フェルディナント・ベルトゥー「Naissance d’une Montre 3:時計誕生プロジェクト 3」完遂~デジタル補助は使用せず、伝統的な工具を使い手作業で製作するプロジェクトの第3弾
From : FERDINAND BERTHOUD (フェルディナント・ベルトゥー)NAISSANCE D’UNE MONTRE 3「時計誕生プロジェクト 3」~ 時という偉大な教師に捧ぐ
「Naissance d’une Montre 3:時計誕生プロジェクト 3」は、重要な人間的要素を融合させたプロジェクトであり、6年にわたる歳月をかけて完成した集大成です。その結果、デジタル補助は使用せず、伝統的な工具を使い手作業で製作され、COSC (スイス公式クロノメーター検定局)よりクロノメーター認定を受けた手首に装着するためのタイムキーパーが誕生しました。
フュゼ・チェーン伝達機構によるコンスタントフォース、バイメタル・テンプ、センターセコンド、オープン構造などの技術的および美的外観の特性は、熟練時計師フェルディナント・ベルトゥーが築いた偉大なヘリテージに深く根差しています。
11本の「時計誕生プロジェクト 3」クロノメーターは、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーの他の現代的なタイムピースと同じ品質および仕上げの厳しい基準に準拠しています。それらは真に重要なのは到達点よりも行きつく過程そのものであり、そしてその過程は流れゆく時によって形作られることを明確に示しています。フェルディナント・ベルトゥーの甥であるルイ・ベルトゥーの言葉にも、“temps qui instruit ”[時という偉大な教師に捧ぐ]とあります。
クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーの10周年を迎えるにあたり発表された「時計誕生プロジェクト 3」は、創始者兼社長であるカール‐フリードリッヒ・ショイフレが長年抱き続けた、極めて野心的なビジョンの結晶です。
複数分野にわたる専門技術が結集したこの卓越のプロジェクトは、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーおよびショパールの80名を超える職人やエキスパートを動員し、フェルディナント・ベルトゥーの天文懐中時計No.3からインスピレーションを得て、完全手作業による現代的なタイムピースを創り上げました。

その結果、11本の現代的なタイムピースが誕生しました。これらのモデルには、ギヨーム式の温度補正バイメタル・切りテンプとフュゼ・チェーン伝達機構によるコンスタントフォースを初めて組み合わせたムーブメントを搭載しています。文字盤側からその全貌を完全に視認可能なムーブメントは、今回特別に設計された直径44mmの18Kゴールド製ケースに収められています。

この時計芸術の傑作を完成させるために、非常に根気強い長時間にわたる作業が費やされました。プロジェクトのためにヴィンテージの工作機械を集め、情熱的な精密機械工学のエンジニアチームが主導する特別な工房を設立。これにより、品質の規格や基準に一切妥協することなく、すべての構成部品を自社で切削し、極めて高い精度で製作することが可能となりました。

Time Æon財団の規定に則り、「時計誕生プロジェクト 3」のすべての構成部品は、デジタル技術や自動化機器に一切頼ることなく、職人の目と手、そして意志によって操作される伝統的な工具を用いて、完全に手作業で製作されました。
6年にわたる献身的な取り組みと延べ11,000時間にも及ぶ作業の末、他に類を見ないこのプロジェクトの第一作が完成しました。この唯一無二のステンレススティール製タイムピースは、フィリップス・イン・アソシエーション・ウィズ・バックス&ルッソのために製作され、2025年11月開催のオークションに出品されました[註1]。

なお、本オークションによる販売利益の一部は、時計製造の伝統的なノウハウを次世代へ継承し続けることを目的とした慈善団体に寄付されます。
伝統技術の維持と継承
「時計誕生プロジェクト 3」は、過去と現在における優れた職人や専門家を招集し、それぞれが蓄積してきたノートやスケッチを集約し、知識と技術を体系化することを目的としたプロジェクトです。この取り組みの真の目標は、タイムピースそのものを完成させることではなく、その製作過程において必要とされるすべてのノウハウを“生きた形”で保存・継承することにあります。
今日、機械式時計を製作するために欠かせない伝統的な時計製造技術の守り、後世へ伝承させることは、かつてないほど重要性を増しています。本プロジェクトは一企業の枠を超え、デザインと工学、ラボラトリー、鋳造、機械加工、精密工作、貴金属装飾、研磨、仕上げ、時計組立に至るまで、メゾンが有するすべてのノウハウと専門知識を結集し推進されました。

