カンタロスのストラップ交換

 By : CC Fan
カンタロス(Kantharos)をほぼ二年間使い続け、ストラップが満身創痍の状態になったので交換しました。
夏は別の時計をつけようとは思うものの、つい使い続けた結果です。

カンタロスのストラップは変わったバネ棒を使ったねじ止めシステムで固定されており、専用のドライバー(六角レンチ)も付属しているためユーザーサイドでの交換が可能です。
自分でも清掃のためにたまに外したりしていましたが、今回はベルト切断を伴うことと、バネ棒の移植(後述)があるため二年前の調整と同じくノーブルスタイリングさんのサービスセンターにお願いしました。
前回と同じ時計師さんが交換してくださいました。


ストラップ交換直後のカンタロス

純正ストラップだとあまり選択肢がないため、前回と同じブラックのアリゲーターにレッドのステッチです。
交換直後は赤色が映えます。

クラーレのInstagramシフトノブとカンタロスが印象に残っていたので、似たような3Dマウスに乗せてみました。


3Dマウスとカンタロス

クラーレのベルトは竹斑がラグに合うように作られています。

今回、ストラップを交換したことと、時計師さんのお話を伺い、構造が理解できました。
まず、クラーレのストラップはストラップとバネ棒が一体化しています。


ラグ側バネ棒部分

バネ棒の可動するピン部分ににネジが付いたような造りになっています。
ねじを締めることでピン部分を任意の位置で固定することができ、閉じた状態を維持できるので慣れれれば通常のバネ棒よりもストラップの脱着はやりやすいと思います。
ただし、ネジを外しきるとバネ棒部分がバラバラになってしまうため、通常のメンテでは緩めるだけで外さないよう注意が必要です。
ストラップ交換の際は、この部分を分解し、新しいストラップに移植する作業が必要なため、時計師さんにお願いした方が良いようです。


ケース側バネ棒の受けとピン

ケース側にはバネ棒を受ける窪みとピンがあり、ケース側面にピッタリ沿うように作られたストラップ側の部品と噛み合うことでストラップが動かないように固定します。
ラグ部分での稼働がないため、初めは窮屈に感じますが、馴染むにつれフィットします。


バックル側の固定

バックル側はストラップの穴に部品を通し、イモネジ(バネ棒のネジと同じ規格)2本で固定する方法です。
ストラップ長さ調整は専用のギロチンで切断して行い、切断のためのガイド線が辛うじて見えます。

汎用性はほぼ無いシステムですが、その甲斐あって装着感は非常に良いです。
今回の交換によってベルト側の部品の予備が一つ手に入ったので、持ち込み相談のオーダーメイドでより自由な色を選べないか相談してみるつもりです。

ちなみに、最新作アレグロ(Allegro)では詳細は不明ですが、ラグ側の部品がまた変わっているようです。

関連 Web Site (メーカー・代理店)

CHRISTOPHE CLARET
http://www.christopheclaret.com/

Noble Styling Inc.
http://noblestyling.com/