ヴァシュロンコンスタンタン 「メティエ・ダール – 博物学者へ敬意を表して‐」~W&W 2023上海で限定の4モデルを公開

 From : VACHERON CONSTANTIN (ヴァシュロン・コンスタンタン )





「メティエ・ダール –博物学者へ敬意を表して- 」~19世紀の博物学者とともに描く探検


ヴァシュロン・コンスタンタンは、4つの「メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -」の各10本限定モデルを発表し、「メティエ・ダール」コレクションに新たな章を刻みます。 探検、職人技、高度な技術に賛辞を送るこのシリーズは、1830年代初頭に英国船ビーグル号に乗って世界の大洋を航海した博物学者たちの科学的発見に焦点を当てています。科学と芸術が交わり、彫金とミニアチュール・エナメルの傑作に仕上げられた、4つのタイムピースは、サテライト・ワンダリング・アワー機構を搭載するアイコニックな自社キャリバー1120 AT/1を搭載しています。




ヴェルデ岬から喜望峰、ティエラ・デル・フエゴ、マゼラン海峡を経て、「メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -」のコレクションは、探検と科学的発見への新たな賛歌であり、フランソワ・コンスタンタンの飽くなき冒険心と呼応しています。マニュファクチュールの職人たちによって情熱的に育まれたこの哲学は、世代を超えて受け継がれ、豊かな物語と感動を体現しています。



ヴァシュロン・コンスタンタンは、時計愛好家を19世紀の最も著名な博物学者たちが乗り込んだビーグル号の航海へと誘います。地理学者であるゲラルドゥス・メルカトルへ敬意を表して1994年に発表された「メルカトル」に続き、2021年に発表した「メティエ・ダール - レ・グランヴォヤージュ -」シリーズ、そして2018年に発表された「メティエ・ダール - レ・アエロスティエ -」シリーズでは、大空を征した気球を称えています。



1831年から1836年に世界の大洋を横断した彼らの冒険航海の最中に、科学の探検家たちはたくさんの発見を記録に残しました。長い航海の途中で立ち寄る度に、ツヤのある葉を持つ素晴らしい南国植物や色とりどりの極楽鳥、エキゾチックな色彩の蝶、花や果実の木立、そして魅力的な多くの野生動物たちを彼らは目にしました。
これらは「メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -」のコレクションにインスピレーションを与えたものであり、繊細なイラストが施され、洗練された色彩豊かな作品が描かれています。



ヴァシュロン・コンスタンタンが語る探検の物語を支えるのは、「メティエ・ダール」コレクションのために集結する彫金やエナメル職人、ギヨシェ彫りのスペシャリスト、宝飾職人たちの優れた技術です。メゾンはこれらの技を自社内で培い、彼らの技術を交互に組み合わせることで世界に開かれた窓のようなダイヤルを創り出します。メゾンはこの新しい各10本限定モデルを製作するにあたり、2つの職人技を組み合わせることを選択しました。



ひとつはコンマ1mmほどの厳格さで装飾モチーフのカーブや奥行きを生み出す熟練彫金職人の極めて精巧な技術です。これに加えて火や顔料を自在に操る熟練エナメル職人は、微細な筆先でミニアチュール・エナメル画の傑作を作り上げます。直径41mmのホワイトもしくはピンクゴールドのケースに組み込まれるダイヤルに各シーンが描き上げられるのに、それぞれ4日間の作業を要しました。極めて細身のベゼルと両端にスクリューを配したラグによって見分けがつくこのケースの形は、メゾンが1980年代から90年代にかけて製造した時計から着想を得ています。


メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -
カーボベルデ諸島(1832年1月)
41mmのホワイトゴールド製ケースに組み込まれたダイヤルには2つの絵があります。



ダイヤル上部に描かれているのは、彫金とエナメルを組み合わせたビーグル号の雄大なシルエットです。船尾からの姿が繊細な彫金で描き出された船は、帆を膨らませ、ミニアチュール・エナメル画による大海原を滑るように進みます。



時と分を表示するダイヤル下部には、生い茂った草の中で花々が咲き乱れる博物学の場面によって美しく装飾されています。



これらは、限りなく繊細な技を用い、魅惑の色彩を自在に操るエナメル職人よって生み出されました。またサファイアクリスタルのケースバックからは、キャリバー1120AT/1の秘密を覗くことができます。この10本限定モデルにはブルーのミシシッピアリゲーターレザーストラップとホワイトゴールド製のフォールディングバックルが組み合わされています。


メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -
マゼラン海峡(1833年/1834年)
ビーグル号は、海上で数週間を過ごした後、当時から300年以上も前に発見した探検家の名が付くマゼラン海峡を通過しました。ここは極めて辺鄙な土地ながら、博物学者たちは、シダとヤシの葉が入り混じる豊富な植物を発見しました。その様子がダイヤル下部に描かれています。



エナメル職人は、ピンクゴールド製41mmのケースにマッチするようにエナメルを何度も窯で焼成を繰り返し、これらの色を入念に仕上げました。ダイヤル上部は、ホワイトゴールドの彫金によるビーグル号がブルーエナメルの波に乗って航行する姿を描いたモチーフで優雅に飾られています。



サファイアクリスタルのケースバックから見えるキャリバー1120 AT/1の繊細な仕上げは、視覚的な旅の続きを楽しませてくれます。この10本限定モデルにはブルーのミシシッピアリゲーターレザーストラップとピンクゴールド製のフォールディングバックルが組み合わされています。





メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -
ティエラ・デル・フエゴ群島(1833年 - 1834年)
ビーグル号で船旅を続けた博物学者たちは、南米大陸の最南端に位置する群島のティエラ・デル・フエゴで魅力あふれる動植物を発見しました。



ヴァシュロン・コンスタンタンの職人たちは、あらゆる角度から見て楽しめる作品を作り上げるため、当時のいくつかの版画から着想を得ました。41mmのホワイトゴールドケースにセットされたダイヤル上部には、ミニアチュール・エナメル画で飾った背景の上に彫金で立体的に描いた蝶と2羽の鳥が施され、ダイヤル下部には、ミニアチュール・エナメルによってティエラ・デル・フエゴの古い地形図と旅の世界を象徴する方位図のモチーフが描かれています。 


  
また、サファイアクリスタルのケースバックから時を刻むキャリバー1120 AT/1の姿が見えます。この10本限定モデルにはグリーンのミシシッピアリゲーターレザーストラップとホワイトゴールド製のフォールディングバックルが組み合わされています。



メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -
喜望峰(1836年5月)
記述によれば、ビーグル号はヨーロッパへの帰還に際して喜望峰からアフリカ大陸の沿岸を進んでいます。15世紀後半から用いられたこの伝説的な航路は、ダイヤル下部にミニアチュール・エナメルで描かれた航海の場面に見ることができます。



また、目を凝らすと、限りなく細かな装飾で表現されたビーグル号を細部まで見ることができます。またダイヤル上部には、博物学者たちが喜望峰に立ち寄った際に観察したようなエデンの園を思わせる情景が彫金とエナメル職人の技を組み合わせて描き出されています。



41mmのピンクゴールドケースにセットされたダイヤルには、とまり木で休む鳥たちの繊細な羽とイグアナの物憂げな姿を合わせた、まさに自然を思わせる光景が広がっています。サファイアクリスタルのケースバックから見えるキャリバー1120 AT/1の繊細な仕上げが、このモデルの見どころです。この10本限定モデルにはグリーンのミシシッピアリゲーターレザーストラップと1ピンクゴールド製のフォールディングバックルが組み合わされています。




キャリバー1120 AT/1
ヴァシュロン・コンスタンタンは、エナメル職人や彫金職人の専門技術を自由に発揮させるため、自社製自動巻きキャリバー1120 AT/1を再び採用しました。



特長は、なにより5.45mmという薄さです。これにより流れるようなラインに包まれたゴールドのケースの厚さもわずか11.68mmに抑えることができ、腕に装着した際にエレガントな表情をもたらします。



その独創的な構造とユニークな時刻表示により、ムーブメントの技術的特徴は美的デザインに置き換えられ、時を刻みながらダイヤルを通じて視覚的な旅へと誘います。ダイヤル上部の背後に隠されたアワーホイールは、3本のアームのそれぞれに4つの数字が配され、メゾンを象徴するマルタ十字を模したカムによって代わる代わる回転します。この巧妙な技術を凝らしたサテライトモジュールにより、時数字は120度に展開するミニッツトラックに沿ってダイヤルの上から下に向かって移動します。このように、工芸技術で装飾されたダイヤルを自数字が移動しながら、その位置が従来の針の代わりに分表示の役割を担います。
透明なケースバックからは、いつものようにオートオルロジュリーの装飾の伝統に敬意を払う仕上げが施されており、例えば、コート・ド・ジュネーブの模様や、22Kピンクゴールド製のローターに施されたギヨシェ彫りによる方位図のモチーフを鑑賞できます。





