BaselWorld2018 レベリオン T2M 驚異の2ヶ月パワーリザーブ!
By : CC FanBaselWord2018より、レベリオン(Rebellion)の新作をレポートします。
"反逆"という意味の名前を持ったこの独立メゾンは同名のレーシングチーム(レベリオン・レーシング)を母体とし、チームオーナーのアレクサンドル・ペシ(Alexandre Pesci)氏によって設立されました。
時計業界を見渡すと"レーシングカーをイメージまたはコラボした時計"というのは見かけますが、"レーシングチームが独自に開発した時計を作っている"というのはかなり珍しい部類に入るのではないでしょうか。
レベリオンを象徴するレーシングカーがアトリエ(LES ATELIERS)入り口に運び込まれまれていました。
オーナーはスイスで5本の指に入る巨大企業、レモ(LEMO)社のオーナーでもあり、レーシングチームと時計作りは極端な言い方をしてしまえば"趣味"です。
そのおかげなのか、時計作りもあまり商売っ気を感じず、良い意味で作りたいものを作りたいように作った結果、ほかに無いようなユニークな作品を作ることができているように感じます。
ブースの様子もいかにも商談といった感じより、リラックスした感じでした。
ブースではいきなりロボットがお出迎え。
これによって製造を自動化している…というわけではなく、世界観を表現した完全なエンターティーメントで来場者を楽しませる仕掛けのようです。
デモとして、ケースにリアカバーを取り付ける作業や、特徴的なレバー巻き上げシステムの動作テストなどを行っています。
リアカバー取り付けの図。
ロボットが組み立てた後にもう一度分解して…を無限に繰り返しているので見ていて飽きません。
このロボットやレーシングカーを持ち込んだことを含め、時計だけではなく背景にあるレベリオン・レーシングの世界観をまず伝えようとする気概と理解しました。
ケース越しですが、今年の新作、T2M(向かって左)です。
2Mというのは2 Months(2ヵ月)という意味で、その名前が示すように1400時間(約58日=約2ヶ月)という驚異的なパワーリザーブを持ちます。
既存作、T1K・T2K・T3Kのパワーリザーブ1000時間(公称値で約40日)も驚異的でしたが、さらに自らの限界を超えてきました。
向かって右は既存作、ウェプ・ワン(WEAP-ONE)、その名前の通り兵器的なイメージも兼ね備えたケースに非対称フライングトゥールビヨンを備え、腕時計としても卓上時計としても使えます。
1400時間を実現する香箱はスペックシートでは個数は非公開ですが、外観から推測すると8個のようです。
1000時間のT1Kでは6個だったので、ほぼ個数に比例して駆動時間が伸びていることになります。
こちらは公式のイメージ。
香箱は片側に3個ずつ並んでおり、最上段に1個ずつ追加され、それが左右対称に配置されているため合計で8個の香箱が備えられていると考えられます。
エンジンを思わせるメカメカしさ。
時間はシリンダーで表示され、左が時、右が分です。
膨大なパワーリザーブをリュウズで巻くのはとても不可能であり、解決策として特許取得済みのレバーシステムが備えられています。
写真はT1Kです。
ケースの一部がレバーとして立ち上がり、これを前後させることで効率よく巻き上げを行うことができます。
巻き上げ機構はエンジンのタイミングチェーンを思わせるマイクロチェーンで繋がれています。
この機構は同じような超ロングパワーリザーブを持った競合と比較し、時計の他には巻き上げのための追加デバイスがいらないというメリットがあります。
ピンボケしてしまっていますが、レバーを起こした状態でT2KとT3Kと並んだT2M。
レーシングエンジンが生み出す膨大なパワーのイメージをそのまま腕時計にしたようなTシリーズ、単純に考えると2ヶ月巻きということは年に6回巻けば充分ということになります。
このようなぶっ飛んだ時計は見ていて面白いとはいえ、現実的に"売れるのか・採算は取れるのか"と思ってしまいますが、答えはシンプル、"レーシングチームに比べれば大したことはない"とのこと。
なるほど…
これからもとんでもない作品を期待します!
