ロンドン・レポート: SalonQP (サロン QP)行ってきました! ( 超長いです)
By : KIH行ってきました、SalonQP in London!
いつも行く機会がなくて、どんなショーなんだろうと思っていましたが、今回は「たまたま」(昼間の仕事の)出張と重なり、ようやく見てくることができました。いやいや、本当に出張です。できれば平日に来たかった・・。
さて、SalonQP(サロン QP)とは? イギリスには2003年に創刊された「QP Magazine」という有名な時計雑誌があります。QPとはもちろんフランス語の「Quantième Perpétuel(すなわち、永久カレンダー)」から取ったものです。SalonQPとは、そもそもはそのオンライン版の名前でして、2009年にQP Magazine主催で始まった高級時計フェアなのです。ちなみに、このQP Magazineも、SalonQPも、2013年に、これまたイギリスで最も売れている新聞の1つ、Daily Telegraphの親会社、Telegraph社に買収され、今では、SalonQPの上には必ず小さく「Telegraph」と入っています。
ということで、もっと詳しく知りたい方、また今回のSalonQPのハイライトなどを知りたい方は、こちらまで。
11月2日が初日で、その前夜祭にもご招待があったのですが、仕事があり行けず(涙)。
最終日の4日(土曜)、小雨も降る中、12時開場ちょうどくらいに着いたのですが、長蛇の列。
中に入ると・・・。
展示場はこんな感じ。まだ開場したばかりで人もまばらですが、すぐに超混雑。
ここから先は、混雑と時間の関係で、非常に個人的な好みと独断と偏見に満ちたレポートとなりますのでご了承ください。
まず目に入ったのは、ジラール・ペルゴさん。
やはり一押しはロレアート軍団。
こちらのレディースにはきれいな蒼ダイヤルが。
どちらも限定版だそう。
この青色は特別にダイヤルの上に色の付いたレイヤーを重ねて作ったそうです。
石もきれいにびっちり入ってますね。
何が限定のすごいところかというと、これ。クォーツなのに裏スケ! 手を抜かずきっちりコート・ド・ジュネーブで仕上げしてある! 電池入れ蓋部分にはGPマークと花柄があしらわれています!
ブースの女性がしていた黒ダイヤル・ラバーストラップ版と2ショット。
お次は、男性用ブラックセラミック! 先日発表されたばかりの新作。限定版じゃありませんよ。レギュラーモデルです。でもいつまで生産してくれるのか・・・・。見ているだけで素晴らしい!
裏までスモークガラスにしちゃってます。精悍!
軽い!
非常に誘われます・・。
後ろ髪を引かれながらブースを後にします・・・。
ああ、寄りたかったのに既にこんなに大混雑。。。ごめんなさい・・・。
ここではもうおなじみ、Armin Strom。皆さんたくさんのお客さんのお相手でお忙しそうだったので、ディスプレイボックスだけ撮らせていただきました・・・。
こちら、Urban Jurgensenn。昔から素敵なダイヤルデザインだなあ、と思っていましたが、最近オーナーが代わり、結構がんばってるみたいです。こちらもディスプレーボックスの外から。
そして歩いていると、見たことのある顔が。Pitaのダニエル君(日本在住)! 若いけどCEO。時計を作っているのは彼のお父さん。今回は来ていないみたいです。
目を引いたのはこちら。
針がないデザイン。歯車の上に「点」があって、それが時・分を表します。という機構なので、デザインの幅が広がるとのことで、いろんなデザインを見せてもらいました。Pitaはカスタマイズしてくれるので有名です。しかも、なんでそんな値段で? というくらいの値段設定の時計ばかり。こちらもベースは8700ユーロちょっとだとか。
しかも、ここはでかい時計は作らない。これも39mm。日本人の腕にも違和感なし。さて、これは何時を指しているでしょう? 答えは、1時25分。
そしてもう1つ、ここではお馴染みのSven Andersen。
去年、GPHGのカレンダー部門にノミネートされたPerpetuel Secular Calender "20th Anniversary" 。
そしてこれが・・・。うーむ。お金持ちにはこういうのが好きな人が多いらしいです。国によっては陳列できないけど、ここでは人気がある、とのこと。これは表側。
裏は・・。これ以上お見せできません(汗)!
いやはや、なんとも。。
おお、こんなところにショパールが。今回、ショパールとしては出展していませんが、車と時計、というテーマでの展示があり、そこにミッレミリアがいっぱい。
ショパール、あるいはKFSさんが持っている?
