時計を発表することで、これに応えたのです。
クオーツに対抗し、オーデマ ピゲは1982年に手巻きの初代「フィロソフィーク」ウォッチを発表して、時の経過に関する人々の観念に疑問を投げかけました。このモデルは、エネルギー伝達を単純化するために18世紀初頭まで用いられていた、単針の時針という時間計測機器の始まりまで遡るものでした。哲学的、そして感傷的に時間を伝えることで、マニファクチュールは、現代の時計業界の際限なく続く精度の追求という枷から時を自由に解き放ったのです。フィロソフィークは、時計はこれまでも、そして今もなお、何よりも社会や感情を表す指標であることを私たちに思い出させてくれます。


ミレネリー: 創造性のためのキャンバス
オーデマ ピゲは1875年の創業以来、時を超越した古典的モデルから前衛的で芸術的な創作まで、進化し続ける女性のライフスタイルに合致する、女性のための機械式時計をつくり続けてきました。熟練の技術と創造的なデザイン、最適な人間工学と洗練された仕上げ技法が融合されたこれらの時計は、長年にわたり、オートオルロジュリーとジェムセッティングの最高レベルの伝統を大切にしながら、期待や予測を超えようと挑んできました。



1995年に初めて登場したミレネリーは、その楕円型のケースや一風変わったダイヤル、視覚化された手巻きムーブメントにより、創造性を発揮するキャンバスであり続けてきました。建築とアートにインスパイアされたコントラスト豊かなこの時計は、技術的な職人の技と革新的なデザインを併せ持っています。当初は男性用のコレクションとしてデザインされましたが、1998年にレディースモデルが初めて登場し、年月とともにその存在感を増してきました。2015年以降、コレクションはレディース向けのみで展開され、さまざまな素材や、面取り、サテン仕上げ、フロステッドゴールド仕上げなどの仕上げ技法が用いられた、型破りで多面性のあるモデルが発表されています。
ミレネリーコレクションの創造性は、2019年の新作、ミレネリー・フロステッドゴールド、アベンチュリンモデルでも発揮されています。
ディープブルーのアベンチュリンダイヤルとセコンドカウンターは、星の輝く夜空を思い起こさせます。17世紀に開発されたアベンチュリンガラスはムラーノ島のガラス工房で銅のフィリングが溶けたガラスに落ち、星座のようにきらめく粒子が生まれた偶然(「オールアベントゥーラ」)から誕生しました。現在では、アベンチュリンは黒色の酸化銅とコバルトを冷却ガラスに加える手法で作られています。
この小さな宇宙は、ケース側面とベゼル、インナーベゼル、ラグにフロステッドゴールド仕上げが施された18Kホワイトゴールドケースに格納されています。さらに、手作業で製作、ポリッシングされた18Kホワイトゴールドのポーランド風メッシュブレスレットが、ヴィンテージ感を添えつつ、しなやかに手首に沿う第二の肌のような質感を生み出します。
“To break the rules, you must first master them.” 型を極める。型を壊すために。


[仕様]
ミレネリー・フロステッドゴールド・フィロソフィーク
// 39.5 x 35.4 ミリ

77266BC.GG.A326CR.01




77266OR.GG.A823CR.01


[機能]
時針表示
ケース:鍛金加工とサテン仕上げが施された18Kピンクゴールドまたはホワイトゴールドケース、反射防止加工サファイアクリスタルガラス製風防とケースバック、半透明またはブルーサファイアのカボションセットのリューズ、2気圧防水
ダイヤル:ブラウンまたはブルーの「鍛金加工のような」ダイヤル、ゴールド製針
ブレスレット:ブラウンまたはブルーのアリゲーターストラップ

[価格]3,348,000円(税込)


以上、プレスリリースより掲載。


実は、先月に掲載した「サファイア オルブ」と「ロイヤル オーク・パーペチュアルカレンダー・ウルトラ シン」の取材をした際に、https://watch-media-online.com/blogs/2468/ この「ミレネリー・フロステッドゴールド・フィロソフィーク」のWGの実機を見る機会があったので、そこで撮影した画像も何点か添付しておく。



フロステッド・ゴールドのケースのマッチングは非常に良く、この特徴的なダイヤルの工法ともすごくマッチしていた。



文字盤の素材は真鍮(brass plate)で、この紋様の加工法を訪ねたのだが、「hammered-like(=鍛金加工のような)」という説明しか得られなかった。人の手によるものか機械によるものか、おそらくそれらの核となる技術は、まだ秘匿しておきたい工法なのだろう。
ちなみに、ブティック限定モデル(数量限定ではない)とのことであった。



最後に、プレスリリースにも登場しているが、1982年にアンチ・クオーツという概念から生まれた、初代フィロソフィークとのツーショットを!



携帯で時を知るという人が6割を超える今、腕には観念的な時を載せるという分別(ぶんべつ)が分別(ふんべつ)となるのも、面白いかもしれない。 





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【お問合せ】
オーデマ ピゲ 銀座ブティック
〒104-0061 東京都中央区銀座6-5-13
03-6830-0788
営業時間:11:30-19:30(年中無休/除く年末年始)