オーデマ ピゲ 「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」に日本限定モデルが登場

 By : KITAMURA(a-ls)



オーデマ ピゲ 「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」に日本限定モデルが登場


2018年に初登場した「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」に、サーモンピンクダイヤルのモデルが日本限定35本で発売された。


【仕様】
ロイヤルオークミニッツリピーター スーパーソヌリ
26591TI.OO.1252TI.02

ケース/ベゼルチタン
ケースサイズ42mm/ケース厚14mm
裏蓋サファイアガラス
ダイヤルサーモンカラー×グランドタペストリー
ベルトチタン
バックル: チタンAPフォールディングバックル
防水20m



[キャリバー:2959]
手巻き/ サイズ:H6 ㎜ ・φ30㎜ / 32⽯/ 部品数:362
振動数:21,600alt/h / パワーリザーブ:約72h

限定:ジャパンブティック限定35本
発売時期 発売中

価格:33,500,000円(税別)
価格:36,850,000円(税込)

取り扱い店舗:
オーデマ ピゲ ブティック 銀座、
オーデマ ピゲ ブティック 大阪、
オーデマ ピゲ ブティック 名古屋、
YOSHIDA 東京本店





オーデマ ピゲの「ミニッツリピーター スーパーソヌリ」は音響における新機構としてスイスのローザンヌ工科大学と共同開発され、まず2015年のSIHHで「RD#1」という名称のコンセプト・ウォッチとして提唱された。
特許取得などの関係で一年後の2016年に「Royal Oak Concept Supersonnerie」として製品化されて以降、もはや説明の必要もないとは思うが、音響時計の名作としていくつかのヴァリエーションが製作されながら今日に至っている。当サイトでも何回となく記事で取り上げているが、ここではその機構面とロイヤルオーク以外のヴァリエーションを中心に、過去記事でそのヒストリーを振り返ってみよう。



「ロイヤルオーク コンセプト スーパーソヌリ」発表時
2016年 02月 02日付個人ブログ記事(https://alszanmai.exblog.jp/25321329/)

『このコンセプトは、APの技術者とある音楽家との会話の中から生まれたという。
一般的に考えると、リピーターとはある意味で時計を楽器に見たてたような構造を持っている、と誰もが思うだろうが、実際それは素人考えで、その音楽家はAPの技術者に向かってこう言ったのだという。

「ミニッツリピーター・ウォッチの構造を楽器にたとえるならば、ギタリストがギターの上に腰かけて演奏しているようなものだ」と。

つまり、本来、音を共鳴させるべき部分にムーブメントなどが組み込まれていて、音の反響を妨害している様を、”演奏者が楽器に腰を掛けて反響を消している”と表現したわけだ。

そこでAPは、ミニッツリピーターを楽器のように扱うことを企図し、叩かれたゴングが共鳴する空間と共鳴盤を別に設けたのである。
図解するとこうなる・・・

SIHH2016~気になる時計③「 Audemars Piguet~Supersonnerie Watch」_b0159560_14015929.jpg
Ⓐは時計ではゴング、ギターでは弦にあたる。Ⓑは時計ではカシメ、ギターではブリッジ。
注意すべきは、「スーパーソヌリ」では、ゴングとカシメがともにムーブメントから独立した位置にセットされていることである。
そしてⒸがこれまでの時計にはなかった共鳴盤、ギターではボディーにあたる。

つまり、AP流に考えるのならば、”今までのリピーター・ウォッチは、ボディーの無いギターの音を聴いていたようなもの”だったということなのである!!

実際に音を聴いてみると、かつて聴いたリピーター・ウォッチの中でも、音の大きさとクリアさは特筆に値する。
最も驚いたのは、これまでのリピーターは腕に付けて鳴らすと音は小さくなるというのが常識だったのだが、このスーパーソヌリは逆で、腕に装着して聴かせたい方向に向けるとさらに大きく聴こえるという、ある意味、指向性を持っているのである。

これまでのリピーターの場合は、時計の裏蓋が否が応でも反響盤の役割を担わされていたため、肌に触れると音は減衰するが、このスーパーソヌリは独自の共鳴盤を持っているおかげで、裏蓋が反射板の役割を果たしているのだと思う。

さらに、これも特許だと思うが、たとえば11時13分など、クオーターが存在しないとき、これまでのリピーターでは一瞬の”間"が生まれていたが、このスーパーソヌリにはそれがなく、時・分を滑らかに打つ。
最後の3つ目の特徴は、徹底的に消音化されたガバナー(調速機)のノイズである。パテック・フィリップのリピーターでもガバナー音のノイズはかなり制御されているが、それに匹敵する機構が発明されている。


SIHH2016~気になる時計③「 Audemars Piguet~Supersonnerie Watch」_b0159560_14540782.jpg
ゴングの高音・低音の音階や、ゴングを打ち終わるまでの秒数などは、ブランドによって決められているので、デザイン面も含めその辺での好き嫌いはあるかと思うが、リピーター史上にその名を刻むべき実に画期的な機構であることは間違いない。』




