ウオッチコーディネーター制度と練習問題 by k.hillfield

 By : Guest Blog


●ウオッチコーディネーターのバッジと日本時計輸入協会発行の時計ブランド年鑑。(著者撮影)



2012年に一般社団法人 日本時計輸入協会により創設された認定ウオッチコーディネーター制度。
(詳しくは、先ほど投稿されたKAIROS氏の記事をご覧ください)

本来は時計産業で働く人のための資格ですが、個人的には時計愛好家が自身の知識を試してみるのに良い資格とも思います。
なお、試験は年に一回、1月に東京と大阪で開催されます。
 

ウオッチコーディネーター試験に関しては、公式サイトに例題が出ていますので、下記をご参照ください。http://www.svp.jp/hosting/jcwa/cwc/pc/index.html




●合格後のオーバーホールの研修の様子。(著者撮影)

 

2017年より、ウオッチコーディネーター有資格者向けに、上級資格である上級ウオッチコーディネーター試験も誕生しました。

そこで本日は、出題範囲に基づき、上級ウオッチコーディネーター試験の練習問題を個人的に作成してみました。(公式ではございません。)

時計愛好家の方や、受験をご検討されている方は、ぜひチャレンジしてみてください。
練習問題は全部で6問あります。



問1.アブラアン・ルイ・ブレゲの発明でないものは下記のどれか。

(a) カルーセル

(b) パラシュート耐振装置

(c) トゥールビヨン

(d) 巻上げひげ



問2.下記の腕時計の発売順で正しいものはどれか。

ア 電池式腕時計

イ 水晶式腕時計

ウ 音叉腕時計

エ 電波腕時計

 

(a) ア→イ→ウ→エ

(b) ア→ウ→イ→エ

(c) ウ→ア→イ→エ

(d) ウ→イ→ア→エ



問3.クロノグラフの駆動方式ではないものはどれか。

(a) キャリングアーム式

(b) 垂直クラッチ式

(c) スイングピニオン式

(d) デテント式




問4.純チタンに関する記述として間違っているものはどれか。

(a) 摩擦に強い

(b) 非磁性体である

(c) 熱伝導性が低い

(d) パラジウムやアルミニウムを加え、強度を上げる




問5.オメガ・スピードマスターでprofessional表記が入るのはどのモデルからか。

(a) 3rd

(b) 4th

(c) 5th

(d) MarkⅡ




問6.ブラックポリッシュに関して、空欄一、二に入る言葉はどれか。

パーツの鏡面仕上げの一種であるブラックポリッシュは(空欄一)やダイヤモンドの粉末を様々な油に溶かし、(空欄二)板の上で磨きを施す。

(a) アルミナ

(b) ベンガラ

(c) 錫

(d) 銅








【回答編】

問1の答え:(a)

(a)以外はブレゲの発明として有名。



問2の答え:(b)

電池式腕時計(ハミルトン、1957年)→音叉腕時計(ブローバ「アキュトロン」、1960年)→水晶式腕時計(セイコー「アストロン」、1969年)→電波腕時計(ユンハンス、1990年)



問3の答え:(d)

デテント式は脱進機の一種で、ピエール・ル・ロワにより発明された。
それ以外はすべてクロノグラフの駆動方式。

 

問4の答え:(a)

純チタンは摩擦に弱いため、表面加工が施されることもある。



問5の答え:(b)

1966年にNASAに公式時計として採用された4thモデルよりプロフェッショナル表記が入った。またこのモデルより、リューズガードの持つ現行モデルに近いケースとなる。

 

問6の答え:空欄一 (a) 、空欄二  (c)

 

 

いかがでしたでしょうか?
私の練習問題は以上となります。

 

ぜひ公式サイトもご覧ください!

ウオッチコーディネーター公式サイト
http://www.tokei.or.jp/cwc/index.html