【Only Watch 2023】フェルディナント・ベルトゥー「クロノメーター FB 3 “オンリーウォッチ”」

 From : FERDINAND BERTHOUD (フェルディナント・ベルトゥー)


チャリティオークション「オンリーウォッチ」への2回目の参加のため、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーは、FB 3コレクションから独創的な新バージョンを出品いたします。このパティナブロンズ製ケースを採用したユニークピースは、270年前にフェルディナント・ベルトゥーに与えられた“メトリーズ(時計師親方の称号)”へのトリビュートを込めた逸品です。



2018年に発表された「FB 1Rレギュレーター」コレクションの5本のユニークピースは、当初から大きな熱狂を巻き起こしました。これら5本のブロンズ製ケースは、マリンクロノメーターの世界観を称え、まるで長い期間、深海に沈んでいた計器が海上に現れてきたかのような、それぞれ異なったパティナ(緑青)が施されていました。

以来、クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーは、FB 3コレクションに搭載する最新を含むいくつかのムーブメントを発表してきており、そのため、最新の開発要素を結集した、一点もののモデルを製作する条件は揃っていました。このようにして、誕生したウォッチが、「クロノメーター FB 3 “オンリーウォッチ”」です。 シリンダー型ヒゲゼンマイを備え、COSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定を取得した、このパティナブロンズ製のタイムピースは、2023年11月5日にジュネーブで開催される同名のオークション「オンリーウォッチ」に出品されます。




唯一無二のアニバーサリーピース

クロノメーター FB 3 “オンリーウォッチ”のパティナブロンズ製ケースを完成させるために、数か月にわたる準備とテストを必要としました。その前例のない独特の色と細かなニュアンスは、豊かな鑑識眼を持つ時計愛好家にとっては、18世紀にフェルディナント・ベルトゥーが製作した高精度航海機器のブロンズの表面に自然に生じたパティナを想起させます。



このパティナは時の経過を象徴し、若干26歳であったフェルディナント・ベルトゥーが“メトリーズ(時計師親方の称号)”を受け取った1753年から今年で270周年を祝います。一点ものとして製作されたこのアニバーサリーピースは、第10回「オンリーウォッチ」オークションへ出品されます。年間に僅か約30本の生産体制であるクロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーからの極めて希少な作品となります。

FB 3 “ オンリーウォッチ”のケースの中では、フェルディナント・ベルトゥーが先導した制度追求へのオマージュを込めた、シリンダー型ヒゲゼンマイを備えCOSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定を取得した世界で唯一のキャリバーが鼓動しています。長期間にわたる研究、テスト、完成調整を経て、ヒゲゼンマイの巻き込み回数と取り付け部分の最終カーブの形状が定められました。この新しい機械式手巻きムーブメントは、3年以上にわたる研究開発の賜物です。9時に配された脱進機の3つの主要な部分であるテンプ、アンクル、ガンギ車は、それぞれ独立し、明確にその個性を際立たせています。調速機構のために設けられたスペースにより、その動作を完全に鑑賞することができ、さらにミドルケースの9時位置に設けられた舷窓からもパワーリザーブにより3日間駆動し続けるシリンダー型ヒゲゼンマイを堪能することができます。




色合いの系譜

FB 3 “ オンリーウォッチ”(ref. FB 3SPC.5)の仕上げ処理は、2023年度のオークションのカラーコードを反映し、特別に考案されました。3Nイエローゴールド仕上げのムーブメントの装飾には、100時間以上が費やされました。ゴールド製の針にCVDコーティングが施されたブルーカラーが映え、文字盤側から見えるルビーのピンクカラーがアクセントを添えています。このユニークピースには、ケースのパティナを想起させるヴィンテージ加工されたカーフレザーと、2023年度の「オンリーウォッチ」のカラーに沿ったダークグリーンのアリゲーターの2本のストラップが付属します。ケースバックには、この作品の比類ない特徴を表す“ONLY WATCH PIECE UNIQUE”の特別な彫金が施されています。





REF. FB 3SPC.5

ケース
•ブラウンのパティナブロンズ製ラウンド型ケース、9時位置にサファイアクリスタルの舷窓付
直径 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 42,30 mm
厚さ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 9,43 mm
防水性 . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 30 m
リューズ直径. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 8,50 mm
•ブラウンのパティナブロンズ製リューズにチタン製FBのロゴ
•サンドブラスト仕上げのチタン製ケースバックに反射防止加工のサファイアクリスタル
•ドーム状にカーブした両面反射防止加工のサファイアクリスタル

