モリッツ・グロスマン、12周年を記念した限定「ベヌー パワーリザーブ」 ステンレススチールケースの2モデルを発表

 From : Moritz Grossmann (モリッツ・グロスマン )


先日、自社の創立12周年を記念した限定モデル「XII バースデーエディション」を発表したモッツ・グロスマンが、その第二弾となる新たなアニヴァーサリー・リミテッド・モデルを発表した。
「ベヌー パワーリザーブ」のステンレススチールケースモデルである!

「XII」が19世紀の懐中時計時代の文字盤技法を掘り起こしたものであったのに対し、今回の作品は、一転して"コンテンポラリー"なモリッツ・グロスマンを表現するという、実に対照的なものとなっている点が興味深い。

以下、プレスリリースから引用。









12周年を記念した限定の「ベヌー パワーリザーブ」、ステンレススチールケースモデルを発表


2008年11月11日、クリスティーネ・フッターはグラスヒュッテ時計産業の偉大な創設者の一人であるモリッツ・グロスマンの名前を冠したブランドを立ち上げました。彼女は130年の時を経て復活した彼の遺産が高く評価されることを確信しています。創立以来、モリッツ・グロスマンは古典的なメカニズムを有する、クラシカルでありながらモダンにも映えるデザインの時計を現代の高い技術をもって製作し続けています。
そして今年、ブランド創立12周年となるモリッツ・グロスマンは2つの特別な限定モデルを発表いたします。
ゴールドケースモデルよりもステンレススチールケースモデルを好む時計愛好家の皆さまへ、新しいベヌー パワーリザーブをご紹介いたします。モリッツ・グロスマンは新たな創造性、時代を超越するデザイン、そしてスポーティーでありながらエレガントな印象をあたえるこのモデルを発売いたします。ブランド12周年にちなみ、2つのベヌーパワーリザーブはそれぞれ12本限定モデルとなります。




サテン仕上げのステンレススチールケース、「ブルーダイヤルモデル」
サテン仕上げを施したステンレススチールケースのベヌー パワーリザーブは、濃いブルーのダイヤルが特徴です。白色で記されるアラビア数字のインデックスが、ブルーで彩られたシルバー無垢製のダイヤルと鮮やかなコントラストを成します。丁寧にポリッシュ仕上げされた針の曲線が、クラシカルなデザインを強調します。



ステンレススチール製の針にホワイトハイセラム樹脂を充填することにより、ダイヤル上で高い視認性を保ちます。ハイセラム樹脂には紫外線に強い成分を配合しており、ベースとなるステンレススチールにしっかりと固着します。



充填されたハイセラム樹脂はステンレススチール部分と同じ厚みとなるよう手仕上げで丁寧に磨かれ、読みやすさに長けるモリッツ・グロスマン独自の美しい針へと一本ずつ仕上げられています。
パワーリザーブ インジケーターは、ダイヤルカラーに合わせてグレーとホワイトで彩られています。




ブラックコーティングされたステンレススチールケース、「ブラックダイヤルモデル」
ベヌー パワーリザーブのブラックダイヤルはブルーと同じくシルバー無垢製で、新しい組み合わせとなるブラックコーティングされたステンレススチールケースへ合わせました。際立ったコントラストを成すホワイトインデックスははっきりと読み取ることができます。



ブルーダイヤルモデルと同じように、自社製の針にはホワイトハイセラム樹脂が充填されており、漆黒のダイヤル上で鮮やかに際立ちます。
パワーリザーブ インジケーターのカラーは赤と白で、この限定モデルのスポーティーな印象をより際立たせます。





パワーリザーブ インジケーター
独自のパワーリザーブ インジケーターは完璧な技術と仕上げを証明しています。2色のバーインジケーターはディファレンシャルギアによりコントロールされます。



ディファレンシャルギアがキャリバー中央に位置する2色の半円型のディスクを動かし、ロゴの真下に位置するバー型の表示枠にてパワーリザーブ残量を示します。完全に巻き上げられた際に表示はホワイト一色となり、ゼンマイがほどけるとともに彩られたカラー部分が増えていきます。





キャリバー100.2
搭載されるキャリバー100.2はキャリバー100.1をベースに開発されました。ディファレンシャルギアを組み込むことで、パワーリザーブ残量を知ることが可能になりました。

ケースバックのサファイアクリスタル越しに、ブランドの理念である ‘Schönstes deutsches Handwerk’-最も美しいドイツの職人技-をそのまま表すかのような、ムーブメントの美しい仕上げを見ることができます。

キャリバー100.2には精密調整ネジを備えた片持ち式テンプ受けや最適化された自社製のテンワ、そして個別に取り外すことのできるプッシャー付きグロスマン製手巻き機構が搭載されています。



モリッツ・グロスマン製プッシャー付き手巻き機構
グロスマン製プッシャー付き手巻き機構は、一般的にトラブルを起こしやすい二つの要素を取り除くことで非常に正確な時刻調整を実現します。ひとつはリュウズを引いて時刻を調整する際、機械内部へほこりなどの異物が入ることを防ぐこと、そしてもう一つはリュウズを押し戻す際に意図せず合わせた時刻がずれてしまうことを防ぐことです。



