リシャール・ミルが目立ち過ぎた件~タイ政界を揺るがす大騒動に!
By : KITAMURA(a-ls)※1月31日付で「続報」を追加しました。
リシャール・ミルといえば、あの独特なトノー・シェイプによって、かなり離れた位置からでも識別される確率が高いのはご存知の通りだが、そのことを発端として、いま、タイの政界を揺るがす一大騒動が巻き起こっている。
2014年の軍事クーデター以降、プラユット・チャンオチャ氏による軍事政権は暫定内閣を改造しながら維持されているが、昨年の11月24日にも5回目の内閣改造が行なわれ、12月4日に新内閣の閣僚の集合写真が撮影された。
ま、ここまでは何てことない話なのだが、屋外で行われたその撮影、生憎とたいへんに日差しが強い日だったようで、副首相兼国防相のプラウィット氏が思わず手で顔を覆ってしまったのが事の発端だった・・・。
その際に右手の袖口から非常に存在感のある時計がガッツリとのぞいて見える画像が、ネットを中心に広まったのである。
●著作権の関係で写真を掲載出来ないので、以下をクリックしていただくか
https://www.jiji.com/jc/p?id=20180118085715-0025940814
「プラウィット 高級時計」などの語句で画像検索していただければ、件の写真はすぐに見つかるはず。
という流れを受け、ネット民の間ではすぐに時計の特定が行われ、それがリシャール・ミルのRM 029であり、1000万円くらいする時計ということが判明する。
タイでは、閣僚に資産の申告義務があり、プラウィット副首相の2014年の申告では宝飾品や時計は一切所持していないことになっていた。
ということは、2014年以降に受け取った閣僚の俸給で時計を買ったことになるのだが、副首相とはいえどもそんなに高給取りではないので、「これは隠し資産ではないのか!?」と、国中が一気にざわつき始めたのである。
ネットでは、副首相の過去の写真から時計を特定して流布する動きが活発化。
下の記事は、リシャールミル発覚の2週間後に、3個目の着用時計のロレックスが特定されたことを報じるもの。
当時は、「借りていた友人の時計で、友人が亡くなって借りっぱなしになっている」と釈明していたのだが・・・。
副首相、3個目の高級腕時計写真がネットに投稿される
https://www.bangkokshuho.com/single-post/2017/12/18/thaipolitics1
その後も出るわ出るわ、続々と時計が特定され、下記リンクはついに9種類目が特定された頃の記事。
軍政ナンバー2に資産隠し疑惑=写真に未申告の超高級時計-タイ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122600485&g=int
そして一カ月半が過ぎ、2014年以降の写真に写り込んでいた副首相着用時計の総計は、
なんと25個にも達したのである!
タイ副首相、未申告の高級時計25個所持? 友人から借りたと釈明
http://www.afpbb.com/articles/-/3159821
こちらが、時計特定の急先鋒のフェイスブック。
https://www.facebook.com/CSILA90210/posts/1611707708906948
ここを見れば、副首相のパテック・フィリップやロレックスなど個々のリファレンスと価値が、着用画像から解明されていく経過が時系列で解かる。
●画像を精査し、着用時期と価格の関係を表にあらわしたもの。(上記フェイスブックより)
ⒸCSI LA
2014年の就任から3年間、20本以上の高級時計を着用してきながら、なんの指摘もされなかったのに、リシャール・ミルを着けた途端にこの大騒ぎなのである・・・・。
参考までに、25本の内訳は以下の通りで、総額はタイ国内の時価で3950万バーツ(約1億3700万円)相当という。
・ロレックス11個
・パテックフィリップ8個
・リシャール・ミル3個
・オーデマ ピゲ2個
・A.ランゲ&ゾーネ1個(最初はJLCと特定されたが、後にA.ランゲ&ゾーネの1815クロノグラフと訂正された)
とまぁ、実はなかなかに趣味は良いのである(笑)。
ちなみに軍事政権のプラユット首相は、「自分はセイコーだ」と報道陣に実機を見せているそう。
われらがジャパンブランド、庶民時計の鑑として、タイで思わぬ脚光を浴びている。
ここから続報である。
この資産隠し疑惑に関連して、タイの国立開発行政研究院が世論調査を実施した。内容は、「あなたは友人に高額な時計を貸したことがありますか?」「副首相の弁明を信じますか?」など、まぁ国民感情からすればかなり厳しい数字が予想できる内容だったのだが、その結果が、同研究所の学長の指示で非公表となったのだ。
そのため、この世論調査の責任者が1月29日に抗議の辞表を提出し、さらなる混乱が広がっている。
https://www.asahi.com/articles/ASL1Y4V5GL1YUHBI014.html?ref=yahoo
非公表の理由は、「現在、国家汚職防止委員会が調査中のため」とされている。
この副首相、記者団に「高級腕時計は全て借り物で、既に返した」と釈明しているというが、
さて、どういう結末に至ることやら???
ああ~副首相とは一度OFF会したかったぜ(笑)!
