ロレックス、2021年新作をまとめてみた

 From : ROLEX (ロレックス )

遅くなったが、今回もロレックスの新作を、皆さんも既にご存知の情報がメインとなるとは思うが、まとめてみた。もちろん、いくつかのブランドのように実機を見せてもらってそのインプレッションをお伝えできるようであれば最高なのだが、そうもいかず申し訳ない・・・。

ロレックスは、何を隠そう個人的にも好きなブランドであり、少々制約はあるものの、ここでまとめてご紹介したい。時計にはまって10年か20年か経つが、まわりまわって、私はここに帰ってきた、と言えるだろう。やはり、このブランドは一流の実用時計ブランドなのだ。

1.Explorer、Explorer II
マイナーチェンジと言えばマイナーチェンジであるが、この2つのモデルに新作が出た。Explorer IIは、90年代前半に筆者がアメリカにいる頃、清水の舞台から飛び降りるつもりで生まれて初めて新品のロレックスを買ったのがこのモデルだ。当時、若造のくせに2400ドルくらい(当時30万円くらいですかねえ)払って、我ながら「身の程知らずのモノを買っちまった」と思ったものである。今の値段や中古値段を見るとビックリ仰天ではあるが、それは私は個人的にも違和感はない。この15年近く時計を真剣な趣味にしてきたが、いろいろ巡り巡って、最後にロレックスに戻ってきた自分がここにいるのである。実用に徹した時計として、非常に優秀な時計ブランド、という結論。実用時計として、工芸作品ではなく、工業製品としてであるが、ステンレスケースに何の疑問もない。むしろ、なぜ時計がプラチナやゴールドでないといけないのか、と思うことも最近はあるのである。そして、セカンダリープライスがまさにそのブランド価値を表していることは否定できない。私は幸いにして、正規店で定価で買ったロレックスしか持っていないが、日本は良心的な方であり、今や海外では正規店がプレミアムをつけて売っている、という話をよく聞くので、それもまたビックリである(ブランドは知ってるのだろうか?)。

話がだいぶ逸れたが、この新作の概要;


Case reference: 124273
Bracelet reference: 78GA03
Category: オイスター パーペチュアルプロフェッショナル
Certification: 高精度クロノメーター (COSC + ケーシング後にロレックス認定)

5 年間の国際保証

Case • オイスター(モノブロックミドルケース、
スクリュー式バックケース、リューズ)

Diameter • 36 mm

Material • イエローロレゾール(オイスタースチールと
18 ct イエローゴールド)

Middle case • オイスタースチール、サテン/ ポリッシュ 仕上げ

Bezel • 18 ct イエローゴールド、スムース

Case back • オイスタースチール、スクリュー式、フルーティング(刻み入り)

Winding crown • 18 ct イエローゴールド、スクリュー式、トゥインロック(二重密閉構造)

Crystal • 傷防止サファイア、反射防止コーティング

Waterproofness • 100 m(330 フィート)

Movement
• キャリバー 3230、ロレックスによる完全自社製造
• 両方向自動巻パーペチュアルローター搭載の機械式ムーブメント

Precision
• 日差- 2 ~ + 2 秒(ケーシング後)

Functions
• 時針、分針、秒針
• 秒針停止機能による正確な時刻設定

Oscillator
• 振動数:28,800 振動/ 時(4Hz)
• 常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング
• ロレックス オーバーコイル
• 可変慣性をもつ大きなテンワ
• 4 個のゴールド マイクロステラ・ナットにより高精度に調整可能
• トラバーシングバランスブリッジ
• 高性能パラフレックス ショック・アブソーバ

Escapement
• エネルギー効率が最適化されたクロナジー
• 常磁性ニッケル・リン合金製アンクルとガンギ車

Jewelling • 31 石

Power reserve • 約70 時間

Dial
• ブラックラッカー
• 18 ct イエローゴールドのアワーマーカーと3、6、9 の数字、視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)
• 18 ct イエローゴールドの針、視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)

Bracelet
• オイスター(3 列リンク)
• イエローロレゾール、18 ct イエローゴールドのセンターリンクはポリッシュ、オイスタースチールのサイドリンクはサテン、エッジはポリッシュ仕上げ• セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプ
• イージーリンク(約5 mm のエクステンションリンク)

コンビカラーは、どちらかというとロレックスの中でも人気がない方だろう。しかし、それでもこのモデルを出してきたということは、ロレックスとしても理由があるに違いない。今なら、ご婦人を狙って、という感じであろうか。個人的にはコンビモデルには特に抵抗はない。もちろん、値段は若干高くなるが、それはそれでゴールドが入るのだからやむを得ない。男性にだってコンビが似合う年頃というのもあるんだと思う。もうちょっと年をとったらきっと似合うだろうな、と思っているし、そのころには36mm程度の時計が一番しっくりくるようになっているような気がする。年寄りがデカい金ピカ時計ってのも、なかなか違和感がある(あくまでも個人的意見である)。



