関口陽介氏との再会とJUVAL HORLOGERIE

 By : CC Fan
ジラール・ぺルゴ ファクトリーツアーの後の"別のアポイント"のレポートです。
この日はファクトリーツアーの後、元クリストフ・クラーレの関口陽介氏とお会いする約束をしていました。

カンタロスの改善にはアドバイスをいただいたり、伺った時には"通訳"のようなことをしていただいたりしていますが、氏はすでにクラーレ社を退社しており、現在は時計店JUVAL HORLOGERIEにて修復のお仕事をされています。
JUVAL HORLOGERIEはラ・ショー=ド=フォン(La Chaux-de-Fonds)の国際時計博物館(当サイトでもk.hillfieldさんによるレポートが掲載されています)の目と鼻の先にあります。
私もヴィアネイ・ハルター氏のメゾン訪問の後、国際時計博物館の前で降ろしてもらい、博物館を見学し、その後知らずにお店の前を通ってホテルまで戻っていました。

今回はお店を紹介していただき、その後、お食事をご一緒させていただきました。
まずは関口氏と合流し、氏の車でジラール・ぺルゴ前からJUVAL HORLOGERIEまで移動します。
ファクトリーツアーでも感じましたが、とにかく雪が強い!車を停めお店に入るまではカメラを出して写真を撮る余裕もありませんでした。



店内から、これは小降りになってからですが、ジュネーブと違い普通に雪が降り積もっています。



最もメジャーでよく売れるというアンティークの腕時計。
私はアンティークはあまり詳しくないのですが、おそらく趣味の方にはたまらないのではないでしょうか。



お店のオリジナル銘の懐中時計・腕時計も作っているそうです。



"大物"もありましたが、売っているのかはそういえば聞いていません。



ブライトリングのネオン?や時計工具、24時間時計、置時計など高密度に整然と置かれています。
溶け込んでしまっていますが、部屋の角には時計師机が置かれ、時計学校の学生が実習として働いていました。



アンティークだけではなく、新品のクォーツなども扱っているようです。



記事にする気はあまりなかったため、写真を撮り忘れてしまったので、後ろ姿になってしまいましたが関口氏です。



結構惹かれたマリンクロノメーター。



懐中時計たち。



時計師の二コラ(Nicolas)氏、彼も元クラーレ出身で、現在は専業でJUVAL HORLOGERIEで働いているそうです。
店内を一通り見せていただいたのち、しばし現場のお話を伺ったり、スイス アイコン ウォッチのムービーを見て全員でゲラゲラ笑ったりしていました。
アイコンウォッチのムービーは"身に覚えがあり"、現在のアンティーク修復の世界は"ああいうのとは無縁"ということでした。

先に述べたようにアンティークに明るくないため、お店の魅力を伝えられているか不安ですが、そんな私でもお話を伺っているうちに強力に惹かれた作品があり、手付として財布の中の100スイスフラン全部(とは言っても2枚=200CHFですが…)を置いてきました!



謎の木箱に入ったただのスモールセコンドの懐中時計に見えますが…



このムーブメント!
現在の普通のムーブメントとは決定的に違うところがあるのがお分かりになりますでしょうか?
詳細は別記事にまとめますが、もしお分かりになりましたら是非、コメントでお書きください。

また、実機はあるものの、付属しているはずの資料がないため、実は正体不明です。
何か情報があればやはりコメントでお教え頂ければ幸いです。

さて、このような幸運な出会いがあったJUVAL HORLOGERIE、これも含め、今回のSIHHは幸運な出会いが多かったと感じます。
皆さんも、ラ・ショー=ド=フォンや国際時計博物館にお越しの際は是非どうぞ。

その後は、関口氏おすすめのレストランで夕食を食べながら色々なお話して、ヌーシャテル駅まで送っていただきました。
電車が遅延してジュネーブに戻った時には日が変わっていましたが、本当に楽しかったです。
ありがとうございました!

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