アーミン・シュトローム「Gravity Equal Force」の18Kローズゴールド・モデルを発表

 From : Armin Strom (アーミン・シュトローム )


Gravity Equal Force by Armin Strom 18Kローズゴールド


ステンレススティールのプレミアモデルが大成功を収めた後、このエディションは現在、ブラックアリゲーターレザーストラップ付きローズゴールドで補われています。 ブラックの文字盤は、注目すべき時計にエレガントでレトロなキャラクターを与え、時計の新しいデザインをハイコントラストで強調しています。



グラヴィティ・イークォル・フォースはアーミン・シュトロームの社是である「絶え間ない革新」を示す最新のウォッチです。通常のメインスプリングバレルを逆さまにセットし、クラッチ分離による作動停止機構とテンプにコンスタントパワーを伝達する自動巻機構を組み合わせた装置を加えました。大胆なムーブメント、ダイヤル、ケースの設計により生まれたグラヴィティ・イークォル・フォースは、競合力のある価格で革新的な時計づくりを進める新システム78コレクションの第一弾です。

アーミン・シュトローム マニュファクチュールのウォッチはすべて原則として革新を体現しています。グラヴィティ・イークォル・フォースのコンセプトは、テンプに均等なパワーを伝達し、それにより一定した歩度を保つことにあります。従来の作動停止機構を進化させたアーミン・シュトロームの画期的なクラッチ分離による作動停止システムは、メインスプリングバレルの中で機能しテンプに伝達されるトルクを制限してなめらかなパワー伝達を行います。クラッチ分離による作動停止システムが自動巻ムーブメントの中に組み込まれたのは初めてのことです。

アーミン・シュトロームはこの革新だけに満足せず、アメリカのコレクターが修理に送ってきていた懐中時計からあるヒントを得ました。このムーブメントのモーターバレルの設計は通常のバレルより優れたメリットを示していました。そこで通常のメインスプリングバレルを逆さまにして輪列をバレル軸を介して駆動させバレルボックスを巻き上げることにより、機能が向上し磨耗を減らすことができるようになったのです。

この最新の設計により、安定して摩擦が少ないメインスプリングの回転軸により、精密なジュエルベアリングに支えられたバレル軸からパワーが伝達されます。完全に巻き戻されてしまうことがないよう、メインスプリングの一部しか使わないにもかかわらず、72時間のパワーリザーブが得られています。ダイヤルから見える単一方向回転のマイクロローターにより巻き上げられるメインスプリングのパワーリザーブ表示がバレルカバーに示されています。



輪列と巻き上げシステムに多くの改良を加えた新キャリバーASB19は、既存の理論を常に見直し、社内の研究開発部門を活用して時計製造テクノロジーを常に進化させるアーミン・シュトロームの姿勢を示しています。

アーミン・シュトロームの共同創立者クロード・グライスラーは、このウォッチの進化した有用性について語ります:「自動巻ムーブメントの機能全体を新たな形の発明で改良することにより精度が向上し、コレクターの皆様に安心して日々お使いいただけるウォッチとなりました」。

新しいグラヴィティ・イークォル・フォースは、以前のモデルとは異なる新しいオフセンターダイヤル、サイズが小さく薄いケースを採用しています。ウォッチのさらなるハイライトは、懐中時計にインスパイアされたトリプルブリッジがASB19を支えていることです。アーミン・シュトロームで初の41ミリケースは、クラシックなテイストのお客様に好まれることでしょう。

現在のサイズはアーミン・シュトロームのDNAの本質的な性格を示すものですが、新たなデザイン感性により、本質的な価値への回帰を見てとることができます。オフセンターダイヤルの採用により、グラヴィティ・イークォル・フォースはより読みやすく、ユーザー、コレクターの皆様により快適にお使いいただけるものとなりました。

アーミン・シュトロームのグラヴィティ・イークォル・フォースはシステム78コレクションの第一弾モデルです。18Kローズゴールド 価格は3,580,000円(税別予価)です。

グラヴィティ・イークォル・フォースのインスピレーションと開発

グラヴィティ・イークォル・フォースはすべてのモデルにおいて向上を目指すアーミン・シュトロームの姿勢を体現するものです。革新を社是とする創造的ウォッチブランド、アーミン・シュトロームの時計師とムーブメントエンジニアたちは日々研究を重ね、時計製造における新たな理論、実践の探究を続けています。