総計として、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーおよびショパールのフルリエとメラン拠点に所属する80名を超える職人や専門家が、本プロジェクトに携わりました。彼らは、完全な手作業によってタイムピースを製作するだけでなく、その製作過程を詳細に資料化し、すべての工程において引用元を明示するという共通の目標のもと、協力しながら作業し、互いに学び合う貴重な機会を得ることができました。このような取り組みを通じて、ムーブメントやウォッチ部品の製作に必要な各工程を例示・解説するための、数千点におよぶ写真および動画を収録した膨大なデータベースが丹念に構築されました。

「時計誕生プロジェクト 3」は、フェルディナント・ベルトゥーと、その優秀な弟子であり甥でもあったルイ・ベルトゥー(1754–1813)が大切にしてきた、時計製造ノウハウの習得と継承という伝統の一環として位置づけられています。1812年、ルイ・ベルトゥーは、政府から託された4名の弟子たちに対する時計製造講義の集大成として、『Entretiens sur l’horlogerie à l’usage de la Marine(海軍における時計学に関する議論)』を発行しました。この著作の中で彼は、「高精度を達成するために必要なのは、時間と経験だけである」と述べ、最後に“AU TEMPS QUI INSTRUIT” [時という偉大な教師に捧ぐ]という格言で締めくくっています。
「時計誕生プロジェクト 3」は、歴史を築いてきた熟練時計師たちから受け継いだ教えを統合し、彼らの功績を讃えることを目的としています。その象徴として、ルイ・ベルトゥーが遺したこの格言が、ムーブメントの裏面に手彫りで刻まれています。
ひとつの傑作の成り立ち
「時計誕生プロジェクト 3」を完成させるため、フルリエのマニュファクチュール内に設けられた「アトリエ・トラディション」には、1950~60年代に活躍した多様なヴィンテージの工作機械が集められました。

この工房は、精密機械エンジニアによる少数精鋭のチームで構成されており、コンピューターによる数値制御(CNC)機械を一切使用せず、ムーブメントの各構成部品を製作する重要な役割を担っています。
高い技術力と情熱を持つ専門家たちは、これらの部品の製造方法を模索しながら、伝統的な製造機械の操作を習熟するために数か月を費やしました。これは、本プロジェクトが掲げる厳格な精度と品質基準を満たすために不可欠なステップであり、すべての工程において寸分の妥協も許されない作業が続けられました。

なかでも、1960年製の一軸式旋盤「シャブリン 102」は、軸、フュゼ、ピラー、カナ、歯車、香箱、ピン、巻真、ネジといったあらゆる円形部品の製作に使用され、このプロジェクトの基幹を支える存在となりました。
また、1960年製のSIPジグボーラーは、リーマ加工、フライス加工、穴あけ、研削、ねじ切りといった精密加工工程に用いられ、レバー、地板、歯車プレート、ブリッジ、バネなどの部品製作に重要な役割を果たしました。

初めてのスケッチが描かれてから納品に至るまで、実に11,000時間もの作業時間が費やされました。ムーブメントは747個の部品で構成され、うちチェーン部分だけで477パーツが含まれ、すべてが職人の手によって一つひとつ丁寧に製作されています。
例えば、ひとつのカナを完成させるためには、歯切り作業から梨の木製ディスクを用いた研磨工程まで、丸一日を要します。また、ひとつの歯車を仕上げるには、およそ3日間をかけて丹念に作業が行われます。

一見シンプルに見える地板でさえ、8つの異なる直径で126箇所の窪みが施されており、そのうち90箇所はローラーカッターで加工した後、ツゲの木の棒と研磨粉を用いて、鏡面仕上げが施されています。この徹底したクラフツマンシップこそが、「時計誕生プロジェクト 3」を唯一無二の存在たらしめているのです。
数多くの挑戦
「時計誕生プロジェクト 3」は、わずか11本限定で製作されるクロノメーターです。そのうち最初で唯一無二のステンレススティール製ケースを採用した1本は、フィリップス・イン・アソシエーション・ウィズ・バックス&ルッソのために製作され、2025年11月のオークションに出品されました[註※]。
続く10本は18Kエシカルゴールド製として、2026年以降、年間2本という極めて限定的な生産スケジュールで製作が予定されています。

