グルーベル フォルセイ "フレンズ" ディナー
By : CC Fan本日、3月16日にバーゼルに先駆け緊急来日イベントを開催するグルーベル フォルセイ(Greubel Forsey)、こちらの詳細はカミネさんのSHOP NEWSをご覧ください。
今回、友情の証として "フレンズ" ディナーが行われ、a-ls編集長とKIHさんとともに参加いたしました。
以前の工房見学ではスケジュールが合わなかった(家庭内"最高権力者"たる奥様には勝てない…)ステファンと工房のすばらしさ、Time Æon Foundationの取り組み、他のブランドとの違いなどグルーベル フォルセイ に限らず様々なお話ができました。
おなじみステファン。
工房見学もアテンドしてくれたエマニュエル。
時系列を無視して、いきなりイベントの目玉ピース3種が集合!
アートピース エディション イストリーク(左奥)、コンテンポラリー テンプ(右前)、GMT Earth(右奥)。
アートピースとコンテンポラリーテンプはステファンが、GMT Earthはエマニュエルが身に着けていたもの。
特にアートピースは構造色を使った鮮烈なブルーが目を惹きます。
先ずはアートピース、流石に大きめ。
時分表示は最小化され、メインとなるのは動く彫刻のような美しさを持つダブルトゥールビヨン30°、グルーベル フォルセイの第一の発明であり、腕時計に最適化したトゥールビヨンです。
オフセットしたメインダイヤルの時刻は控えめなポインターで表示され、分表示はディスクでリュウズ同軸のプッシャーで隠すこともできます。
メインダイヤルの下側の大型のパワーリザーブインジケーターが時の流れを感じさせます。
時刻表示のミニマルさが伝わりますでしょうか?
これは9時少し前の状態。
一見して見逃しそうなポイントとして、時のポインターは時計回りですが、分のディスクは固定されたポインタが相対的に時計回りに見えるように反時計回りに回るようになっています。
何の抵抗もなく動作するリュウズ同軸プッシャーにより"シャッターを閉じた状態"。
押すたびに開閉が切り替わるオルタネイト動作ですが、クリック音もなくきわめて滑らか。
この状態では地板の青い部分のダブルトゥールビヨンとスモールセコンドの動きと、段差を設けられたメインダイヤルのゆっくりとした時間の流れの動きのコントラストがさらに際立ちます。
まるで浮いているようにゆっくりと動くダブルトゥールビヨンはいつまでも眺めていられそうです。
続いてはコンテンポラリーテンプ。
大きめの時計が多かったグルーベル フォルセイとしては初めての40mmアンダーウォッチ。
小さいからと言って見劣りすることはなく、むしろ要素が濃縮された分、より濃厚になっています。
厚みは結構…
個人的には信頼性を考え、長く使える時計を作ろうと思うとこれぐらいがっちりしていた方がいいと思います。
一見して対称ではないデザイン、しかしまとまって見える不思議な印象です。
ブランドレターが無いように見えますが、控えめに香箱に記されています。
この表現には無銘原理主義の私も納得…
文字を最小に抑えた表側とのコントラストが映える"碑文"。
碑文に目を奪われがちですが、軸石の大きさ・軸の頑丈さはタダものではありません。
軸を太くして頑丈にし、太くしたことで増えた表面積による摩擦は徹底した軸の研磨によって最小限に抑える、機構の仕上げに魔法も近道もありません。
GMT Earthはあまり写りがよくなかったのでKIHさんのリストショットをお借りします…
ある意味、最も"グルーベルらしい"タイムピースかもしれません。
我が"代車"ことマエストーゾをチェックするステファン。
"蛇"は絶対に許さないをはじめとして、とてもここには書けない話も…
巻きあげたらデテントは起動するのか?などポイントを押さえた質問も。
ちなみに、パワーリザーブ切れの完全停止からは衝撃が必要、リュウズを引いてストップセコンドで止めた場合は完全に中心で停止しなければヒゲゼンマイに残っているテンションで起動します。
お次は…?
編集長のダトグラフ パーペチュアル トゥールビヨン!