文字盤
• 外周に真鍮製の時分表示インナーベゼル、サンドブラストシルバートーン仕上げ、エッグシェルカラー
• 6時位置に真鍮製の秒サブダイヤル、サンドブラストシルバートーン仕上げ、エッグシェルカラー
• キャリバーFB-SPC の見える構成部品はサンドブラスト3Nゴールドメッキ仕上げ


•ファセット&スケルトン加工、ブルーCVD加工が施された18Kゴールド製の時分針
•ブルーCVD加工された18Kゴールド製のカウンターウエイト付秒針
•ブルーCVD加工された18Kゴールド製のアロー型パワーリザーブ針

ストラップ & バックル
• 2本のストラップ(125 x 70 mm - ※異なるサイズも用意可能) :
- ダークグリーンカラーのアリゲーターストップ
- チェストナットブラウンカラーのヴィンテージ加工されたカーフレザーストラップ
• サンドブラスト仕上げのチタン製18 mmピンバックル

キャリバー FB-SPC

機能
・中央に時分、6時位置に秒、2時位置にパワーリザーブ

ムーブメント
機械式手巻き. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .キャリバー FB-SPC
直径. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 34 mm
厚さ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 6.84 mm
リーニュ. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 15’’
石数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 47
振動数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .21,600 a/h (3 Hz)
パワーリザーブ . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 72時間
部品数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . .230
受けの数. . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . . 16

技術仕様
・スリップ-スプリング式の香箱(最大パワーリザーブが蓄積されると自動的に連結分離)
・4つの調整ねじと8のチラネジ付き可変慣性テンプ
・手作業で成形されたベルトゥーターミナルカーブを備えたシリンダー型ヒゲゼンマイ
・スイスレバー脱進機
・リューズにより操作できるストップセコンド機構
・サンドブラスト3Nゴールドメッキ仕上げニッケルシルバー製の地板と受け
・時計製造の最高品質に準じた手作業による装飾

COSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定


※オンリーウォッチ (Only Watch) 2023については下記を参照してください:
https://watch-media-online.com/blogs/7247/ 



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[クロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥー]
フランス国王と海軍の熟練時計師そして機械師であったフェルディナント・ベルトゥー(1727年–1807年)は、王立協会と国立科学アカデミーのメンバー、および時計製造に関する多くの書物の著者でもあり、マリンクロックの設計と製作において広く認められています。これらのマリンクロックの高い精度は、大洋上での経度計算を可能にし、啓蒙時代の科学的な探求の発展に大きく貢献しました。
スイスのヴァル=ド=トラヴェールに位置するクロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーは、社長のカール-フリードリッヒ・ショイフレ主導のもと、フェルディナント・ベルトゥー(1727年–1807年)自身が誕生したこの地で、フランス国王と海軍の熟練時計師そして機械師であった彼が究めた精度の追求を現代的な時計製造の解釈により表現します。
これらのタイムピースのデザインは、この熟練時計師が製作した経度時計や他の作品に着想を得ています。斬新なムーブメントは、長年にわたる研究開発の賜物であり、伝統的なノウハウと先端技術を活用し、クロノメーター精度については、COSC(スイス公式クロノメーター検定局)の認定を得ています。
2015年に発表された「クロノメーター FB 1」は、このコンセプトから生まれた最初のコレクションで、ピラー(柱)で支える構造が特徴的な“コンスタントフォース”と呼ばれるフュゼ・チェーン機構を備えるトゥールビヨンとセンターセコンドを搭載したムーブメントが現代的な八角形のケースの中で駆動しています。
2020年に発表された「クロノメーター FB 2」では、より伝統的なアプローチを提案し、そのラウンド型ケースは、フュゼ・チェーン式の伝達機構とルモントワール機構を組み合わせたムーブメントを内蔵し、文字盤中央にナチュラル・デッドビート・セコンド表示を可能にしました。
「クロノメーター FB 3」は、2022年に発表されました。シリンダー型のひげゼンマイを採用したテンプを備えた機械式ムーブメントにより駆動するこのタイムピースは、このレベルのムーブメントでは唯一公式“ クロノメーター”認定を取得しています。19世紀の懐中時計から着想を得た直径42mmの薄型ケースにより、調速機構を際立てるムーブメントの形状を堪能することができます。
毎年数十本のタイムピースのみが製作され、これらは完全にフルリエ(スイス)のクロノメトリー・フェルディナント・ベルトゥーのアトリエで、時計製造業界で最も厳しいレベルの品質規準に準拠して開発製造、手仕上げ、調整が行われます。
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