直径44mm、厚さ13mmのケースは、丸みを帯びた側面、大きく刻みとエングレービングが施されたリューズ、ドーム型サファイアクリスタル、凹面のカーブを描くベゼル、そして溶接されたラグを備えています。これらの独特なフォルムは、1806年に製作されたフェルディナント・ベルトゥーの天文懐中時計No.3にインスピレーションを得たものであり、すべて手動の工作機械による加工で再現されており、極めて繊細な作業となります。

製作上のこの困難を克服するため、ショパール・グループ内における多様な職種のスキルとノウハウが結集されました。ジュエリー製作分野からはロストワックス鋳造技術が、精密機械分野からは旋盤加工、フライス加工、ねじ切り加工といった伝統的な技術が活用され、社内の高度な専門知識を駆使することで、複雑な形状の部品製作が可能となりました。

部品の成形後は、未完成の部品一つひとつに対して、手作業によるバリ取りや研磨といった繊細な仕上げ作業が施されます。また、ラグなどの一部部品については、装飾的なエングレービングや刻印が手作業で加えられる前に、溶接工程が行われます。

このタイムピースもまた、ムーブメント全体の構造を文字盤側から鑑賞できる、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥー初の作品となります。1時と2時の間にオフセットされた時分表示は、オープンワークが施されたカウンター上に配され、ムーブメントの美しさを最大限に引き立てています。この設計により、チェーンで連結された香箱とフュゼ、バイメタル・切りテンプ、ムーブメントの前後部にそれぞれ1つずつダイヤモンドエンドストーンを備えた耐衝撃装置付きのアーチ型バランスブリッジ、さらには地板に手彫りされた50時間パワーリザーブ表示など、キャリバーの主要機構を余すことなく堪能することができます。「時計誕生プロジェクト 3」は、クラフツマンシップ、時計製造、歴史、そしてもちろん精度というテーマを語りかけてくれる、一冊の開かれた書物のような存在です。

温度変化に耐える卓越した調速機構
キャリバー FB-BTC.FC(Balancier Thermo-Compensé / 温度補正テンプおよび Fusée-Chaîne / フュゼ・チェーンの略称)は、それ自体が時計技術史における重要な一章を成す存在です。
天文懐中時計 No.3 から着想を得て、100年以上前の伝統的な調速機構の真髄に立ち返り、インバーと真鍮を組み合わせたギヨーム式温度補正バイメタル・切りテンプを採用しています。このテンプには、歩度調整用のゴールド製緩急ネジが4本、スリットが施されたリム部分にはニッケルシルバー製の温度補正用調整ウェイトが2つ取り付けられています。さらに、テンプの慣性を確保するための固定ウェイトも2つ装備されており、温度変化に対する優れた精度維持を実現しています。

バイメタル・テンプは、温度変化の影響を補正し、振動数を安定させる役割を担っています。ニッケルを含まないスティール合金のヒゲゼンマイは、とりわけ温度変化に敏感であり、気温が低い状況で金属が収縮し固くなり、その弾性に影響がでます。バネの抵抗が増すため、テンプの振動が速くなり、ムーブメントに進みが出てきます。一方、暖かくなると金属が膨張し、その反対の効果をもたらします。
一方、異なった膨張係数を持つインバーと真鍮製のバイメタル構成により、テンプは温度変化に対し、逆に作用します。気温が低い時はスリットの入ったテン輪が開き、テンプの直径を広げ、その慣性モーメントを増加させるため、その振動速度は遅くなり、歩度に遅れをもたらします。反対に気温が高い時は、テン輪が閉じ、歩度に進みをもたらします。つまり温度は、一方ではヒゲゼンマイ、もう一方ではバイメタル・テンプに、相反する影響を及ぼすのです。このギヨーム式の温度補正バイメタル・切りテンプは、インバー合金を発明したシャルル・エドゥアール・ギヨーム(1920年にノーベル物理学賞受賞)を讃えています。

調速装置を完璧に調整するために、それぞれのスティール製ヒゲゼンマイは「時計誕生プロジェクト3」用に特注で製作されます。各ヒゲゼンマイは、青焼き、カット、ヒゲ玉取り付け、振動数合わせ、中心出しという一連の工程を“調整師”と呼ばれる専門の職人が手作業で行います。