そして我がデテント天文台クロノメーター(仮)も。
おそらく100年前に作られ、40年ぐらいその時計師の机の上で使われていたのではないか?というエピソードも紹介。
考えてみれば、Time Æon Foundationがやろうとしていることはまさにこれかも。
厳しい目を持つステファンから"素晴らしい、写真を撮ってもよいか?"という最大級の評価をいただきました。
話題は尽きず…楽しい時間を過ごしました。
色々書けないような話も飛び出しましたが、ブランドの姿勢を表す良いエピソードがあったのでご紹介します。
工房訪問を経て、現状では"途方もなく高価だけど、値段に納得感はある、私は買えないけど"というスタンスだという事を伝えたところ、ステファンが値段というのは数学だという説明をしてくれました。
すなわち、高い技能を持った職人(当然お給料も高い)が一切の妥協を排し、長時間作業して作り出される時計は時間当たりのコスト×かかった時間に見合う値段をつけていて、不当に高くする気も安くする気もないし、利益は"次"のための研究開発に回し、より良い製品づくり、伝統を守るために使いたい…と言うスタンス。
色々な考え方があるでしょうが、私としてはこの考え方には納得感がありますし、"お話"と"現実"がちゃんと一致しているとも感じます。
ディナーという事で、お料理も紹介いたします。
サラダ。
大分県産カボス ブリ。
大分県産椎茸とカリフラワー。
佐賀牛A5サーロインのグリル。
和風のスタイルということで?升でサーブされるポテト。
時計に気を取られていてデザートは撮り忘れました…
そして、慌ただしいSNS(Instagram・Twitter)へのリアルタイム投稿は早々に諦め。
このほか、"スーパーサプライズ"もありましたが、情報解禁前なのでNG、(UTC 1)で20日をお待ちください…
最後にほかのリストショットをお送りします。
"本日"のカミネさんのイベントにはWMOも編集長と私が参加予定。
現在4時なので、ひと眠りしたら神戸へ移動です…
こちらも楽しみです!
関連 Web Site
グルーベル フォルセイ
http://www.greubelforsey.com/en/
カミネ旧居留地店
http://kamine.co.jp/shop/maison/
- https://watch-media-online.com/shop_news/2092/
- https://watch-media-online.com/shop_news/2095/
- https://watch-media-online.com/shop_news/2105/
今回、友情の証として "フレンズ" ディナーが行われ、a-ls編集長とKIHさんとともに参加いたしました。
以前の工房見学ではスケジュールが合わなかった(家庭内"最高権力者"たる奥様には勝てない…)ステファンと工房のすばらしさ、Time Æon Foundationの取り組み、他のブランドとの違いなどグルーベル フォルセイ に限らず様々なお話ができました。
おなじみステファン。
工房見学もアテンドしてくれたエマニュエル。
時系列を無視して、いきなりイベントの目玉ピース3種が集合!
アートピース エディション イストリーク(左奥)、コンテンポラリー テンプ(右前)、GMT Earth(右奥)。
アートピースとコンテンポラリーテンプはステファンが、GMT Earthはエマニュエルが身に着けていたもの。
特にアートピースは構造色を使った鮮烈なブルーが目を惹きます。
先ずはアートピース、流石に大きめ。
時分表示は最小化され、メインとなるのは動く彫刻のような美しさを持つダブルトゥールビヨン30°、グルーベル フォルセイの第一の発明であり、腕時計に最適化したトゥールビヨンです。
オフセットしたメインダイヤルの時刻は控えめなポインターで表示され、分表示はディスクでリュウズ同軸のプッシャーで隠すこともできます。
メインダイヤルの下側の大型のパワーリザーブインジケーターが時の流れを感じさせます。
時刻表示のミニマルさが伝わりますでしょうか?