ミッレミリアのコースの一部を模したと思われる陳列ケースに初代から今年までのミッレミリアが勢揃い。
1988年から始まり。。
これが今年のモデル。
これも素晴らしいっす。
こちらは、「気になったけどちらっとだけ」。。もっと時間があってすいてたらじっくり話を聞いてみたかった。。
ちょっとデザインはシンプルでいいんだけど、オリジナリティーが欲しいかも。。。。
Rebellionさん、素通りでごめんなさい。。
ああ、ヴティライネン先生!
こちら、裏のブリッジも、黒メッキが薄くほどこされていて、「黒!」という感じですね。お馴染み、「28(Vingt-8)」。
そして、見かけはそれほど変わりませんが、GMTバージョン。リューズを押すと、24時間計(スモセコダイヤルに表示)が動きます。このダイヤルの装飾とともに、すごいですな。さすがヴティライネン先生。
こちらはパワーリザーブ計つき。
Vingt-8シリーズ。
そして、「気になったので話してみた」ブランドシリーズ。
D.Candaux。時計師は元ルクルト。
これがリューズ。
30度傾いたトゥールビヨン。
非常にきれいに立体的に作られた文字盤。
裏のクリスタルは丸ではなく、下の方はケースバックがくい込んでいるところに注目。
パワーリザーブ。
また、このラグがよく考えられています。交換可能。なんのために?
-> 腕の太さによって、カーブを替えられるんだそうです。これは腕が十分太い人用。
先ほどのリューズの使い方。押すと、こうやって飛び出ます。最初のステップで時刻合わせ。もう1つ引っ張ると、ねじを巻くことができます。面白い。
さらに、箱も凝ってます。カーブ状にくりぬいた木のケース。
そして素敵な革製の袋に入って持ち運びが可能だとか。
気になるお値段は、217,000スイスフラン。ホワイトゴールドでもチタンでもステンレスでも、値段はほぼ同じだとか。ご興味のある方はWMOまで!
さて、もう1つ気になった初めて見るブランドはこちら。
レギュレーター トゥールビヨン。
新作、AK-06
実にきれいな仕上げです。
サイズ感はいいですね。
こちらは色違い。私の好みとしてはこちら。
こちらもご興味のある方はWMOまで。
そして、ようやく相手をしてもらえた超多忙のCzapek。
こちら、38.5mmバージョンの新しいギョーシェダイヤル。白ダイヤルも青ダイヤルも人気だとか。
38.5mmケースには横に溝がありません。
ペアもいいかも・・・。
チタンケースは実に軽いです。こちらは42.5mm。
横に溝があるのが42.5mmケースの特徴。
新しいストラップ。これはかっこいいです。
チタンケース、カーボンダイヤル、そしてこのメッシュストラップ。思いっきりスポーティーで軽いです。
いいですねえ。
こちらは、CC Fanさんがすでに詳細を載せられているPlace Vendome。
Xavierさん、多謝!
-番外編 -
そして最後に、といっても個人的にはかなりの可能性があると思っている、Ming。今回、たまたまMing始動に関わった友人とばったり会い、彼が見せてくれました。11月3日発表のモデルだそうで、メディアに出るのはこれが初めてかも。
ウイーンでのOff会、ベルリンでのOff会、いずれでも見かけましたが、欧州発で人気が広がっているようです。Mingさん自身はマレーシアの方で、もともとは写真家。何をやっても上手くできてしまうタイプの方のようです。
こちらは新作、Ming 19.01。詳細はまた後日ここでご報告いたします。
クラシックさもにおう、ドーム風防。
今回はかなり力の入ったムーブメントで(外注ではあります)、裏スケ仕様。第一作のようなお値段ではありませんが、それでもリーズナブルに設定。出荷は2018年の第3四半期を予定。注文受付中で、Pre-Orderだとさらにお安くなるようです。こちらもご興味のある方はWMOまで!