リュウズを引くと時刻設定モードへと切り替わり秒針が瞬時に止まります。リュウズはバネの力で元の位置へと戻りますが、そのままリュウズを回して時刻を合わせることが可能です。リュウズの下に位置するプッシャーを押し戻すと時計が再び動き出し、同時に手巻きモードへと切り替わります。




バリエーションとカーフ ストラップ
ブルーダイヤルモデルにはブラウンのカーフストラップ、そしてブラックモデルにはダイヤルと同色のブラックカーフストラップを合わせました。





【バリエーション】
Ref. MG-2885
ケース :ステンレススチール、サテン仕上げ
ダイヤル :シルバー無垢、ブルーダイヤル
針 :手仕上げ、ホワイトハイセラム樹脂を充填したステンレススチール

限定数 :世界限定12本
Brushed steel version with blue dial, Limited edition 12 pieces worldwide




Ref. MG-002886
ケース :ステンレススチール、ブラックコーティング
ダイヤル :シルバー無垢、ブラックダイヤル
針 :手仕上げ、ホワイトハイセラム樹脂を充填したステンレススチール

限定数 :世界限定12本
Blackened steel version with black dial, Limited edition 12 pieces worldwide



【共通仕様】
[ムーブメント]自社製キャリバー 100.2、手巻き、5 姿勢調整
部品数 :227 個
石数 :26石(うち3個はネジ留め式ゴールドシャトンに使用)
脱進機 :アンクル脱進機
テンプ :直径:直径14.2mm 振動数: 18,000振動/時
パワーリザーブ :完全巻き上げ状態から約 42 時間
調速機 :質量ネジ4本および調節ネジ2本を装着した耐震軸受式グロスマン製テンプ、ニヴァロックス1ヒゲゼンマイ(ブレゲタイプ80番、グスタフ・ゲルステンベルガー案に基づく)を下側に設置
ムーブメントサイズ 直径:36.4 mm、厚さ5.4 mm

[機能]
時、分、ストップセコンド機能搭載スモールセコンド、グロスマン製プッシャー付き巻き上げ機構、パワーリザーブ表示
操作 リュウズ1個 ステンレススチール(巻き上げおよび時刻設定用)、プッシャー1個 ステンレススチール(ムーブメントのスタート用)

[ケース]
サイズ :直径:41.0 mm、厚さ11.65 mm
ケース :スリーピース、ステンレススチール

ダイヤル:シルバー無垢、ブルーまたはブラック、アラビアインデックス
針 :手仕上げ、ホワイトハイセラム樹脂を充填したステンレススチール
風防 :片面反射防止加工をしたサファイアクリスタル
ストラップ :ステンレススチール製ピンバックル付きの手縫い カーフストラップ

[特徴]
グロスマン製テンプ/針合わせファンクション解除・時計リスタート用プッシャー/2 色の表示エレメントによるバー型パワーリザーブ表示(ディファレンシャルギア駆動)/小型化したグラスヒュッテ式コハゼ装置(改良型戻し機能付き)/段差式テンプ受け、グロスマン製精密調整ネジによる緩急調整装置/表面処理をしない洋銀の3分の2プレートおよび支柱構造/3分の2プレート・テンプ受け・ガンギ車受けのハンドエングレービング/幅広く水平なグラスヒュッテ・ストライプ模様/3段のサンバースト模様で装飾された角穴車/平型ネジ留め式の盛り上がったゴールドシャトン/個別に取り外し可能なクラッチ式巻き上げ機構/針合わせ用ストップセコンド機能

[価格]
3,200,000円(税別)



【お問合せ】
モリッツ・グロスマン・ジャパン株式会社
東京都文京区小石川4-15-9
Tel: 03-5615‐8185
Fax: 03-5615‐8186


モリッツ・グロスマン

モリッツ・グロスマンは1826年にドレスデンに生まれ、偉大なドイツ人時計職人たちにおいて先駆者とみなされます。若く才能に恵まれた時計職人であったグロスマンは、友人のアドルフ・ランゲの説得により1854年に自身の工房をグラスヒュッテに設立しました。評価の高い時計企業を運営する一方で、グロスマンは政治的・社会的な活動に努め、1878年にはドイツ時計学校を設立します。1885年にモリッツ・グロスマンは突然亡くなり、彼の死とともに時計マニュファクチュールも解体されました。
このモリッツ・グロスマンの伝統的な時計作りが2008年に復活しました。時計師クリスティーネ・フッターが、かつてグラスヒュッテの時計ブランドであった「モリッツ・グロスマン」に出会い、その商標を取得し、構想を練り、素晴らしく繊細な腕時計とともに残された120年前のグロスマンの遺産を受け継いだのです。そして、個人の時計愛好家からの支援によって2008年11月11日にグロスマン・ウーレン社がグラスヒュッテに設立されました。今日のグロスマンの時計師は、歴史的な部分を単に模倣するのではなく、新たな伝統を作り上げています。モリッツ・グロスマンは、革新と卓越した技能を基に、伝統的であると同時に最新の仕上げ技術と高品質の素材を使い、時計作りにおける「新しい時代の原点」を創り出します。