チャペック ケ・デ・ベルク スペシャルピース!
By : CC Fanチャペック(Czapek)のケ・デ・ベルク(QUAI DES BERGUES)は普通に良い時計としてとても気にいっており、より良さを広めたいとの思いから、WMOでいくつも記事を書いてきましたが、おかげさまで多くの方に興味を持っていただけているようです。
ありがとうございます。
お勧めした方の中で、特に熱心なコレクターの某氏が発注したカスタムのスペシャルピースの納品にご一緒させていただき、WMOへの掲載の許可もいただけたのでレポートさせていただきます。
氏は、発注後に自らジュネーブに足を運びCEOのザビエル(Xavier)氏と直接交渉をすることで、スペシャルな仕様を実現しています。
当然、相応のコストもかかっているでしょう。
先ずはご覧いただきましょう。
Only Watch 2017に出品されたNo.25terのXO Steelケースにエナメル文字盤という仕様をベースに、氏の好みを最大限に反映させたピースです。
エナメル文字盤のインデックスは12(XII)だけ赤色にされています。
これは、昔のエナメル文字盤で2色での印字が行える工房の技術力をアピールする目的で行われていた仕様を基にしたディティールで、氏はほかにも同様のカスタムを行ったスペシャルピースを所有しているとのこと。
ブルースチールのアロー針に曜日表示なしのパワーリザーブインジケーターを組み合わせています。
我がチタンのNo.27と。
基本的なデザイン要素は一緒ですが、ケースの素材と文字盤が変わるとここまで印象が変わるのか。
特に赤のアクセントが効いています。
もう少し拡大。
XO Steelケースとエナメルは艶があり、逆にチタンケースとカーボン"Vinyl"は基本的に艶消しという好対照になっています。
写真ではとても撮れませんでしたが、エナメル文字盤にはシークレットサインも入れられており、ラテン語の格言がチャペックロゴの下に刻まれています。
眺められるのはオーナーだけの特権でしょう。
真上から。
エナメル文字盤は"工業的"と言われる均一なものではなく、工芸的な手作り感のある凹凸を感じさせるタイプでした。
パワーリザーブ表示に"POWER RESERVE”とレターが入れられているのはカスタムかと思いきや、特に指示はしていないそうです。
このピースはSIHH直後(1月)には完成していたのですが、パワーリザーブ部分の出来が気に入らなかったザビエル氏が差し戻しを指示し、完成はバーゼル(3月)までずれ込みました。
バーゼル会場にてザビエル氏より"品質保証の連帯責任"の命を受け、バーゼルに持ち込まれたピースを確認し、氏にメールで連絡したのもいい思い出です。
ムーブメントはおなじみSXH1で、貴金属ケースでもチタンやXO Steelケースでも同じ仕様です。
このスペシャルピースのムーブメントは見た目ではわからないスペシャルな違いがあります。
それは…
COSC(Contrôle officiel suisse des chronomètres:スイスクロノメーター)検定!
ル・ロックル(Le Locle)の検定所にて取得されています。
氏からのリクエストで、ザビエル氏が"挑戦"して取得したそうです。
個人的には感覚的には一ヶ月は無調整でOKとか、クラーレ社のタイムグラファーで確認とかやってきましたが、公的機関のお墨付きがついたことになります。
15日間・5姿勢・高低温を含めたテストにより、精度が基準値以内であることが保証されています。
COSCを取得しているにもかかわらず、ムーブメントやダイヤルの刻印は無し、証明書を所有するオーナーのみが"知っている"という粋な仕様です。
私の時にもあった創業者3人のサインが書かれ、チャペックの封蝋が押された手書きの保証書(個人情報は消しています)。
シリーズとしてはファーストシリーズのルネッサンス、モデル名はOnly Watchと同じくNo.25terになったようです。
オーナー氏のリストショット。
最初は38.5mmケースのエナメルを狙っていたそうですが、見比べて42.5mmケースの方に惹かれ、43.5mmケースでエナメルを実現するためにスペシャルオーダーとなったそうです。
我がNo.27と並べたリストショット。
エナメルの艶がとにかくすごい、写真ではとてもすべては写しこめません。
氏曰く、42.5mmの決め手となったREVOLUTIONケースサイドのディティール。
これによりケースサイドが締まった印象になり、42.5mmという数字よりもケースが小さく感じられ、また厚みも薄く見えるのが好ましいとのこと。
38.5mmは42.5mmの貴金属と同様に懐中時計の腕化といった溝がないデザインなので、丸っこい印象だったそうです。
エナメル文字盤とブルースチール針のコントラストはとにかく美しい。
スモールセコンドに潜むチャペック(Czapek)のシークレットサインだけは何とか捉えました。
最後にオーナー氏のリストショットもいくつか…
モノトーンの文字盤の中で、12時の赤が非常に良いアクセントになっており、ここのみを赤にするというオーナー氏のセンスが光っています。
チャペックを選んだうえで、ここまで素晴らしいカスタムを行っていただければ、勧めた私も嬉しくなります。
おめでとうございます!