ベゼルの周りにルミノバ。きれいです。
ほんとーに長々と失礼いたしました。気になる時計はあったでしょうか。
私は、いつものブランドたち(ジラール・ペルゴ、ショパール、チャペック、スヴェン・アンデルセン等々)に加え、D.Candaux、Akrivia、そしてばったり出会ったMINGが非常に今後の可能性が高そうな予感がします。
それぞれ新しいブランド達については、フォローしていきますのでご期待ください。
いつも行く機会がなくて、どんなショーなんだろうと思っていましたが、今回は「たまたま」(昼間の仕事の)出張と重なり、ようやく見てくることができました。いやいや、本当に出張です。できれば平日に来たかった・・。
さて、SalonQP(サロン QP)とは? イギリスには2003年に創刊された「QP Magazine」という有名な時計雑誌があります。QPとはもちろんフランス語の「Quantième Perpétuel(すなわち、永久カレンダー)」から取ったものです。SalonQPとは、そもそもはそのオンライン版の名前でして、2009年にQP Magazine主催で始まった高級時計フェアなのです。ちなみに、このQP Magazineも、SalonQPも、2013年に、これまたイギリスで最も売れている新聞の1つ、Daily Telegraphの親会社、Telegraph社に買収され、今では、SalonQPの上には必ず小さく「Telegraph」と入っています。
ということで、もっと詳しく知りたい方、また今回のSalonQPのハイライトなどを知りたい方は、こちらまで。
11月2日が初日で、その前夜祭にもご招待があったのですが、仕事があり行けず(涙)。
最終日の4日(土曜)、小雨も降る中、12時開場ちょうどくらいに着いたのですが、長蛇の列。
中に入ると・・・。
展示場はこんな感じ。まだ開場したばかりで人もまばらですが、すぐに超混雑。
ここから先は、混雑と時間の関係で、非常に個人的な好みと独断と偏見に満ちたレポートとなりますのでご了承ください。
まず目に入ったのは、ジラール・ペルゴさん。
やはり一押しはロレアート軍団。
こちらのレディースにはきれいな蒼ダイヤルが。
どちらも限定版だそう。
この青色は特別にダイヤルの上に色の付いたレイヤーを重ねて作ったそうです。
石もきれいにびっちり入ってますね。
何が限定のすごいところかというと、これ。クォーツなのに裏スケ! 手を抜かずきっちりコート・ド・ジュネーブで仕上げしてある! 電池入れ蓋部分にはGPマークと花柄があしらわれています!
ブースの女性がしていた黒ダイヤル・ラバーストラップ版と2ショット。
お次は、男性用ブラックセラミック! 先日発表されたばかりの新作。限定版じゃありませんよ。レギュラーモデルです。でもいつまで生産してくれるのか・・・・。見ているだけで素晴らしい!
裏までスモークガラスにしちゃってます。精悍!
軽い!
非常に誘われます・・。
後ろ髪を引かれながらブースを後にします・・・。
ああ、寄りたかったのに既にこんなに大混雑。。。ごめんなさい・・・。
ここではもうおなじみ、Armin Strom。皆さんたくさんのお客さんのお相手でお忙しそうだったので、ディスプレイボックスだけ撮らせていただきました・・・。
こちら、Urban Jurgensenn。昔から素敵なダイヤルデザインだなあ、と思っていましたが、最近オーナーが代わり、結構がんばってるみたいです。こちらもディスプレーボックスの外から。
そして歩いていると、見たことのある顔が。Pitaのダニエル君(日本在住)! 若いけどCEO。時計を作っているのは彼のお父さん。今回は来ていないみたいです。
目を引いたのはこちら。
針がないデザイン。歯車の上に「点」があって、それが時・分を表します。という機構なので、デザインの幅が広がるとのことで、いろんなデザインを見せてもらいました。Pitaはカスタマイズしてくれるので有名です。しかも、なんでそんな値段で? というくらいの値段設定の時計ばかり。こちらもベースは8700ユーロちょっとだとか。
しかも、ここはでかい時計は作らない。これも39mm。日本人の腕にも違和感なし。さて、これは何時を指しているでしょう? 答えは、1時25分。
そしてもう1つ、ここではお馴染みのSven Andersen。
去年、GPHGのカレンダー部門にノミネートされたPerpetuel Secular Calender "20th Anniversary" 。
そしてこれが・・・。うーむ。お金持ちにはこういうのが好きな人が多いらしいです。国によっては陳列できないけど、ここでは人気がある、とのこと。これは表側。
裏は・・。これ以上お見せできません(汗)!
いやはや、なんとも。。
おお、こんなところにショパールが。今回、ショパールとしては出展していませんが、車と時計、というテーマでの展示があり、そこにミッレミリアがいっぱい。
ショパール、あるいはKFSさんが持っている?