これは9時少し前の状態。
一見して見逃しそうなポイントとして、時のポインターは時計回りですが、分のディスクは固定されたポインタが相対的に時計回りに見えるように反時計回りに回るようになっています。
何の抵抗もなく動作するリュウズ同軸プッシャーにより"シャッターを閉じた状態"。
押すたびに開閉が切り替わるオルタネイト動作ですが、クリック音もなくきわめて滑らか。
この状態では地板の青い部分のダブルトゥールビヨンとスモールセコンドの動きと、段差を設けられたメインダイヤルのゆっくりとした時間の流れの動きのコントラストがさらに際立ちます。
まるで浮いているようにゆっくりと動くダブルトゥールビヨンはいつまでも眺めていられそうです。
続いてはコンテンポラリーテンプ。
大きめの時計が多かったグルーベル フォルセイとしては初めての40mmアンダーウォッチ。
小さいからと言って見劣りすることはなく、むしろ要素が濃縮された分、より濃厚になっています。
厚みは結構…
個人的には信頼性を考え、長く使える時計を作ろうと思うとこれぐらいがっちりしていた方がいいと思います。
一見して対称ではないデザイン、しかしまとまって見える不思議な印象です。
ブランドレターが無いように見えますが、控えめに香箱に記されています。
この表現には無銘原理主義の私も納得…
文字を最小に抑えた表側とのコントラストが映える"碑文"。
碑文に目を奪われがちですが、軸石の大きさ・軸の頑丈さはタダものではありません。
軸を太くして頑丈にし、太くしたことで増えた表面積による摩擦は徹底した軸の研磨によって最小限に抑える、機構の仕上げに魔法も近道もありません。
GMT Earthはあまり写りがよくなかったのでKIHさんのリストショットをお借りします…
ある意味、最も"グルーベルらしい"タイムピースかもしれません。
我が"代車"ことマエストーゾをチェックするステファン。
"蛇"は絶対に許さないをはじめとして、とてもここには書けない話も…
巻きあげたらデテントは起動するのか?などポイントを押さえた質問も。
ちなみに、パワーリザーブ切れの完全停止からは衝撃が必要、リュウズを引いてストップセコンドで止めた場合は完全に中心で停止しなければヒゲゼンマイに残っているテンションで起動します。
お次は…?
編集長のダトグラフ パーペチュアル トゥールビヨン!
そして我がデテント天文台クロノメーター(仮)も。
おそらく100年前に作られ、40年ぐらいその時計師の机の上で使われていたのではないか?というエピソードも紹介。
考えてみれば、Time Æon Foundationがやろうとしていることはまさにこれかも。
厳しい目を持つステファンから"素晴らしい、写真を撮ってもよいか?"という最大級の評価をいただきました。
話題は尽きず…楽しい時間を過ごしました。
色々書けないような話も飛び出しましたが、ブランドの姿勢を表す良いエピソードがあったのでご紹介します。
工房訪問を経て、現状では"途方もなく高価だけど、値段に納得感はある、私は買えないけど"というスタンスだという事を伝えたところ、ステファンが値段というのは数学だという説明をしてくれました。
すなわち、高い技能を持った職人(当然お給料も高い)が一切の妥協を排し、長時間作業して作り出される時計は時間当たりのコスト×かかった時間に見合う値段をつけていて、不当に高くする気も安くする気もないし、利益は"次"のための研究開発に回し、より良い製品づくり、伝統を守るために使いたい…と言うスタンス。
色々な考え方があるでしょうが、私としてはこの考え方には納得感がありますし、"お話"と"現実"がちゃんと一致しているとも感じます。
ディナーという事で、お料理も紹介いたします。
サラダ。
大分県産カボス ブリ。
大分県産椎茸とカリフラワー。
佐賀牛A5サーロインのグリル。
和風のスタイルということで?升でサーブされるポテト。
時計に気を取られていてデザートは撮り忘れました…
そして、慌ただしいSNS(Instagram・Twitter)へのリアルタイム投稿は早々に諦め。
このほか、"スーパーサプライズ"もありましたが、情報解禁前なのでNG、(UTC 1)で20日をお待ちください…
最後にほかのリストショットをお送りします。
"本日"のカミネさんのイベントにはWMOも編集長と私が参加予定。
現在4時なので、ひと眠りしたら神戸へ移動です…
こちらも楽しみです!
関連 Web Site
グルーベル フォルセイ
http://www.greubelforsey.com/en/
カミネ旧居留地店
http://kamine.co.jp/shop/maison/
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