Case reference: 226570
Bracelet reference: 78KB00
Category: オイスター パーペチュアル プロフェッショナル
Certification: 高精度クロノメーター (COSC ケーシング後にロレックス認定)
5 年間の国際保証

Case • オイスター(モノブロックミドルケース、スクリュー式バックケース、リューズ)

Safety • ケース一体型リューズガード

Diameter • 42 mm

Material • オイスタースチール

Middle case • オイスタースチール、サテン/ ポリッシュ 仕上げ

Bezel • オイスタースチール、24 時間目盛り、目盛りと数字は電解技術によるブラックコーティング

Case back • オイスタースチール、スクリュー式、フルーティング(刻み入り)

Winding crown • オイスタースチール、スクリュー式、トゥインロック(二重密閉構造)

Crystal
• 傷防止サファイア、反射防止コーティング
• 日付表示部にサイクロップレンズ(両面反射防止コーティング)

Waterproofness • 100 m(330 フィート)

Movement
• キャリバー 3285、ロレックスによる完全自社製造
• 両方向自動巻パーペチュアルローター搭載の機械式ムーブメント

Precision
• 日差- 2 ~+ 2 秒(ケーシング後)

Functions
• 時針、分針、秒針、時針の独立操作による素早い時刻設定
• 時針、分針、秒針による時刻表示、24 時間針による24 時間表示(昼夜の区別)および時針、分針、秒針によりローカルタイム(現地時刻)を表示、ホームタイム(基準時刻)は24 時間針で表示
• 瞬時に変わる日付(3 時位置)、時針による日付

設定 • 秒針停止機能による正確な時刻設定

Oscillator
• 振動数:28,800 振動/ 時(4Hz)
• 常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング
• ロレックス オーバーコイル
• 可変慣性をもつ大きなテンワ
• 4 個のゴールド マイクロステラ・ナットにより高精度に調整可能
• トラバーシングバランスブリッジ
• 高性能パラフレックス ショック・アブソーバ

Escapement
• エネルギー効率が最適化されたクロナジー
• 常磁性ニッケル・リン合金製アンクルとガンギ車

Jewelling • 31 石

Power reserve • 約70 時間

Dial
• ホワイトラッカー
• 18 ct ホワイトゴールドのマットなアワーマーカー、PVD(物理蒸着)によるブラックコーティング、視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)
• 18 ct ホワイトゴールドの針、マットブラックラッカーコーティング(24 時間針を除く)、オレンジラッカーの24 時間針、視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)

Bracelet
• オイスター(3 列リンク)
• オイスタースチール、サテン仕上げ、エッジはポリッシュ仕上げ
• セーフティキャッチ付オイスターロッククラスプ
• イージーリンク (約5 mm のエクステンションリンク)

これは、個人的には「いや、いくらなんでも42㎜は大きすぎないか?」と思っている。上述のように、90年代のExplorer II は、オレンジではなく赤いGMT針だったし、大きさもせいぜい40㎜かそれ以下くらいだったと思う。数か月前に発表された新しいサブマリナーやパーペチュアルオイスターもそうだが、なぜここにきてどんどん大きくなっているのか、日本にいる私にはわからないのである。作る、ということは、求められている、ということであろうが。おそらく、ここ数年売り上げの伸びが大きい地域でのニーズなんだろうな、となんとなく思っている。細めの手首の私としては残念である。




2.Datejust 36、Daytona 新ダイヤル 登場


Case reference: 126200
Bracelet reference: 72800
Category: オイスター パーペチュアル クラシック
Certification: 高精度クロノメーター(COSC ケーシング後にロレックス認定)

5年間の国際保証

Case • オイスター(モノブロックミドルケース、スクリュー式バックケース、リューズ)

Diameter • 36 mm

Material • オイスタースチール

Middle case • オイスタースチール、ポリッシュ仕上げ

Bezel • オイスタースチール、ドーム

Case back • オイスタースチール、スクリュー式、フルーティング(刻み入り)

Winding crown
• オイスタースチール、スクリュー式、トゥインロック(二重密閉構造)

Crystal
• 傷防止サファイア、反射防止コーティング
• 日付表示部にサイクロップレンズ(両面反射防止コーティング)

Waterproofness • 100 m(330フィート)

Movement
• キャリバー 3235、ロレックスによる完全自社製造
• 両方向自動巻パーペチュアルローター搭載の機械式ムーブメント

Precision
• 日差–2 ~ 2秒(ケーシング後)

