緩急針

 By : Daiwatokeiten
日本では昭和初期に国鉄で懐中時計が採用され、
そのメーカーはZENITHでした。



そんな昭和初期頃に作られたこの懐中時計は
ケースには打痕などのダメージや文字板もヘアラインやクラックなどが一切無く、
ムーブのコンディションも良い状態で
実際に持った時の手のひらでの収まり感が良い感じの大きさです。



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テンプはチラネジ付きバイメタル切りテンプ、
微調整が出来るゼニス特有の緩急針が特徴で
地板や受けは粒金仕上が施され、手間をかけた作りです。

各穴車と香箱の歯の部分は磨き上げられ耐久性を高めた仕上げとなっているので
折角なら、実際に持って愛用したいという方にお薦めな懐中時計です。


今はゼニスと呼ばれていますが、
昔の時計屋さんは「ゼニット」って呼びますよね。
ちなみに、当店の先代社長も「ゼニット」と呼んでいました。

スイスに行き始めた17~18年前は
スイスの時計屋さんでも「ゼニット」と呼ぶ店主の方々が多くて
最初に言われた時は一瞬、分からなくてねぇ~

「ゼニット? 」って・・・
『ゼニス=ゼニット』だと気付くまでに数秒かかりました。

勿論、今ではすっかり慣れ親しんだ呼び方ですけどね。