◆「ジュール・オーデマ ミニッツリピーター スーパーソヌリ」発表時
2017年1月17日付ブログ (https://watch-media-online.com/sihh/364/)より


『一昨年、昨年とブラッシュ・アップされ、その圧倒的なサウンドがリピータ・ウォッチのある種の終着地点ではないかとまで思わせてくれた「ロイヤルオーク コンセプト スーパーソヌリ」。

ロイヤルオークという王者の鎧に包まれた外観は、もちろん圧倒的かつ未来的はあったが、心のどこかでは、 ミニッツ・リピーターという機構の持つロマンに相応しい、シンプルでクラシカルな時計を渇望していた気がする…。
コンセプト・ウォッチという位置づけだけに、それは間違いなくいつかは実現するハズとは思ってはいたが、

なんと、SIHH2017に、
ジュールオーデマの衣と群青のエナメルとを纏って、それは現れた!!』


◆「オーディマピゲ スーパーソヌリ」 クローディオ・カヴァリエール氏&ジュリオ・パピ氏 テクニカルインタビュー
2017年7月27日付ブログ https://watch-media-online.com/blogs/844/

◆「オーデマピゲ/スーパーソヌリ・ディナー」
2017年7月30日付ブログ  https://watch-media-online.com/blogs/858/


そして2018年、改良型のムーブメントがロイヤル オークに搭載され、径をサイズダウンした現在のモデルが誕生する。まず黒文字盤の限定モデルとして登場した。わたしは同年4月のAP主催の新作展示会でその実機を初見したものの当時は積極的な露出が奨励されていなかったため、下記記事内で画像1点をキャプション無しで掲載するのみにとどめた。
◆オーデマ ピゲ、故郷「ル・ブラッシュの春」を銀座に再現~SIHH2018新作展示会レポート
2018年5月3日付ブログ  https://watch-media-online.com/blogs/1464/

今回発表の「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」(日本限定色ダイヤル)にも、この改良型のキャリバー2959が積まれている。


◆「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ・ミニッツリピーター・スーパーソヌリ」をSIHHで発表
2019年1月15日付ブログ https://watch-media-online.com/blogs/1941/


◆オーデマ ピゲ 新作インプレッション
2019年1月24日付ブログ https://watch-media-online.com/blogs/1983/ より

『日本限定のロイヤルオーク・スパーソヌリをご紹介しましょう。
昨年PT☓黒文字盤で登場したモデルが、Ti☓青文字盤という大変魅力的なスペックで再登場しました。
現行ではフルチタンのロイヤルオークは他に存在しません。ルノエパピ開発の音響システムを搭載したスーパーソヌリをロイヤルオークで楽しめるのは最高ですね。





◆「CODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ミニッツリピーター スーパーソヌリ」
2019年「GPHG 2019ジュネーブウォッチグランプリ」受賞
2019年11月27日付ニュース https://watch-media-online.com/news/2759/  より

『フランソワ-アンリ・ベナミアスが誇るCODE 11.59 バイ オーデマ ピゲ ミニッツリピーター スーパーソヌリもまた、メンズ複雑時計賞を受賞しました。この時計では、2016年に発表されたミニッツリピーター スーパーソヌリの技術が、型破りな美しさを持つコレクションモデルに組み込まれています。



このコンテンポラリーな腕時計の特筆すべき点は、懐中時計の音量が再現されているところです。優れた音響、音質と調和のとれた音色は、特許を取得したゴングやケース構造、サイレントガバナーによるものです。高性能のゴングは地板ではなく、音の伝達を向上させる音響板の役割を果たす、新たなデバイスに設置されています。再設計されたサイレンスガバナーでは、より柔軟性が向上したアンカーシステムにより、不要なノイズが除去されています。



K18ホワイトゴールド製のケースは、ラウンド型のベゼルとケースバックに八角形のミドルケースが組み合わせられた複雑な多面構造になっており、高度な設置手法でラグが取り付けられています。ラグの上部はエクストラシンベゼルに溶接されている一方で、下部は固定されず、ケースバックに向かって繊細にもたれかかるよう完璧にデザインされています。ベゼルとラグ、ケースに施されたサテン仕上げや面取り、ポリッシングは、通常はキャリバーに用いられるものです。



ケースには、ホワイトゴールド製の針やアプライドインデックス、数字、そしてエナメルで描かれたオーデマ ピゲのロゴが美しさを引き立てる、スモークブルーのエナメルダイヤルが合わせられています。』


◆オーデマ ピゲ 「ロイヤル オーク ミニッツリピーター スーパーソヌリ」納品式
2020年1月4日付ブログ https://watch-media-online.com/blogs/2841/

では最後に、上記の記事にも掲載した動画ですが、ロイヤルオーク ミニッツリピーター スーパーソヌリのサウンドをどうぞ!