コンテンポラリーテンプ 39.6mmに宿るグルーベル フォルセイの真髄

 From : Greubel Forsey (グルーベル フォルセイ )

コンテンポラリーテンプ

39.6mmに宿るグルーベル フォルセイの真髄

グルーベル フォルセイは、エクスクルーシブなテンプ向けのコンパクトなケースを新たに開発し、33本限定となる新作、ホワイトゴールド製「コンテンポラリーテンプ」を製作しました。完成に至るまでには離れ業が必要でした。調和のとれたフォルムと美しい比率を実現し、読みやすい文字盤や最高のパフォーマンスを保ちながら、ムーブメントと文字盤の寸法を小さくする必要があったからです。ここに、グルーベル フォルセイらしい仕様が詰まった立体構造のタイムピースが見事に完成しました。



生まれついての発明家であるロベール グルーベルとステファン フォルセイは、ダブル トゥールビヨン30°、クアドルプル トゥールビヨン、GMT、QP イクエーション&メカニカル コンピューター、ディファレンシャル イクアリティー、グランド ソヌリなど数々のメカニズムを世に送り出すことで、既にその名を時計史に刻んでいます。根っからのアーティストでもある二人は、新機軸となる美しいタイムピースの中で基本的な発明を演出してきました。アシンメトリーを駆使し新しい力学を生み出し、立体や奥行きがもたらす効果を操って3次元構造の研究を重ねてきました。タイムピースは、ユニークな立体構造を持ち、そのひとつひとつが細部に至るまで、完璧な技巧によってほとんどの場合手で仕上げられています。新作のコンテンポラリーテンプも含め、そこには、完全な唯一無二の宇宙が広がっています。

グルーベル フォルセイでは大盤のタイムピースを手掛けることが多かったのですが、新作では初となる直径39.6mmの製品が作られました。限られたスペースに大型テンプを収めるだけでなく、最適比率に基づいて魅力的な立体構造にすることでグルーベル フォルセイのタイムピースに適用される美的コードを守る必要がありました。数年にわたる研究が実を結び、まごうことなきグルーベル フォルセイの魅力的なタイムピースがついに完成しました。

高性能テンプ

2004年以降、ロベール グルーベルとステファン フォルセイは、トゥールビヨンやグランドソヌリを始めとした最難関と言われる複雑時計の新境地を開くことだけにこだわったのではありません。時計作りの「基礎」にも目を向け、効率と完璧を追求して再解釈を行ってきました。ラ・ショー=ド=フォンの近くにあるグルーベル フォルセイのアトリエで開発から製造まで全てを手掛けたテンプが2017年に発表されました。それは安定した最適歩度を保証する直径12.6mmの画期的なテンプとなりました。また正確に慣性モーメントを調整するために、リムには6つのゴールド製ミーンタイムスクリューが備えられ、空気摩擦軽減の設計がなされ、後退する形で配置されました。その結果、クロノメーター性能が向上するとともに、時計師が調整作業をしやすくなりました。当初のリリースでは、このエクスクルーシブな調整機構は限定エディション「バランシエ」と名付けられ、グルーベル フォルセイを象徴する直径43.5mm高さ13.94mmのホワイトゴールド製アシンメトリーケースに搭載されました。

最適比

グルーベル フォルセイは、直径39.6mm高さ12.21mmのよりコンパクトなケースに収めるために2017年リリース時の構造を再解釈して、コンテンポラリーテンプとしました。単にサイズを小さくするだけではなく、どんな手首にもフィットするコンテンポラリーテンプは、完全な新作であり、新たな立体構造設計へのチャレンジとなりました。特徴的な大型テンプはそのままに、ムーブメントの設計を一から見直しました。精度には一切妥協せず、体積をカットしたのです。255個から成るパーツは、グルーベル フォルセイの丁寧なモノづくりというモットーの元に、作られ仕上げられました。直列に配置された2つの高速回転バレル(うちひとつには過度な力を逃がすために滑りバネが備えられている)によって72時間のパワーリザーブ機能が搭載され、手巻きの新キャリバーの高いクロノメーター性能が保証されています。ムーブメントにはリューズで起動する「テンプ停止」機能が搭載され、秒単位での正確な時刻調整が可能です。ホワイトゴールド製ケースに続く立体構造のラグが、左側に繊細でエレガントな曲線を形成しています。そこには高度な職人技が駆使されています。仕上げのコントラストによってタイムピースの立体感がより際立ちます。ベゼルとラグのポリッシュ仕上げ、ケースバンドとケースバックのサテン仕上げのコントラストがグルーベル フォルセイの特徴を示しています。

運動の幾何学

さらに高さ、素材、仕上げが見直され、文字盤のデザインが一新されました。立体的なスケルトン構造を覗くと、回転する動きに目を奪われます。それぞれの表示が際立ち、読みやすい設計になっています。最も上にある2時位置には、中心を外すようにして時分表示のダイヤルが配置されています。またハンドポリッシュされた2本のブルースティール針と、エクスクルーシブなテンプ、歯車、トライポッドのような立体的なブリッジへの開口部が見えます。10時位置では、艶消し仕上げのブリッジにより作られたやや低い面に、パワーリザーブインジケーターがあります。スレンダーなブルースティール針が彩を添えています。その下の8時30分の位置では、スモールセコンドが、艶消しと面取り加工されたブリッジ上を動いています。その隙間からは、グルーベル フォルセイのエングレービングが施されたゴールドのバレルが滑らかなリズムを刻んでいます。6時位置には、ブリッジを背景にエクスクルーシブなテンプが君臨しています。ノブレス・オブリージュ。そのブリッジは、時計師にとって至高の装飾とされる、有名な「ブラックポリッシュ」を出すために、熟練の装飾職人によって長時間ハンドで磨かれています。上質なホワイトゴールド製ベゼルが完璧なバランス構成をさらに際立たせ、ドーム型サファイアクリスタルが洗練されたエルゴノミクスな製品にしてくれます。



ケースバックの繊細な仕上げ

ケースバックは隠れていることが多いですが、新作コンテンポラリーテンプのケースバックは芸術作品のようです。「ドーム」型サファイアクリスタルの内側には、グルーベル フォルセイのタイムピースに共通する熟練の職人技による装飾が施されています。中央のエングレービング加工が施された円形のレッドゴールド製地板にはGFロゴと限定エディションナンバーが刻印されています。その周囲にあるのは、ホワイトゴールド製ブリッジです。そこには、グルーベル フォルセイの価値を表す銘文が浮き彫りされ、仕上げは「ブラックポリッシュ」です。ゴールドチャトンにはめ込まれたルビーは、装飾部分が磨かれ宝石の深い赤色が反射し、銘文を一段と引き立てます。ゴールドの安全ビスで留められたケースバックには、手作業によるパンチング上に「Greubel Forsey」と「Balancier」の文字が浮かし彫りで刻印されています。タイムピースには、グルーベル フォルセイのロゴが手彫りされたホワイトゴールド製留め金式バックルが備えられており、アリゲーターストラップ、または、手縫いのレザーと共にお付けいただけます。



「コンテンポラリーテンプ」グルーベル フォルセイが発表した、技巧と美意識、そして、創造性と技量が見事に融合した新作。

関連 Web Site

グルーベル フォルセイ
http://www.greubelforsey.com/en/

カミネ旧居留地店
http://kamine.co.jp/shop/maison/