グラヴィティ・イークォル・フォースの開発は、調整機構に均一なパワーを伝達することを目標として始まりました。その結果、クラッチ分離による作動停止メカニズムをバレルボックスに組み込むことにより、テンプとエスケープメントにコンスタント(恒常的)なパワーを伝達することができるようになりました。

ジュネーブホイールをバレルボックスカバーに組みつけ、メインスプリングの回転を可能な12.5回転のうち9回のフル回転に制限します。これはメインスプリングの潜在トルク曲線の72%にあたり、最も平らで最も均一な部位です。バレルボックスが軸から巻き戻されてゆくにつれ、ジュネーブホイールの回転状態をピンが数え、ロック位置に来るとそれ以上の巻き戻しを止めます。

これによりテンプへのパワー伝達が最も均一で、振幅も最大効率の状態のまま制限されます。巻上げ最大リミットに達するとクラッチ分離メカニズムがメインスプリングをスリップさせ、マイクロローターは巻上げ最大時も均一に回転します。

ジュネーブホイールに取りつけられた小さなクラッチ分離レバーが、ホイールの回転とフルからゼロまでのパワーリザーブをマークします。バレルカバーの上にあるパワーリザーブ表示はウォッチが巻き上げられるにつれて変化し、ダイヤルにバリエーションをもって表示されます。

この新しいクラッチ分離による作動停止メカニズムは、メインスプリングバレルの構造の完全な見直しと同時に生まれました。あるアメリカの顧客がヴィンテージの懐中時計を修理のためにアーミン・シュトロームに送ってきていました。これがヒントとなり、以前の時計のシステムを改良して近代的なムーブメントを生み出すアイデアが生まれたのです。

懐中時計のムーブメントを調べてみると、モーターバレルのバレルと巻上げメカニズムが通常のバレルと逆の構造になっていることがわかりました。通常の設計ではセンター軸がジュエルベアリングによりバレルの中で回転しメインスプリングを巻上げています。完全に巻き上がった時、軸はそのまま固定されているので、メインスプリングはバレルボックスを押し、そのまま輪列を駆動させ続けます。

通常のメインスプリングバレルは精度の高いジュエルベアリングに支えられて回転するのではなく、軸の回りを回転するので摩擦が多く、回転精度が劣っています。アーミン・シュトロームのモーターバレルの設計ではこれを逆転させ、バレルボックスは巻上げの後ロックし、より正しく精度高くサポートされた軸が回転して輪列を駆動させるようにします。

このちょっとした相違は少なくとも1世紀ほどの間顧みられることがありませんでした。現在客観的に評価してみると、このシステムの方がムーブメント作動の間、より精度が高く安定することが明確になりました。アーミン・シュトロームの時計師たちはこのアイデアをもとに完全に新しいウォッチを作り、新コレクションとして発売したのです。

キャリバーASB19の開発は、前世紀から続く技術の進歩により改良され向上した全ての部品の恩恵を受けています。新たなレイアウト、及び向上した歯車の形状と確かな調整により、作動がなめらかになり機能の信頼性が高まりました。

アーミン・シュトロームの革新と開発に対する熱心な姿勢は、レゾナンス・クラッチ・スプリングの開発時に大きな飛躍を遂げました。特別に変化が求められていない部分で、革新に挑戦し、新たな見直しをするという機運 が成功したのです。これはメカニズムに関してだけではありません。アーミン・シュトロームのデザイン感性も進化し続けています。

以前のオープンワークのディスプレイは現在オフセットダイヤルとなり、表示が読みやすくなりました。バレルとマイクロローターが見える構造で、昔の懐中時計にヒントを得たクリーンなブリッジにサポートされています。全体のデザインは細かなディテールを省き、本質的なものに集約しています。

以前のケースよりサイズを小さくした41ミリのアーミン・シュトローム ケースが生まれました。アーミン・シュトローム氏を象徴するアイコンの6時位置のリップは存在していますが、よりなめらかなフォームにまとまっています。この機会にアーミン・シュトロームはムーブメントの部品も全て改良し、アーミン・シュトローム キャリバーの新たな基準を作成しました。

アーミン・シュトロームの開発の哲学は、全体的見直しを進めてデザインを改良しブランドの新たなページを開くことにあります。すべての機会をとらえて時計づくりの理論を見直し、一つ一つの新しいウォッチを改善し、アーミン・シュトロームの仕上げをこれまでで最高のレベルに引き上げることです。