ここまでのカスタムはなかなか困難でしょうが、実機を見たい方やご相談がある方は是非ノーブルスタイリングギャラリーまで。
関連 Web Site
CZAPEK Geneve
https://czapek.com/
Noble Styling
http://noblestyling.com/
ありがとうございます。
お勧めした方の中で、特に熱心なコレクターの某氏が発注したカスタムのスペシャルピースの納品にご一緒させていただき、WMOへの掲載の許可もいただけたのでレポートさせていただきます。
氏は、発注後に自らジュネーブに足を運びCEOのザビエル(Xavier)氏と直接交渉をすることで、スペシャルな仕様を実現しています。
当然、相応のコストもかかっているでしょう。
先ずはご覧いただきましょう。
Only Watch 2017に出品されたNo.25terのXO Steelケースにエナメル文字盤という仕様をベースに、氏の好みを最大限に反映させたピースです。
エナメル文字盤のインデックスは12(XII)だけ赤色にされています。
これは、昔のエナメル文字盤で2色での印字が行える工房の技術力をアピールする目的で行われていた仕様を基にしたディティールで、氏はほかにも同様のカスタムを行ったスペシャルピースを所有しているとのこと。
ブルースチールのアロー針に曜日表示なしのパワーリザーブインジケーターを組み合わせています。
我がチタンのNo.27と。
基本的なデザイン要素は一緒ですが、ケースの素材と文字盤が変わるとここまで印象が変わるのか。
特に赤のアクセントが効いています。
もう少し拡大。
XO Steelケースとエナメルは艶があり、逆にチタンケースとカーボン"Vinyl"は基本的に艶消しという好対照になっています。
写真ではとても撮れませんでしたが、エナメル文字盤にはシークレットサインも入れられており、ラテン語の格言がチャペックロゴの下に刻まれています。
眺められるのはオーナーだけの特権でしょう。
真上から。
エナメル文字盤は"工業的"と言われる均一なものではなく、工芸的な手作り感のある凹凸を感じさせるタイプでした。
パワーリザーブ表示に"POWER RESERVE”とレターが入れられているのはカスタムかと思いきや、特に指示はしていないそうです。
このピースはSIHH直後(1月)には完成していたのですが、パワーリザーブ部分の出来が気に入らなかったザビエル氏が差し戻しを指示し、完成はバーゼル(3月)までずれ込みました。
バーゼル会場にてザビエル氏より"品質保証の連帯責任"の命を受け、バーゼルに持ち込まれたピースを確認し、氏にメールで連絡したのもいい思い出です。
ムーブメントはおなじみSXH1で、貴金属ケースでもチタンやXO Steelケースでも同じ仕様です。
このスペシャルピースのムーブメントは見た目ではわからないスペシャルな違いがあります。
それは…
COSC(Contrôle officiel suisse des chronomètres:スイスクロノメーター)検定!
ル・ロックル(Le Locle)の検定所にて取得されています。
氏からのリクエストで、ザビエル氏が"挑戦"して取得したそうです。
個人的には感覚的には一ヶ月は無調整でOKとか、クラーレ社のタイムグラファーで確認とかやってきましたが、公的機関のお墨付きがついたことになります。
15日間・5姿勢・高低温を含めたテストにより、精度が基準値以内であることが保証されています。
COSCを取得しているにもかかわらず、ムーブメントやダイヤルの刻印は無し、証明書を所有するオーナーのみが"知っている"という粋な仕様です。
私の時にもあった創業者3人のサインが書かれ、チャペックの封蝋が押された手書きの保証書(個人情報は消しています)。
シリーズとしてはファーストシリーズのルネッサンス、モデル名はOnly Watchと同じくNo.25terになったようです。
オーナー氏のリストショット。
最初は38.5mmケースのエナメルを狙っていたそうですが、見比べて42.5mmケースの方に惹かれ、43.5mmケースでエナメルを実現するためにスペシャルオーダーとなったそうです。
我がNo.27と並べたリストショット。
エナメルの艶がとにかくすごい、写真ではとてもすべては写しこめません。
氏曰く、42.5mmの決め手となったREVOLUTIONケースサイドのディティール。
これによりケースサイドが締まった印象になり、42.5mmという数字よりもケースが小さく感じられ、また厚みも薄く見えるのが好ましいとのこと。
38.5mmは42.5mmの貴金属と同様に懐中時計の腕化といった溝がないデザインなので、丸っこい印象だったそうです。
エナメル文字盤とブルースチール針のコントラストはとにかく美しい。
スモールセコンドに潜むチャペック(Czapek)のシークレットサインだけは何とか捉えました。
最後にオーナー氏のリストショットもいくつか…
モノトーンの文字盤の中で、12時の赤が非常に良いアクセントになっており、ここのみを赤にするというオーナー氏のセンスが光っています。
チャペックを選んだうえで、ここまで素晴らしいカスタムを行っていただければ、勧めた私も嬉しくなります。
おめでとうございます!
ここまでのカスタムはなかなか困難でしょうが、実機を見たい方やご相談がある方は是非ノーブルスタイリングギャラリーまで。
関連 Web Site
CZAPEK Geneve
https://czapek.com/
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