チャペック ケ・デ・ベルク ギロッシェカラー文字盤 ペアモデルが素敵なカップルに納品!

 By : CC Fan

チャペック(Czapek)
ケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES)、自分もオーナーなので普通に良い時計としてWMOで取り上げてきました。
自分以外のピースとして、以前もエナメル文字盤のスペシャルピースの納品式を掲載しました。


今回はバーゼルで発表された4本セットのバリエーションとしてギロッシェカラー文字盤の2本セットボックスが作られ、WMO読者の素敵なコレクターカップルに納品されました!

急遽行われた納品式に同席、掲載許可もいただけたのでレポートです。



ボックス自体は同じもの、内装が2本用に変更されたスペシャルボックス。
通常のシンプルなボックスに比べると豪華です。
ペアで使うことを想定し、交換用のベルトを収める引き出しも完備。



ひっくり返ってますが…
ロゴも箔押しだった通常ボックスに対し、金属の部品を張り付けるアプライドに。



登場!
38.5mmのユニセックスサイズ、文字盤には特徴的かつ大胆でカップルでシェアしやすいレインフォレスト・グリーンとルバーブ・レッドをチョイス。
予期せず、街を彩るクリスマス・カラーです。



ピンぼけ気味ですが…
オーナーの要望により、12時のインデックスが通常のアラビア数字ではなく、ローマ数字に!
"小回りの利く"生産体制によってオーナーの要望に応えるチャペックらしい仕事です。



ベルトはバネ棒に工具なしで交換するためのレバーがついた"アビエ"システムを搭載。
共通規格としてのバネ棒との互換性を最大限に保ちながら、工具なしで交換できる利便性もあります。
最近流行の機種ごとの専用規格に比べると交換作業はわずかに難しくなりますが、"囲い込み"されないのはメリットでしょう。
ちなみにアビエ(HABILLER)とはフランス語で着替えるという意味だそうです。

ベルトはラバー裏地のアリゲーター、ある程度の耐水性もあり、実用性と美観を両立しています。



リストショット!
使い分けとして男性がグリーン、女性がレッドを考えているそうですが、入れ替えるのも楽しそうです。
文字盤の主張がかなり強いので、ベルトを組み合わせても色々と遊べそうです。



ボックスに収めてみました。



交換用のベルトもこのように収まります。
適切なサイズのベルトを使いながら、カップルでシェア、良いですね!



ギッチリ感がすごい38.5mmケースとムーブメントSXH1の対比。
もともと42.5mmケース用に作ったムーブメントをよく収めたものだと改めて感心します。
ケース素材は時計業界ではチャペックのみが使用できる強固なXO Steel、北海の海洋油田などで使われている耐蝕合金をルーツに持つスティール素材です。



"リコシェ"ギロッシェの感じは伝わるでしょうか…
手作業で彫られるギロッシェはまさに芸術的。
ケースサイズが小さいのもあって42.5mmよりも凝縮感があり、個人的にはリコシェ文字盤は38.5mmケースに組み合わせたものがベストと感じます。

強固なケースと合わせ、"芸術的な文字盤とムーブメントをを強固なケースに収めた実用的に使えるピース"という方向性は素晴らしいと思います。

1週間(7日)巻きと曜日表示を兼ねる特徴的なパワーリザーブインジケーターについてのレクチャーも。
コレクター氏は様々な時計に触れてきましたが、7日巻きでここまで軽いのはなかなかないとの評が。
私も使っていて実感しますが、巻く量こそ多いですが、巻き上げの感触は極めて軽く、この軽さと7日巻きをどうやって両立しているのかはわかりません。
なにより"1週間に1回巻けば止まらない"というのはとても気が楽です。



最後に再びリストショットを。
おめでとうございます!

関連 Web Site

CZAPEK Geneve
https://czapek.com/

Noble Styling
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