概要
ヴァシュロン・コンスタンタンは、熟練した職人たちの繊細で感性豊かなタッチによって魅力的な物語を語り、美しい時計好きな愛好家たちを時を超えた新たな旅へと誘います。1830年代初頭に英国ビーグル号に乗船した博物学者たちの科学的航海から想を得た「メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -」は、世界への新たな窓を開きます。



ケース径41mm、ピンクもしくはホワイトゴールドで各10本限定の4種類が制作された。このコレクションは、博物学者たちが世界各地での発見を図説で表現するため、熟練の彫金職人とエナメル職人の技術を見事に融合させました。



ティエラ・デル・フエゴ諸島とマゼラン海峡を経由し、喜望峰からカーボベルデ群島へと至り、時や歴史、科学をめぐる壮大な旅へと誘います。それぞれ自動巻きムーブメントの自社製キャリバー1120 AT/1を搭載し、ミシシッピアリゲーターレザーストラップが付属しています。



スタイル&ヘリテージディレクター、クリスチャン・セルモニへのインタビュー

――なぜ冒険家たちを選んだのですか?
『当然のことながら、ヴァシュロン・コンスタンタンの「メティエ・ダール」は、過去から受け継がれてきた希少な職人技を各種の傑作時計に活かすコレクションであり、世界に対して開かれた創造性を示す時計製造を証明するものです。このような姿勢が歴史や旅に対するメゾンの嗜好に反映されているのは確かです。歴史や旅に結び付くテーマといえば、「メティエ・ダール - レ・グランヴォヤージュ -」シリーズや「メティエ・ダール - レ・アエロスティエ」などです。19世紀にビーグル号に乗り込んだ「冒険家たち」を選ぶことで、私たちは時計の壮麗なフレスコ画を一から描くために必要なあらゆる材料を集めたように思います。博物学の点でもさらにそうですし、またコレクションを楽しいものにする目的の点でもそうです。ビーグル号自体はあまり有名ではないかもしれませんが、チャールズ・ダーウィンが1839年に出版した『ビーグル号航海記』の方がよく知られていることを忘れてはなりません。博物学者たちを誰もが知る存在になったのは、まさにこの本のおかげでした。そして今、航海記はメゾンのタイムピースのダイヤルに新たな反響を残しているのです。』



――このコレクションのダイヤルを作る上で困難だったのは何でしょうか?
『「メティエ・ダール」とは、なによりまず技術を時計の美に役立てることを目的とするコレクションです。言い換えれば、工芸職人たちが最大限に表現を発揮できるようにダイヤルに余地を確保し、それにふさわしい表示機能が備わるムーブメントを用いるということです。ダイヤルの外縁に設けられた窓を通して回転ディスクによる時、分、曜日、日付を表示する自社製キャリバー2460 G4/2はそうしたムーブメントのひとつです。キャリバー1120 AT/1も同じ方針を踏襲しています。ただし、弧を描くミニッツトラックに沿って時数字が移動するこの5.45mmの超薄型ムーブメントの場合、3つのアワー・サテライトを回転させるための隙間をダイヤルに設ける必要があります。そのため、この新しい「メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -」のモデルを担当した職人たちは、実際に2層に分離したダイヤルの状態を念頭に置いてそれぞれの構成をひとつにまとめ上げなくてはなりませんでした。これは作業を複雑にしていますが、作品の魅力を損なうものではありませんでした。』



――偉大な探検家のシリーズのように、続編の計画はありますか?
『一見したところでは、チャールズ・ダーウィンとその仲間たちは、ヴァシュロン・コンスタンタンに時計製造の子孫を残すことはないでしょう。「コペルニク・スフェール・セレスト」や「エレガンス・サルトリアル」シリーズのように、あらゆる「メティエ・ダール」コレクションがいくつかの章を持つわけではありません。しかし、誰にも分かりません。全体的に見れば、素晴らしい時計の物語を生み出す魅力あふれるテーマで、おそらく19世紀の博物学者のテーマは、職人たちがビーグル号やダーウィンが書き残した発見や考察、その20年後の進化論により興味を抱くのに十分です。』