システム78:アーミン・シュトロームへの新たなアクセス

マニュファクチュールの創立者サージュ・ミシェルはこう語ります:「グラヴィティ・イークォル・フォースはシングルバレルコレクションに代わるシステム78コレクションを打ち出し、ブランドの向かう新たな方向を示すものです。このオートオルロジュリー コレクションは、完璧な仕上げ絶え間ない革新を体現し手頃な価格でお届けするアーミン・シュトロームへのエントリーポイントとなるものです。

私たちの信じる時計づくりの価値観と革新への希求を幅広い層のお客様に理解していただくことは容易ではありません。これだけの完璧なものをこの価格でお届けするという方針は私たちにとって大きなチャレンジでした」。

そのネーミングがブランドの希求するものを表しています。求める人々すべてが入手できる オートオルロジュリーのシステム。78は1978年。アーミン・シュトロームの共同創立者であるサージュ・ミシェルとクロード・グライスラーは、二人ともこの同じ年に生まれました。一つ一つのタイムピースが革新であり、二人の時計づくりの哲学を体現しています。システム78はこのようにして誕生しました。

技術仕様: グラヴィティ・イークォル・フォース

Gravity Equal Force Ref. RG19-GEF.85.AL.M.35

表示:時・分・秒表示 パワーリザーブ表示

ムーブメント:アーミン・シュトローム マニュファクチュール キャリバーASB19
自動巻 マイクロローター ジュネーブ駆動コンスタントフォース バレル オフセット表示

サブダイヤルセコンド
調整機構:4個の調整ネジ付テンプ
パワーリザーブ:ジュネーブ作動停止システム 72時間に制限
サイズ:35.52 mm x 11.67 mm
振動数:3,5 Hz (毎時25,200 振動)
仕上げ:最高級の手仕上げ
石数:28
部品数:202
ケース:18Kローズゴールド

反射防止加工のサファイアクリスタルとケースバック
径:41 mm
厚:12,65 mm
防水性:3気圧
ダイヤル:オフセット サブダイヤル
針:アーミン・シュトローム製 ローズゴールド 手仕上げ

ストラップ:ブラック アリゲーター レザーストラップ 18Kローズゴールドのピンバックル

18Kローズゴールド ダブルフォールディングクラスプのオプション可能

価格: 3,580,000.-(税別予価)


今日のArmin Strom : Serge Michel(サージュ・ミシェル)とClaude Greisler(クロード・グライスラー)のパートナーシップ

人口15,000人のBurgdorf(ブルクドルフ)のような町で生まれ育った同じ年に生まれた子供たちは、学校、家族、共通の友人のいずれかを通じて、お互い知り合っている可能性は往々にしてあります。そのようなことが、有名なスケルトン技術をもったArmin Strom氏が、時計店とワークショップを構えていたこの町Burgdorfで育ったSerge Michel(サージュ・ミシェル)とClaude Greisler(クロード・グライスラー)にもあてはまります。この町の近郊のBienne(ビエンヌ)という街で開発製造されたSwatchブランドの時計が発表されたとき、Sergeは、ウォッチ・コレクターであった父親の影響もあり、Swatchの時計を集め始めました。それは、彼の生涯を通じて継続していくであろうと思われるものでした。Sergeがマーケティングを学び続けていたとき、Claudeはウォッチメーカーになることを決心し、最初にSolothurn(ゾロトゥルン)の時計学校に通い、LeLocleのCIFOM技術学校では、ヴィンテージやコンプリケーション・ムーブメントの修復に特化しました。そして、ムーブメント開発に特化した研究を修めました。

SergeとClaudeは若い頃からウォッチメーカーであるArmin Strom氏のことを知っていました。Sergeは彼の店の窓越しに時計を眺めていたことだけではなく、彼が、時計を顧客に届けるため遠くまで旅行をしていることで知られている地元の有名人であった事実も覚えています。Claudeも、両親がBurdorf(ブルクドルフ)の歴史的中心地であるArmin Strom氏のショップのすぐ隣で眼鏡店を経営していたため、幼い頃から彼のことを知っていました。SergeはArmin Strom氏と家族づきあいをするようになり、ディナーの場でも、話題が時計やウォッチメイキングのことになっていくこともしばしばありました。したがって、Armin Strom氏が、どのようにしてその名声と評判を確かなものにすることを考えていたことからも、家族的な付き合いから、ビジネス関係に発展していったことは、驚くことではありません。

