SIHH 2017: モンブラン新作速報!

 By : KIH
今年のモンブランは、タイムウォーカーの全面的な拡大と、昨年発表で大人気となった1858シリーズのブロンズケース登場が中心と言えます。

タイムウォーカーと言えば、まさに筆記具メーカーであったモンブランと、クロノグラフ(時を計る「書くもの」)を結びつける作品であったが、今年はそれがスポーツレースの世界に拡大し、また数年前にも出ましたが、その改良版の1000分の1秒を計測できるクロノグラフの登場です。



例年の通り、今年のテーマが天井に。今年はタイムウォーカー1/1000秒でした。



では、まずはタイムウォーカーシリーズからご紹介しましょう。

タイムウォーカー クロノグラフ UTC
DLCコーティングステンレススティール
ちょっと見えにくいですが、12時付近にセカンドタイムを表せる24時間針があります(白中抜き)。




防水100m



次は、タイムウォーカー クロノグラフ オートマチック。



DLC加工のUTCと並べてみました。



そして、なんと珍しい、タイムウォーカーのステンレスブレスレットタイプです。
タイムウォーカー デイト オートマチック。



確かに、悪くないですね・・・。ふむ。意外と「アリ」ですね。







そして、今年のタイムウォーカーの真打ち、1/1000秒クロノグラフです。
タイムウォーカー クロノグラフ 1000 (18個限定)
直径 46㎜、厚さ 17.34㎜
やや大きいといえば大きいですが、このレベルの機構であれば、大きさよりもその「働き」が気になります。



見覚えのある、高機能のタイムウォーカー クロノグラフおなじみの「花びら型」メカが裏から見えます。



DLCチタンと、セラミックのケース。




クロノグラフと時計部分は別々の香箱で、クロノグラフは45分のパワーリザーブ。



ちなみに、時計機構は18000振動/時で、クロノグラフ機構は360,000振動/時。すなわち、1/100秒はクロノグラフが1秒で1周する間に100振動するので、1/100秒までの計測はシンプル。あとは、さらにそれをどうやって10に分けるか。この部分の改良・開発に相当のリソースを投入した模様ながら、詳細は開示されず・・・。数年前にも外部のガミラ氏が手掛けた機構がありましたが、それをさらに改良したもの、という解説はありました。



では、ちょっと動画で見てみましょう。




次は、1960年代のミネルバによる「ラリータイマー」のオマージュとして、現代によみがえった、タイムウォーカー クロノグラフ ラリータイマー カウンター (限定100個)




普通の腕時計ではありません。時計の部分を回すことができるのです。どういうことかと言いますと、これはラリー用ということですから、ハンドルを握った左手の時計を見るときに、自分にとって最適の角度に変えられる、ということです。よく考えてあります。



これが元の1960年代のラリータイマーです。




では、次に今年はブロンズを中心に使った、1858シリーズをご紹介しましょう。

1858 オートマチック デュアルタイム
これまた見にくくて恐縮ですが、6時半くらいに短針と同じ長さのセカンドタイムの時針があります。
そして、12時にはデイ・ナイト インジケーター。

ケースは、ブロンズベゼル、ブロンズりゅーずと、ステンレスのコンビ。

ちなみに、皮膚が弱い方やアレルギーがある方のことを考えて、ブロンズは実際には銅とアルミとの合金となっていて、さらにきっちりとコーティングがされているそうです。

ブロンズは、触ると色が変わりやすくなりますし、使えば使うほど自分色に染まっていく、という感じでしょうか。




今回は裏はディスプレイバックではありません。



昨年大ヒットしたステンレスのブルーダイヤルと比べてみましょう。




リューズの形状も若干違いますがおわかりになるでしょうか。




そして、世界限定100個で昨年発表したスチールケース、ブルーダイヤルバージョンが、瞬く間に売り切れてしまった、1858 クロノグラフ タキメーター (今回も限定100個)、フルブロンズケースバージョン。




裏から見える、美しいミネルバムーブメント。





回しやすい大きめの「玉ねぎ」リューズと、モノプッシャー式のクロノグラフ。



赤いアクセントが効いています。



水色のルミが結構いいです。



おっと、触ると色が変わると言われていたのに、装着してしまった・・・。すべてが魅力的なのに、ちょっと大きい・・・ですかな・・・。




というわけで、SIHH 2017のモンブラン新作たち、いかがだったでしょうか。

1858 クロノグラフ タキメーターは、ミネルバの機械がこのお値段で、と思ってしまい喉から手が出そうですが、大きさはどうしようか、非常に迷うところです。


モンブラン ジャパンのアラール社長、中さん、ありがとうございました。

www.montblanc.com