Functions
• 時針、分針、秒針
• 早送り機能付瞬時に変わる日付(3時位置)
• 秒針停止機能による正確な時刻設定

Oscillator
• 振動数:28,800 振動/ 時(4Hz)
• 常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング
• ロレックス オーバーコイル
• 可変慣性をもつ大きなテンワ
• 4個のゴールド マイクロステラ・ナットにより高精度に調整可能
• トラバーシングバランスブリッジ
• 高性能パラフレックス ショック・アブソーバ

Escapement
• エネルギー効率が最適化されたクロナジー
• 常磁性ニッケル・リン合金製アンクルとガンギ車

Jewelling • 31石

Power reserve • 約70時間

Dial
• オリーブグリーン、グロス、パームモチーフ
• 18 ct ホワイトゴールドのアワーマーカー、視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)
• 18 ct ホワイトゴールドの針、時針と分針には視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)

Bracelet
• オイスター(3列リンク)
• オイスタースチール、センターリンクはポリッシュ、サイドリンクはサテン、エッジはポリッシュ仕上げ
• オイスタークラスプ(フォールディングタイプ)
• イージーリンク(約5 mmのエクステンションリンク)

まあ、これは本当に個人の好みであろう。私は面白いと思うが、そういう人ばかりでもあるまい。女性にはいいのかもしれない。ラインアップとして、あるいは選択肢としてそこにあれば、検討する1つとして十分アリだと思う。



Case reference: 116519 LN
オイスターフレックス: ブレスレット
Category: オイスター パーペチュアル プロフェッショナル
Certification: 高精度クロノメーター(COSC ケーシング後にロレックス認定)

5年間の国際保証

Case • オイスター(モノブロックミドルケース、スクリュー式バックケース、リューズ、プッシャー)

Safety • ケース一体型リューズガード

Diameter • 40 mm

Material • 18 ct ホワイトゴールド

Middle case • 18 ct ホワイトゴールド、ポリッシュ仕上げ

Bezel • タキメーター入りブラックセラミック製モノブロックセラクロムベゼル、目盛りと数字と文字はPVD(物理蒸着)によるプラチナコーティング

Case back • 18 ct ホワイトゴールド、スクリュー式、フルーティング(刻み入り)

Winding crown • 18 ct ホワイトゴールド、スクリュー式、トリプロック(三重密閉構造)

Crystal • 傷防止サファイア、反射防止コーティング

Waterproofness • 100 m(330フィート)

Movement
• キャリバー 4130、ロレックスによる完全自社製造
• コラムホイールと垂直クラッチ搭載の機械式クロノグラフムーブメント
• 両方向自動巻パーペチュアルローター

Precision
• 日差–2 ~ 2秒(ケーシング後)

Functions
• 時針、分針、スモールセコンド(6 時位置)
• クロノグラフ、1/8 秒まで計測可能
• 積算計(30 分/ 3 時位置、12 時間/ 9 時位置)
• 秒針停止機能による正確な時刻設定

Oscillator
• 振動数:28,800 振動/ 時(4Hz)
• 常磁性ブルー パラクロム・ヘアスプリング
• ロレックス オーバーコイル
• 可変慣性をもつ大きなテンワ
• 4 個のゴールド マイクロステラ・ナットにより高精度に調整可能
• トラバーシングバランスブリッジ

Jewelling • 44石

Power reserve • 約72時間

Dial
• メテオライト、ブラックのカウンター
• 18 ct ホワイトゴールドのアワーマーカー、視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)
• 18 ct ホワイトゴールドの針、時針と分針にはPVD(物理蒸着)によるブラックコーティングおよび視認性の高いクロマライト(ブルーの長時間継続のルミネッセンス)

Bracelet
• オイスターフレックス
• フレキシブルメタルブレード、高性能エラストマーコーティング
• 18 ct ホワイトゴールド、セーフティキャッチ付

オイスターロッククラスプ • イージーリンク(約5 mmのエクステンションリンク)

個人的には、これが今回の新作の中では一番好み。もちろん、買うのはムズカシイとは思うが。今のデイトナはデザイン的に秀逸である。先代や先々代も素晴らしいデイトナであったが、私はどちらかと言えば「新しモノ好き」なので、今のデザインとムーブに満足であり、この新しい文字盤は非常に魅力的である。しかも、スポーティなストラップは一層魅力的である。無論、ステンレスであればさらにいいのだが。

数か月前にインパクトの強い新作が発表されただけあって、今回は本番とは言えやや少なめに感じる。いずれにせよ、常に進化を続ける人気ブランドに陰りはなさそうだ。