SEIKO, Grand Seiko: パリジャンはセイコーがお好き!

 By : KIH
ご無沙汰しております。ロンドンから始まった前回の出張はあの後ニューヨーク、ボストンに用事があり、やっと帰ってきたと思ったら、2週間もたたずに今度はパリに出張という過密スケジュールで申し訳ありません。あくまでも出張であります。遊びではありません(汗)。

ここパリには、しばらく前から連絡を取り合っているグランドセイコー好きがいまして、彼は去年来日して、盛岡セイコー工場見学までして帰りました。生粋のフランス人が、遠く離れた日本のグランドセイコーを昔から好きだった、というのはある意味感動であります。

彼にはいろいろと週末には付き合ってもらい、おいしいところに連れて行ってもらったり(恵比寿のロブションでシェフをしていた人がパリに来て、店員もみんな日本人、という「L'INITIAL」というお店は、フランス人でぎっしり。パリに行ったときには是非どうぞ!)。









これ、浮かんでいるのはソーセージじゃありません。フォアグラです!


それから、こちらは彼が予約してくれた、魚屋のようなお店の店先で食べるような感じの場所。レストランではない、とヤツは言っていました。牡蠣がたくさん。新鮮で旨い!




そして、ホタテの刺身で、醤油はほんの少しだけだぞ、と言われたべると、甘い!


ほんとに、何を食べても、いちいちおいしいパリでした。


で、週末にはパリから北に1時間ほどのところにある、シャンティイ―、というお城。お城がきれいなだけではありません。中がすごいんです。




たくさんの名画、パリの美術館並みの所蔵品の数々の中に、「エナメル画」が! エナメル、素晴らしい・・・。




そして、とある夜、セイコーブティックにお邪魔しました。




ニューヨークのブティックしか行ったことありませんでしたが、ここは広々としていて、品ぞろえも豊富です。










Prospexコーナー。



和食器も入れたプレサージュ「カクテル」のディスプレイ。



で、さりげなく、ジョコビッチ選手のこのブティック宛のメッセージとサイン。すげー。





店長のフレデリックさんが出してくれました。「もう閉める時間だし」、と。




おお、時計好きが集まりましたねえ。青漆の限定版、44GSのオリジナル、天海祐希さんデザインのストラップがついた、SBGW049、奥には叡智IIと、クレドール(シグノ?)。。。





こちらは、今のグランドセイコーの数々の中に、VFA、70年代初頭のクロノグラフ。







これが、グランドセイコーが「ブランド」として独立して初めて発表したモデルの1つ。
スッキリとした顔になりましたが、何か個人的にはスッキリとしません。。。



うーん。よーく見ると、Grand SeikoのGの位置とOの位置が対象ではないように見えるのです。ちょっとOが右に出ちゃってる?



こちらは、SEIKO Grand Seiko時代の限定版ハイビートGMT。GPHGで賞を取りましたね。SBGJ005.



赤ダイヤル。



GMTじゃないけど、黒ダイヤル。SBGH005.
みんなすごい熱狂的なグランドセイコーファンたちです。



新作の、青琺瑯、すでに入荷していました。きれいな青で、すっきりとしたダイヤルデザインが好感が持てます。



こちらの青漆と青のきれいさではいい勝負。



44GS復刻版、SBGW047



SBGW033。2011年3月、震災直後に発売された、130周年記念モデル。



1969年、VFA 6186



その隣に、最新の叡智IIがあるのもなかなか感慨深いものがある。





こちら、非常に状態のいい60年代最後から70年代最初にかけてのクロノグラフ。



ダイヤルがこんなにきれいな状態の者は見たことがありません。





ちょっと、SBGW033ケース工場と震災の感動的な話を皆さんに。もちろん英語です。



みなさん、知らなかったお話のようで(そりゃ、遠い国の地震とか地理なんて、我々だってわかりませんよね)、福島が震源だとみんな信じ切ってたし、そこと盛岡工場の距離感なんてわからないですし、感動していただきました。




で、フランス人は夜が遅い! 7時ごろにはレストランに移動しようなんて言ってたのに、レストランに着いたら9時。おいしかったけど、終わったら12時。明日みなさん、早くないんでしょうか?



あとからあとから出るわ出るわ。。。





そして、最期のデザートのブラマンジェ。ほんとに、何を食べてもいちいちおいしいパリです。ワインも安いのにほんとに旨い!



さ、おうちに帰りましょう、我がVFAよ。


みんな、本当にセイコー、グランドセイコーが大好きで、私なんかより詳しくて、さらに中から外まで研究していて、時計を見る目はとても厳しいです。モノづくりというか職人の仕事に、あるいは職人が自分の仕事に完璧を求めるのは、フランス人も日本人も同じでした。。。。

とても新しい発見の多い出張でありました。フランス人って、実は日本のことだけじゃなくて、日本人も好きなんですよ。フランス語しゃべれるようになりたいなあ。スイスでも便利だろうしなあ。。。


ということで、今年の出張はこれで終わり。いやー、毎月どこかに行ってましたから、すごい距離を飛んだ1年でした。各地でこうやって、OFF会をやって、とてもとても収穫の多かった年でした。

時計好きに国境はありません!