SIHH2018 H. モーザー 新作実機画像

 By : CC Fan
2018/1/26:一部公開前の情報がありましたので削除しました。

挑発的なスイス アイコン ウォッチ(Swiss Icon Watch)ユニークなムービーで、プリSIHHの話題をさらったH. モーザー(H. Moser & Cie)、残念ながらスイス アイコン ウォッチの発表は取りやめになってしまいました。

とは言っても、会場に行けば裏からこっそり出てくるのでは?と思ってはいましたが、シャフハウゼン(モーザー本社)に帰ってしまい、拝見することはできませんでした。
これについては、噂レベルですが相当"高いところ"からの警告がCEOのメイラン氏に届いたらしく、"眠れないほど"で、"会社と従業員を守るため"に今回は取りやめにしたそうです、しかし"俺はまだまだやるぞ!"と闘志は衰えていないそうなので、来年以降も期待しています。

さて、目を引くスイス アイコン ウォッチに注目しがちですが、それ以外のコレクションも魅力的です。
実機画像をご覧ください。

まずは、大物はブランド初となるフライングトゥールビヨンのエンデバーです。



意外にもフライングトゥールビヨンはこれが初めてで、今まではブリッジトゥールビヨンのみでした。
スイス アイコン ウォッチのムーブメントも同じもので、"某ブランドをイメージしたブリッジがあるのにフライング"という洒落だと認識しました。

インデックスがあるもののほか、インデックスとブランドロゴを省いたコンセプトバージョンもあります。



これはダイヤベゼル。
インデックスとブランドロゴを省くことで、淡いグラデーションのフィメダイヤルを最大限楽しむことができます。



ピントが合っていませんが、トゥールビヨンにもかかわらず、センターローターを持つ自動巻きムーブメントです。





ターコイズブルーダイヤルのベンチャー コンセプト ブルーラグーン。
ストラップはバックスキン調の変わった仕上げでした。



もはや定番になりつつあるスイス アルプ ウォッチ(Swiss ALP Watch)の新色、コズミックグリーン。
コンセプトと同様、インデックスとスモールセコンドを省き、よりミニマルになりました。



ケースに合わせた角形ムーブメントはきっちり仕上げられています。
ケースバック側にパワーリザーブインジケーターが備えられています。



かなり変わった新作、エンデバー フライングアワーズ。
ディスクで時間を表示する機構は同じグループに所属する兄弟ブランド、オートランス(Hautlence)製で、同じ機構のものがオートランスからも別の表現で発表されています。



懐中時計を思わせる文字盤とケースに収められた ヘリテージ トゥールビヨン。
去年のムーンフェイズに加え、ヘリテージコレクションが充実してきています。



ケースサイドにはヘリテージの特徴であるブルーのグラン・フー・エナメル。



最後はスポーティなパイオニアのニューバージョン。
ステンレス(左)とローズゴールド(右)はほぼ同じケース形状ですが、ゴールドのほうはブラックのチタンとのコンビネーションになっており、パーツの分割数がステンレスよりも増えています。



裏面も。
分割の違いが伝わりますでしょうか?
ムーブメントが違うのは、ローズゴールドはプロトタイプムーブメントを積んでおり、ステンレスが最終形のムーブメントだそうです。

一見すると派手なプロモーションばかり目立ってしまうモーザーですが、コレクションも確実に拡充しており、特にロゴもインデックスもないコンセプトは非常に魅力を感じます。

関連 Web Site

H. Moser & Cie
http://www.h-moser.com/jp/

(参照)スイス時計協会FH WEBサイト
http://www.fhs.jp/jpn/strengthening.html

(参考) Hautlence
http://www.hautlence.com/en/