Minute Repeater

 By : Daiwatokeiten
機械式時計の三大複雑機構と言えば
1 Repeater
2 Tourbillon
3 Perpetual calendar です。

その昔、電気がまだまだ普及していなかった時代、
夜になり、暗闇の中でも時刻が確認出来るようにという目的で
開発されたのがRepeaterです。

リピーターには3種類あり、
15分単位で知らせる物をクオーター、
5分単位の物をファイブミニッツ、
1分単位の物がミニッツです。

この懐中時計はハンターケースのMinute Repeaterです。



4時方向にあるレバーを下に引くことでリピーター機能が作動し、



2種類の異なる音色で時刻を知らせます。
低音が時間を、高音と低音の組合せが15分単位を、
そして、次に鳴る高音が分単位を表します。

分かりやすく説明すると
例えば、8時48分を知らせる場合は
先ず最初に低音で8回鳴った後、
15分単位を表す高音と低音の組合せの音が3回鳴り、
最後に高音が3回鳴ります。

音で表すと、
カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン、カン(8時)
キンコン、キンコン、キンコン(45分)
キン、キン、キン(45分 3回=48分)って感じ。

この表現で伝わりましたか?

ご覧のとおり、音を鳴らす為のハンマーが2つあり、



1つが時間を表す音を、もう1つが分を表す音を、
そして両方が交互に打つことから生まれる音が15分単位の音を奏でています。

これほどの複雑機構を100年以上前に開発してるのは本当に凄いことですね。

ハンターケースで、おまけに薄型なので
身に付けて実用する場合でも使いやすいです。



ちなみに、ケースの素材や使われているムーブ、大きさによって
鳴らし方、鳴った時の音の響き方などに違いがあるんですよ。