リシャール・ミルといえば、あの独特なトノー・シェイプによって、かなり離れた位置からでも識別される確率が高いのはご存知の通りだが、そのことを発端として、いま、タイの政界を揺るがす一大騒動が巻き起こっている。
2014年の軍事クーデター以降、プラユット・チャンオチャ氏による軍事政権は暫定内閣を改造しながら維持されているが、昨年の11月24日にも5回目の内閣改造が行なわれ、12月4日に新内閣の閣僚の集合写真が撮影された。
ま、ここまでは何てことない話なのだが、屋外で行われたその撮影、生憎とたいへんに日差しが強い日だったようで、副首相兼国防相のプラウィット氏が思わず手で顔を覆ってしまったのが事の発端だった・・・。
その際に右手の袖口から非常に存在感のある時計がガッツリとのぞいて見える画像が、ネットを中心に広まったのである。
●著作権の関係で写真を掲載出来ないので、以下をクリックしていただくか
https://www.jiji.com/jc/p?id=20180118085715-0025940814
「プラウィット 高級時計」などの語句で画像検索していただければ、件の写真はすぐに見つかるはず。
という流れを受け、ネット民の間ではすぐに時計の特定が行われ、それがリシャール・ミルのRM 029であり、1000万円くらいする時計ということが判明する。
タイでは、閣僚に資産の申告義務があり、プラウィット副首相の2014年の申告では宝飾品や時計は一切所持していないことになっていた。
ということは、2014年以降に受け取った閣僚の俸給で時計を買ったことになるのだが、副首相とはいえどもそんなに高給取りではないので、「これは隠し資産ではないのか!?」と、国中が一気にざわつき始めたのである。
ネットでは、副首相の過去の写真から時計を特定して流布する動きが活発化。
下の記事は、リシャールミル発覚の2週間後に、3個目の着用時計のロレックスが特定されたことを報じるもの。
当時は、「借りていた友人の時計で、友人が亡くなって借りっぱなしになっている」と釈明していたのだが・・・。
副首相、3個目の高級腕時計写真がネットに投稿される
https://www.bangkokshuho.com/single-post/2017/12/18/thaipolitics1
その後も出るわ出るわ、続々と時計が特定され、下記リンクはついに9種類目が特定された頃の記事。
軍政ナンバー2に資産隠し疑惑=写真に未申告の超高級時計-タイ
https://www.jiji.com/jc/article?k=2017122600485&g=int
そして一カ月半が過ぎ、2014年以降の写真に写り込んでいた副首相着用時計の総計は、
なんと25個にも達したのである!
タイ副首相、未申告の高級時計25個所持? 友人から借りたと釈明
http://www.afpbb.com/articles/-/3159821
こちらが、時計特定の急先鋒のフェイスブック。
https://www.facebook.com/CSILA90210/posts/1611707708906948
ここを見れば、副首相のパテック・フィリップやロレックスなど個々のリファレンスと価値が、着用画像から解明されていく経過が時系列で解かる。
●画像を精査し、着用時期と価格の関係を表にあらわしたもの。(上記フェイスブックより)
ⒸCSI LA
2014年の就任から3年間、20本以上の高級時計を着用してきながら、なんの指摘もされなかったのに、リシャール・ミルを着けた途端にこの大騒ぎなのである・・・・。
参考までに、25本の内訳は以下の通りで、総額はタイ国内の時価で3950万バーツ(約1億3700万円)相当という。
・ロレックス11個
・パテックフィリップ8個
・リシャール・ミル3個
・オーデマ ピゲ2個
・A.ランゲ&ゾーネ1個(最初はJLCと特定されたが、後にA.ランゲ&ゾーネの1815クロノグラフと訂正された)
とまぁ、実はなかなかに趣味は良いのである(笑)。
ちなみに軍事政権のプラユット首相は、「自分はセイコーだ」と報道陣に実機を見せているそう。
われらがジャパンブランド、庶民時計の鑑として、タイで思わぬ脚光を浴びている。
ここから続報である。
この資産隠し疑惑に関連して、タイの国立開発行政研究院が世論調査を実施した。内容は、「あなたは友人に高額な時計を貸したことがありますか?」「副首相の弁明を信じますか?」など、まぁ国民感情からすればかなり厳しい数字が予想できる内容だったのだが、その結果が、同研究所の学長の指示で非公表となったのだ。
そのため、この世論調査の責任者が1月29日に抗議の辞表を提出し、さらなる混乱が広がっている。
https://www.asahi.com/articles/ASL1Y4V5GL1YUHBI014.html?ref=yahoo
非公表の理由は、「現在、国家汚職防止委員会が調査中のため」とされている。
この副首相、記者団に「高級腕時計は全て借り物で、既に返した」と釈明しているというが、
さて、どういう結末に至ることやら???
ああ~副首相とは一度OFF会したかったぜ(笑)!
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COMMENTS
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今回のコレみたいな話になったの数年前でしたが こういうの
これからも増えるんですかね
コメントありがとうございました。
こちらの軍事政権が支持されている理由のひとつが汚職撲滅でしたから、それもあってここまで大きな話題になったのでしょう。それにしても、ロッレクスやパテック・フィリップは目立たなかったのに…。ま、リシャール・ミルがカッコ良すぎたんですかね。