ロレックスの人気モデルの購入に一定のルールを導入~顔写真付き身分証の提示が必要に。また購入したモデルと同一の時計は5年間購入不可

 By : KITAMURA(a-ls)



ロレックスの人気モデル購入時に顔写真付き身分証の提示が必要に
購入したモデルと同一の時計は5年間購入不可



すでにご存知の方も多いと思うが、11月1日からロレックスの正規販売店で、人気モデルについて、購入制限にあたるルールが導入されたようだ。

対象となる店舗は日本全国67の正規販売店(免税店を除く)。
今後、対象モデルの購入の際に、顔写真付きの身分証明書の提示が必要となり、しかも購入したものと同一のモデルは以後5年間、他の人気モデルは以後1年間購入不可となる模様。

常に品薄傾向にあるため入手が難しく、中古市場での価格が高騰したことから、購入してすぐに2次流通に転売したり、さらには転売目的で正規店の在庫を確認巡回する者が多数いることで、さらに品薄状態が進行するなど、どちらかと言えば不適切な状態となっていた市場に対して、販売者側が一定の対応ルールを提示したと思われる。



【購入制限の対象モデル】
全てステンレス素材のプロフェッショナルモデルで計8モデル12型。

・コスモグラフ デイトナ(Ref.116500LN)
・サブマリーナー(Ref.114060)
・サブマリーナー デイト(Ref.116610LN、Ref.116610LV)
・シードゥエラー(Ref.126600)
・ディープシー(Ref.126660)
・GMTマスターⅡ(Ref.116710LN、Ref.116710BLNR、Ref.126710BLNR、Ref.126710BLRO)
・エクスプローラー(Ref.214270)
・エクスプローラーⅡ(Ref.216570)

※ステンレス素材でも、ヨットマスターⅡ(Ref.116680)、エアキング(Ref.116900)、ミルガウス(Ref.116400GV)と、ステンレス素材以外のプロフェッショナルモデルは対象外。


上記の8モデル12型のいずれかを運よく購入できた場合、同じRefのモデルは5年間購入できなくなるうえ、その他の購入制限対象モデルも1年間購入できなくなる。



内容を見る限り、プロ的な転売者の排除を意図したものであると思うが、今回の決定が、これからのウォッチ・インタストリーにどのような影響をもたらすのか、しばらく注視していきたいと思う。




[註]:なお、今回のこの取り決めは、「特約店と呼ばれるロレックス正規販売店を運営する20の会社の中での独自の取り組み」で、「本件には日本ロレックスは関与していない」とされている。
顧客情報をこれらの特約店同士が共有し、販売する際に、その共有システムを確認し、販売制限に該当しないことを確かめてから販売するといわれ、2019年11月1日から導入が開始されている。