※ノーマルな時計もあります。
関連 Web Site
Rebellion Racing
http://www.rebellion-racing.com/en/
Rebellion Timepices
https://www.rebellion-timepieces.com/en/
Noble Styling
http://noblestyling.com/
"反逆"という意味の名前を持ったこの独立メゾンは同名のレーシングチーム(レベリオン・レーシング)を母体とし、チームオーナーのアレクサンドル・ペシ(Alexandre Pesci)氏によって設立されました。
時計業界を見渡すと"レーシングカーをイメージまたはコラボした時計"というのは見かけますが、"レーシングチームが独自に開発した時計を作っている"というのはかなり珍しい部類に入るのではないでしょうか。
レベリオンを象徴するレーシングカーがアトリエ(LES ATELIERS)入り口に運び込まれまれていました。
オーナーはスイスで5本の指に入る巨大企業、レモ(LEMO)社のオーナーでもあり、レーシングチームと時計作りは極端な言い方をしてしまえば"趣味"です。
そのおかげなのか、時計作りもあまり商売っ気を感じず、良い意味で作りたいものを作りたいように作った結果、ほかに無いようなユニークな作品を作ることができているように感じます。
ブースの様子もいかにも商談といった感じより、リラックスした感じでした。
ブースではいきなりロボットがお出迎え。
これによって製造を自動化している…というわけではなく、世界観を表現した完全なエンターティーメントで来場者を楽しませる仕掛けのようです。
デモとして、ケースにリアカバーを取り付ける作業や、特徴的なレバー巻き上げシステムの動作テストなどを行っています。
リアカバー取り付けの図。
ロボットが組み立てた後にもう一度分解して…を無限に繰り返しているので見ていて飽きません。
このロボットやレーシングカーを持ち込んだことを含め、時計だけではなく背景にあるレベリオン・レーシングの世界観をまず伝えようとする気概と理解しました。
ケース越しですが、今年の新作、T2M(向かって左)です。
2Mというのは2 Months(2ヵ月)という意味で、その名前が示すように1400時間(約58日=約2ヶ月)という驚異的なパワーリザーブを持ちます。
既存作、T1K・T2K・T3Kのパワーリザーブ1000時間(公称値で約40日)も驚異的でしたが、さらに自らの限界を超えてきました。
向かって右は既存作、ウェプ・ワン(WEAP-ONE)、その名前の通り兵器的なイメージも兼ね備えたケースに非対称フライングトゥールビヨンを備え、腕時計としても卓上時計としても使えます。
1400時間を実現する香箱はスペックシートでは個数は非公開ですが、外観から推測すると8個のようです。
1000時間のT1Kでは6個だったので、ほぼ個数に比例して駆動時間が伸びていることになります。
こちらは公式のイメージ。
香箱は片側に3個ずつ並んでおり、最上段に1個ずつ追加され、それが左右対称に配置されているため合計で8個の香箱が備えられていると考えられます。
エンジンを思わせるメカメカしさ。
時間はシリンダーで表示され、左が時、右が分です。
膨大なパワーリザーブをリュウズで巻くのはとても不可能であり、解決策として特許取得済みのレバーシステムが備えられています。
写真はT1Kです。
ケースの一部がレバーとして立ち上がり、これを前後させることで効率よく巻き上げを行うことができます。
巻き上げ機構はエンジンのタイミングチェーンを思わせるマイクロチェーンで繋がれています。
この機構は同じような超ロングパワーリザーブを持った競合と比較し、時計の他には巻き上げのための追加デバイスがいらないというメリットがあります。
ピンボケしてしまっていますが、レバーを起こした状態でT2KとT3Kと並んだT2M。
レーシングエンジンが生み出す膨大なパワーのイメージをそのまま腕時計にしたようなTシリーズ、単純に考えると2ヶ月巻きということは年に6回巻けば充分ということになります。
このようなぶっ飛んだ時計は見ていて面白いとはいえ、現実的に"売れるのか・採算は取れるのか"と思ってしまいますが、答えはシンプル、"レーシングチームに比べれば大したことはない"とのこと。
なるほど…
これからもとんでもない作品を期待します!
※ノーマルな時計もあります。
関連 Web Site
Rebellion Racing
http://www.rebellion-racing.com/en/
Rebellion Timepices
https://www.rebellion-timepieces.com/en/
Noble Styling
http://noblestyling.com/
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