【技術データ】
メティエ・ダール - 博物学者へ敬意を表して -

リファレンス・ナンバー
7500U/000G-B991
カーボベルデ群島 (ジュネーブ・シール取得)



7500U/000R-B992
マゼラン海峡(ジュネーブ・シール取得)

キャリバー・ナンバー:CAL.1120 AT/1(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
・駆動方式 :機械式自動巻き
・タペストリー装飾を施した22Kゴールド製ローター
・ムーブメント・サイズ:直径28mm×厚さ5.45mm
・パワーリザーブ:約40時間   
・振動数:2.75HZ(毎時1万9800回振動)
・部品数:205    
・石数:36
表示:サテライト方式による時、分
ケース:18Kホワイトゴールド/18K(4N)ピンクゴールド
・サファイアクリスタルのシースルーケースバック
ケース・サイズ:直径41mm×厚さ11.68mm    
防水機能:3気圧(約30m)
文字盤:18Kホワイトゴールド、2 層ダイヤル
・グラン・フー・ミニアチュール・エナメル
・手彫り彫金の18Kホワイトゴールド製アプライド・モチーフ
ストラップ:ダークブルーのミシシッピアリゲーターレザー
・アリゲーターレザーのライナー
・手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケール  
クラスプ: 18Kホワイトゴールド/18K(4N)ピンクゴールド製クラスプ
・ポリッシュ仕上げの半マルタ十字

価格:26,620,000 円 (税込予価)、2024 年1 月以降発売予定
限定:各モデル10本限定
販売:ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック限定



リファレンス・ナンバー
7500U/000G-B993
ティエラ・デル・フエゴ群島 (ジュネーブ・シール取得)


7500U/000R-B994
喜望峰 (ジュネーブ・シール取得)

キャリバー・ナンバー:CAL.1120 AT/1(ヴァシュロン・コンスタンタン自社開発・製造)
・駆動方式 :機械式自動巻き
・タペストリー装飾を施した22Kゴールド製ローター
・ムーブメント・サイズ:直径28mm×厚さ5.45mm
・パワーリザーブ:約40時間   
・振動数:2.75HZ(毎時1万9800回振動)
・部品数:205    
・石数:36
表示:サテライト方式による時、分
ケース:18Kホワイトゴールド/18K(4N)ピンクゴールド
・サファイアクリスタルのシースルーケースバック
ケース・サイズ:直径41mm×厚さ11.68mm    
防水機能:3気圧(約30m)
文字盤:18Kホワイトゴールド、2 層ダイヤル
・グラン・フー・ミニアチュール・エナメル
・手彫り彫金の18Kホワイトゴールド製アプライド・モチーフ
ストラップ:ダークグリーンのミシシッピアリゲーターレザー
・アリゲーターレザーのライナー
・手縫いサドルステッチ、ラージ・スクエア・スケール  
クラスプ: 18Kホワイトゴールド/18K(4N)ピンクゴールド製クラスプ
・ポリッシュ仕上げの半マルタ十字

価格:要問合せ
限定:各モデル10本限定
販売:ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック限定商品



【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)



[ヴァシュロン・コンスタンタン]
1755年に創業したヴァシュロン・コンスタンタンは、270年近く一度も途切れることなく時計製造を続ける世界最古のマニュファクチュールであり、卓越した時計製造と洗練されたスタイルを何世代にもわたり熟練の職人により継承し、輝かしい遺産を守り続けてきました。メゾンが製造する時計は、控えめで気品豊かなスタイルに高級時計の素晴らしい価値が体現され、その一つ一つに、最高峰の職人技と極めて高度な仕上げを施し、ヴァシュロン・コンスタンタンならではの技法や美意識が表現されています。
ヴァシュロン・コンスタンタンは、そのコレクションを通じて、比類ない伝統と革新の精神を実現しています。「メティエ・ダール」、「パトリモニー」、」「トラディショナル」、「オーヴァーシーズ」、「フィフティーシックス」、「ヒストリーク」、「エジェリー」はメゾンを代表するコレクションです。さらにメゾンでは、時計に精通した時計愛好家のために「レ・コレクショナー」のヴィンテージウォッチや、「レ・キャビノティエ」部門を通じてユニークピースを提案する貴重な機会を提供しています。
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