今日、ほぼ存在しないバイメタル・テンプは、関連した知識や技能も失われつつあり、各作品の調整だけでも偉業を成し遂げることになります。
キャリバー FB-BTC.FC には、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーのもう一つの象徴的な要素であるフュゼ・チェーン式伝達機構が搭載されています。この機構は、香箱から伝達されるトルク(動力)の変動を平滑化し、テンプに対して常に均一な力を供給することで、精度の安定性を高める役割を果たしています。しかし、本キャリバーに採用されたフュゼ・チェーン機構は、フェルディナント・ベルトゥーの他のムーブメントとは構造的に大きく異なります。フュゼには、非常に堅牢なツメとカムから構成されるダイレクト駆動ストップワークが搭載されており、この技術図面はかのアブラアン=ルイ・ブレゲが構想したメカニズムに着想を得ています。

同様に、キャリバー FB-BTC.FC に搭載されるチェーン(全長172mm、477個の構成部品)も、本ムーブメントのために特別に開発されたものです。フックに連なる285個のリンクは、コレクション内の他のコンスタントフォース機構搭載ムーブメントで使用されるものよりも、さらに細く設計されています。このチェーンの組み立てには、直径わずか0.30mm以下の極細ピン191本が使用されており、それらすべてが職人の手作業によって丁寧に組み上げられます。この繊細な作業は、まさに時計製造における最高難度の挑戦のひとつと言えるでしょう。
香箱もまた、極めて独創的な設計が施されています。時計師がゼンマイに適切なプリテンション(予圧)をかけるために必要な、伝統的なラチェット機構と爪が組み込まれており、確実かつ繊細なトルク管理が可能となっています。
フュゼ・チェーン機構を備えた他のFBキャリバーとは異なり、キャリバー FB-BTC.FC には巻き上げ用のディファレンシャルギアが搭載されていません。通常、香箱はチェーンを牽引してフュゼを時計回りに回転させ、時計の駆動に必要なエネルギーを供給します。しかし、ムーブメントを手動で巻き上げる際には、フュゼが反時計回りに回転するため、輪列への動力伝達が一時的に中断されます。この巻き上げ時に時計が止まらないよう、フュゼ内部には巻き上げ爪と補助ゼンマイが組み込まれており、約30分間ムーブメントにトルクを供給し続けることで、途切れることなく時計機能を維持します。

50時間のパワーリザーブを備えるキャリバー FB-BTC.FCは、直径37.50 mm 厚さ 8.35 mmとフュゼ・チェーンが占める空間がありながらも比較的コンパクトなサイズとなっています。そして、37石のルビーと天真のエンドストーンには2つの天然ダイヤモンドが使われています。このタイムピースのために特別に開発された耐衝撃装置の心臓部に配置され、天真を不慮の衝撃による破損から守ります。時計の裏表両面から見えるこの2つの宝石は、「時計誕生プロジェクト 3」が受け継ぐ歴史的な遺産を想起させます。

メカニズムを強調したディスプレイ
ブリッジと地板はサンドブラスト仕上げのニッケルシルバー製で、ポリッシュ仕上げのスタイリッシュなスティール製ピラーにより支えられています。一部のブリッジの側面は、ムーブメントを構成する主要な部品を強調するよう慎重に選択され、鏡面仕上げが施されています。

クロノメーターである「時計誕生プロジェクト3」は、手彫りされた18Kホワイトゴールド製の2つの異なった文字盤を備えています。ひとつは1時と2時の間にオフセットされた時・分表示用、他方は時計外周にピラーで支えられたフランジ形状で秒を表示しています。
天文懐中時計N° 3に倣い時・時分表示文字盤は、時をローマ数字、分をアラビア数字で表示します。これと同じ考えから、それぞれの針も差別化されています。分針は斜めにカットされた先端を持ち、時針は矢を模っています。

熱処理で青焼きされたスティール製秒針は、ムーブメントの中央に配されます。25 mmを超える長さの非常に微細な針は、最終的に18Kゴールド製の長細いパイプを取り付けるまで、各段階で集中力と完璧な器用さが必要とされます。

青焼きされたスティール製時針を製作するだけでも、約2日間の作業を必要とし、54におよぶ微細な機械作業工程と13の装飾工程が含まれます。

すべての細部を入念に考慮する
「時計誕生プロジェクト3」は、単に時計本体のみを表すのではなく、このプロジェクトのすべての詳細が緻密に研究されています。このアプローチは、使用されるレザーも含むストラップや、装着者の腕に確実にストラップを保持する洗練と快適さを融合させたピンバックルにも適用されます。