Sergeは、「私は、これが、時計をスケルトン化するという伝統を維持し、将来に向けてそれを発展させる素晴らしい機会であると確信しました。2006年に話は戻りますが、その当時私たちにはウォッチメイキングについての知識はほとんどありませんでした。私たちは情熱を持っていましたが、時計製作における専門家が必要でした。それがClaudeでした。彼は2007年、チームに加わりました、そしてブランドとしてのArmin Stromの立ち上げ、ハンドメイドのスケルトン・ウォッチ製作から、今日の私たちの姿である、完全な設備の整ったマニュファクチュールへの方向転換へのチャレンジを始めました。」

二人のビジョンの中核となる要素は、常にムーブメントを時計の心臓部として考えることであり、それは、ブランドが独自のムーブメントを開発、製造する必要があることを意味していました。「これは、ムーブメントを設計するだけの問題ではありませんでした。」とClaudeは説明します。「私たちは、私たちが望む真鍮と、可能な限り最高のプレート、ブリッジ、ピニオンのためのスティールを加工し、電解メッキと仕上げ、そして組み立てをすべて社内で行うことができるのです。」

今日のArmin Strom : 完全に統合されたマニュファクチュール

Armin Stromは、垂直統合された完全なマニュファクチュールです。革命的なMirrored Force Resonance(ミラード・フォース・レゾナンス)のムーブメントであっても、最初はアイデアを紙に書き、それらがコンピュータ制御の設計プログラムに移されモデル化が始まります。このようにArmin Strom社では、数多くのことが社内で行われ、最終的に最小の部品を製造するために、寸法が1ミクロンの精度まで計算されたものが工作機械にインプットされます。

Armin Strom社では、エスケープメントとバランス・スプリングを除いて、大半のコンポーネントが社内で製作されています。スクリュー、ピニオン、歯車などの小さな丸い部品は、長尺のスティールや真鍮の棒を側面から歯や軸に削り落とす旋盤で製造されています。ベースプレートやブリッジのような大きめのコンポーネントは、ロボットアームでコンポーネントを移動させながら、異なる工程のためのさまざまなツールを用い、複数の軸に沿って連続的に機械加工するCNCマシーンで作られています。

より小さいブリッジ、レバーおよびスプリングのような特に小さくて繊細な部品の製作には、放電加工が用いられます。これは、ワイヤーを金属の細い小さな穴に通すことを含みます。ワイヤーを通って流れる電流は、プレート全体が浸された溶液と反応し、その結果、極少量の金属を「侵食」します。これにより、金属の構造的完全性を維持しながら、特に繊細な操作を行うことができます。実際、Armin Stromは、金属の表面にかかる応力のことを考慮して、スタンピングによる部品の製造はしていません。

仕上げ前のコンポーネントが製造されると、それらはエングレーブ、面取り、ポリッシュ、そしてサーキュラー・グレインまたはコート・ド・ジュネーブ装飾が手作業でなされ、社内にある電解メッキ部署に移されます。ここでは腐食を防止し、表面を硬化させるために、ニッケルのレイヤーを追加する前に、すべてのスティールと真鍮製のコンポーネントにゴールド・プレイトが施されます。洗浄後、部品を他の電解溶液にて、ロジウム、ルテニウムまたはローズゴールドなどの最終的な色を与えます。Armin Storm社は、独自のワークショップの中に電解メッキ部署があるおかげで、お客様は異なるコンポーネントにお好みの色をコーティングすることができます。
こうして、ムーブメントの構成するコンポーネントは、それらを組み上げるためウォッチメーカーに渡されます。石をベースプレートとブリッジにセットした後、ウォッチメーカーは輪列とゼンマイを追加します。エスケープメントとテンプが配置され、ムーブメントが動き始めます。そうしてまた完全に分解して、洗浄、乾燥させた後、再び組み上げ、潤滑します。精度のテストを数日行った後、時計が完成します。

関連 Web Site

Armin Strom
https://www.arminstrom.com/

Armin Strom YouTube Channel
https://www.youtube.com/user/arminstrom

アワーグラス銀座店
〒104-0061 東京都中央区銀座5-4-6 ロイヤルクリスタル銀座1F
TEL: 03-5537-7888 
http://www.thehourglass.co.jp/

Noble Styling
http://noblestyling.com/