ミッレミリアのコースの一部を模したと思われる陳列ケースに初代から今年までのミッレミリアが勢揃い。
1988年から始まり。。
これが今年のモデル。
これも素晴らしいっす。
こちらは、「気になったけどちらっとだけ」。。もっと時間があってすいてたらじっくり話を聞いてみたかった。。
ちょっとデザインはシンプルでいいんだけど、オリジナリティーが欲しいかも。。。。
Rebellionさん、素通りでごめんなさい。。
ああ、ヴティライネン先生!
こちら、裏のブリッジも、黒メッキが薄くほどこされていて、「黒!」という感じですね。お馴染み、「28(Vingt-8)」。
そして、見かけはそれほど変わりませんが、GMTバージョン。リューズを押すと、24時間計(スモセコダイヤルに表示)が動きます。このダイヤルの装飾とともに、すごいですな。さすがヴティライネン先生。
こちらはパワーリザーブ計つき。
Vingt-8シリーズ。
そして、「気になったので話してみた」ブランドシリーズ。
D.Candaux。時計師は元ルクルト。
これがリューズ。
30度傾いたトゥールビヨン。
非常にきれいに立体的に作られた文字盤。
裏のクリスタルは丸ではなく、下の方はケースバックがくい込んでいるところに注目。
パワーリザーブ。
また、このラグがよく考えられています。交換可能。なんのために?
-> 腕の太さによって、カーブを替えられるんだそうです。これは腕が十分太い人用。
先ほどのリューズの使い方。押すと、こうやって飛び出ます。最初のステップで時刻合わせ。もう1つ引っ張ると、ねじを巻くことができます。面白い。
さらに、箱も凝ってます。カーブ状にくりぬいた木のケース。
そして素敵な革製の袋に入って持ち運びが可能だとか。
気になるお値段は、217,000スイスフラン。ホワイトゴールドでもチタンでもステンレスでも、値段はほぼ同じだとか。ご興味のある方はWMOまで!
さて、もう1つ気になった初めて見るブランドはこちら。
レギュレーター トゥールビヨン。
新作、AK-06
実にきれいな仕上げです。
サイズ感はいいですね。
こちらは色違い。私の好みとしてはこちら。
こちらもご興味のある方はWMOまで。
そして、ようやく相手をしてもらえた超多忙のCzapek。
こちら、38.5mmバージョンの新しいギョーシェダイヤル。白ダイヤルも青ダイヤルも人気だとか。
38.5mmケースには横に溝がありません。
ペアもいいかも・・・。
チタンケースは実に軽いです。こちらは42.5mm。
横に溝があるのが42.5mmケースの特徴。
新しいストラップ。これはかっこいいです。
チタンケース、カーボンダイヤル、そしてこのメッシュストラップ。思いっきりスポーティーで軽いです。
いいですねえ。
こちらは、CC Fanさんがすでに詳細を載せられているPlace Vendome。
Xavierさん、多謝!
-番外編 -
そして最後に、といっても個人的にはかなりの可能性があると思っている、Ming。今回、たまたまMing始動に関わった友人とばったり会い、彼が見せてくれました。11月3日発表のモデルだそうで、メディアに出るのはこれが初めてかも。
ウイーンでのOff会、ベルリンでのOff会、いずれでも見かけましたが、欧州発で人気が広がっているようです。Mingさん自身はマレーシアの方で、もともとは写真家。何をやっても上手くできてしまうタイプの方のようです。
こちらは新作、Ming 19.01。詳細はまた後日ここでご報告いたします。
クラシックさもにおう、ドーム風防。
今回はかなり力の入ったムーブメントで(外注ではあります)、裏スケ仕様。第一作のようなお値段ではありませんが、それでもリーズナブルに設定。出荷は2018年の第3四半期を予定。注文受付中で、Pre-Orderだとさらにお安くなるようです。こちらもご興味のある方はWMOまで!
ベゼルの周りにルミノバ。きれいです。
ほんとーに長々と失礼いたしました。気になる時計はあったでしょうか。
私は、いつものブランドたち(ジラール・ペルゴ、ショパール、チャペック、スヴェン・アンデルセン等々)に加え、D.Candaux、Akrivia、そしてばったり出会ったMINGが非常に今後の可能性が高そうな予感がします。
それぞれ新しいブランド達については、フォローしていきますのでご期待ください。
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チャペック、チタンケースのNo.27はもう出ないかと思っていましたが、新バリエーションが出るとは。
新しいメッシュベルトは次のベルトの最有力候補です。