バックル全体と先のとがった複雑な形状の可動ピンは完全に手作業で、どちらもケースと同じ素材で製作されます。

レザーストラップは皮革品製造の純粋な伝統に沿って、革の選択から様々な職人技による工程まで丁寧に仕上げられています。カット、マーキング、穴あけ、へり返し、ステッチ、ループ取り付け、裏地貼り、仕上げなどの工程があります。


「時計誕生プロジェクト3」のプレゼンテーションボックスは、フェルディナント・ベルトゥーが18世紀に執筆し発刊した時計製造概論から着想を得ました。カーフレザーで覆われた木製の2つの大きな作品から構成され。レタリングと装飾が型押しされ、金の箔押しが際立っています。ひとつ目には時計が納められ、ふたつ目には原産地、保証書、計時の証明書、ブルーのカーフレザーのトラベルパウチ、USBスティック、高品質のコットンクロス、手袋が入っています。サファイアクリスタルのレンズとウォールナットの取手を備えた、手作りのシルバー925製のルーペも含まれます。

伝統的なノウハウを現代の精度許容値で実現
伝統的な方法の手作業で製造される「時計誕生プロジェクト3」は、2015年の発表から制定されるクロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーの厳しい基準と精緻な作りの価値に準拠しています。キャリバー FB-BTC.FCの歩度許容値は、COSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定試験に合格し、クロノメーターの公式認定を得るために、現代の調速機構が搭載された時計と同等でなくてはなりません。

加えて、装飾の品質検査は、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーのすべてのモデルの基準と同様に6.7倍率のルーペで行われます。
「時計誕生プロジェクト3は、時計製造のノウハウへの真のオマージュです」と、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーの社長であるカール-フリードリッヒ・ショイフレは語り次のように続けます。
「6年以上にわたり、ショパール・グループ全体の職人たちが一つのミッションに向け、忍耐と経験を頼りに、この比類ないタイムピースの実現に必要なすべての伝統的な時計製作技能に熟達するために全力を注ぎました。クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーの10周年を記念し、その当時最高の精度を誇るタイムピースの開発に生涯を捧げ、その知識を後世へ共有することに尽力したマスターウォッチメーカーへのこれ以上のオマージュはないでしょう。」

【仕様】
ネソンス ドゥンヌ モントル 3
Naissance d’une Montre 3
限定:11本
[註※]最初の1本のみユニークピースとしてステンレススティールケースで製作。
2025年11月8日にフィリップス社(ジュネーブ)のオークションにより、1,270,000スイスフラン(約2億4千2百万円)という驚異的な価格で落札され、この非凡なプロジェクトに対するコレクターの強い関心が裏付けられました。

ケース
手作業で製作された18Kホワイトゴールド製ドーム型ラウンドケース
直径. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 44.30 mm
厚さ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .13 mm
ラグ間. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 22 mm
防水性. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30 m
リューズ直径. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8.80 mm
• 手作業による刻み目の施された18Kホワイトゴールド製リューズ、手彫りの« FB » のロゴ
• 手作業で作られ8本のネジで固定された18Kホワイトゴールド製ケースバックに反射防止加工のサファイアクリスタル
• 両面反射防止加工のドーム型サファイアクリスタル
• プレシャスメタル:エシカルゴールド製、RJC « Chain of Custody » 認証
文字盤
• 手作業で作られた18Kホワイトゴールド製
• 時・分表示文字盤、サーキュラーサテン仕上げ、時をローマ数字、分をアラビア数で表示、手彫り
• サーキュラーサテン仕上げの秒表示リング
• 地板上に« 0 » - « 1 »と手彫りのパワーリザーブ表示
針
• 手作業で作られたスティール製、伝統な熱処理で青焼き加工
• 先端がアロー型の時針
• 先端が斜めにカット分針 、丸みがつけられ伝統な熱処理で青焼き加工
• スティール製カウンターウェイト付き、Filaire型で先端が斜めにカットされた細長い秒針、18Kゴールド製パイプ付き
• 先端がアロー型のパワーリザーブ針
ストラップ&バックル
• へり返し仕立てにハンドステッチが施されたアリゲーターストラップ(幅 22/18、長さ 125/070) – リクエストに応じてサイズ・カラー展開
• 手作業で製作された18Kホワイトゴールド製ピンバックル
機能
• 1時と2時の間に時・分、中央に秒、パワーリザーブとテンプ止め機構
ムーブメント
製作 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 手作業
機械式手巻き . . . . . . . . . . . . . . . ... . . . . ... . . . . .キャリバー FB-BTC.FC
外径. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .37.50 mm
ケーシング直径 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 35,80 mm
厚さ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8.35 mm
リーニュ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15 ¾’’ (ケーシング直径)
石数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 37
ダイヤモンド数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .2
振動数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .毎時21,600 a/h (3 Hz)
パワーリザーブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 50時間
限定数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 11個
技術仕様
• フュゼ・チェーン伝達機構(コンスタントフォース)と温度補正バイメタル・テンプ
フュゼ – 伝統的なダイレクトストップワーク機構
香箱 – 伝統的な歯がつけられたラチェットと爪による機構
テンプ止め機構 – 制御装置、レバー、軸で構成される伝統的な機構
耐震装置 –ダイヤモンドのエンドストーンを用いた独自の機構
• ギヨーム式の温度補正バイメタル・切りテンプ、インバーと真鍮製の可変慣性テンプ、歩度調整用の18Kゴールド製の4つの緩急ネジ、スリットの入ったリム上に2つの調整可能なニッケルシルバー製の温度補正用のウェイト、2つの固定ウェイト
• 伝統的な青焼き加工がされた炭素鋼製のヒゲゼンマイ、フィリップス外端カーブ
• スイスレバー脱進機
• ムーブメント裏側のフュゼ・チェーンのブリッジに手彫り : “AU TEMPS QUI INSTRUIT – FERDINAND BERTHOUD - CHRONOMÈTRE VAL-DE-TRAVERS SUISSE – 39 PIERRES”
• 伝統的な工具のみを用いて時計製造の最高品質に準じた手作業による仕上げ
• 時刻合わせ:リューズ0位置:巻真不作動、1位置:手動巻き上げ、2位置:時刻合わせとテンプ止め
部品数 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 747 (チェーンを含む)
ブリッジと地板. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .ニッケルシルバー製13のブリッジ 1 枚の地板
ブリッジの固定ネジ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . スティール製19本 熱処理によるブルースティール製4本
ピラー . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . スティール製11 本
輪列歯車 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . ベリリウム銅製10 枚
チェーン . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 477個のスティール製部品
チェーンの長さ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 172 mm
テンプ直径. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . Ø 12.56 mm
テンプの部品数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .18個
COSC(スイス公式クロノメーター検定局)の公式認定
【お問い合わせ】
ショパール ブティック 銀座本店
東京都中央区銀座 2-4-14 ショパールビルディング
03(5524)8972
boutique.ginza@chopard.jp
[時計誕生プロジェクト]
「時計誕生プロジェクト」は、2009年に始動した構想で、高級時計製造の伝統的なノウハウを維持する目的で、複数の時計メゾンと職人が協力する時計製造の共同プロジェクトです。この世界でも他に類を見ない継承任務は、研究と文献調査を基礎とし、失われつつあるこの遺産を現代の時計師が継承できるようリソースを提供することで支えられています。これらの作業すべてが、この目的ために創設された財団であるTime Æon Foundationに記録されています。
「時計誕生プロジェクト」は、伝統的な製法に沿って構想、製作、装飾されたタイムピースを製作することで、一章ずつ構築されます。それぞれのタイムピースは、多様な分野にまたがる一つのチームの協力の成果です。
このプロジェクトの第1章「 時計誕生プロジェク1」は、ロベール・グルーベル、ステファン・フォルセイ、フィリップ・デュフォーがミッシェル・ブーランジェとともに導き、2009~15年の6年を費やし完成しました。この10本の時計のシリーズの最初の作品は、2016年にクリスティーズにて新記録の100万ドル超で落札されました。
第2章は、それに続きロベール・グルーベル、ステファン・フォルセイ、フェリックス・バウムガートナー、マーティン・フレイに加え、2人の若い時計師ドミニク・ビュサー、シラノ・デバンセが参加しました。2015~21年の6年にわたる作業を経て、ユニークピース「時計誕生プロジェクト2」が完成し、同様にオークションにかけられました。
「時計誕生プロジェクト3」は、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーとショパールの職人たちの緊密なコラボレーションによって紡がれた第3章です。












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