アートピース エディション イストリーク

 From : Greubel Forsey (グルーベル フォルセイ )

アートピース エディション イストリーク

アートと立体構造の頂華


オープンな構造、3次元効果、かつてないジオメトリを持つ新作アートピース エディション イストリークは、これまでの前衛的な美的アプローチを確立する作品となりました。高級時計製造のスピリットを復活させ再解釈しながら、技術力、独創性、最高のクラフツマンシップを集結させ製作された33本限定エディション(最初の11本はプラチナ製)は、新たな時のビジョンを示します。そこはグルーベル フォルセイ独自の世界です。



グルーベル フォルセイは、2004年の創業以来、アート・オブ・インベンション(発明の芸術)を使命としてきました。発明の領域は、ダブルトゥールビヨン 30°、クアドラプルトゥールビヨン、GMT、グランドソヌリといった独創的な機構に見られる技術面と、ロベール・グルーベルとステファン・フォルセイが審美眼を駆使し精魂込めて作る革新的なタイムピースの構造面に及びます。2006年、生まれついての発明家であるロベール・グルーベルとステファン・フォルセイがハリー・ウィンストンのためにオーパス6という時計を創作した時に、アートと立体構造を取り巻く壮大なアドベンチャーが始まりました。オープンダイヤルが未来の話でしかなかった当時、グルーベル フォルセイは、その時計をパイオニア的存在にし、見事に多層をつなぐ三次元構造の中にダブルトゥールビヨン 30°(ディスクによる時分とパワーリザーブ表示の組み合わせ)を演出することで小さな革命を起こしたのです。

考察が作品となったインベンション・ピース

6本のみの限定エディションで注目されたモデルでしたが、それは単なる序章にすぎませんでした。そこから深い考察や創造力を必要とする本格的な活動が始まり、画家、彫刻家、建築家の進化同様に、数年の開発が続きました。ロベール・グルーベルとステファン・フォルセイが目指したのは、既存キャリバーを改良し驚異的な演出を引き出すことではなく(スケルトンムーブメントのために使われる常套手段)、ムーブメントの構造設計にいちから取り組むことでした。2007年から2011年にかけて、最初の3つのインベンション・ピースが誕生しました。3作は、それぞれ、グルーベル フォルセイのトゥールビヨンに関する基本的な発明へのオマージュを表しています。3つの傑作では、多層構造、オフセットのサブダイヤル、ディスク上の針表示、同心円の時分表示、シースルーと奥行きの妙、対照的な素材とカラー、ケースの横窓、非対称のドーム型サファイヤクリスタルといった、新しい美の真髄が表現され、ムーブメントから外装まで最高のクラフツマンシップによって仕上げられています。

新たな表現の場となったアートピース

時計作りを芸術表現の手段として取り組んでいた次の段階で、驚異的なアートピースが誕生しました。アートピース1(2013年)は、イギリス人アーティスト、ウィラード・ウィーガンとの共同制作で、ケース内にある極小の彫刻が際立っています。肉眼ではほぼ見えないこの彫刻作品を鑑賞するために小型の光学システムが備わっています。
アートピース2 エディション1(2016年)では、極小の彫刻に代わり、搭載機構であるダブルトゥールビヨン 30°のスケッチを極小のエングレービングで表現することで、卓越した時計製造技術へのオマージュを表しています。続いて制作された、クリエイティブな限界を超えたアートピース2 エディション2(2017年)は、ダブルトゥールビヨン 30°にオンデマンドの時分表示やパワーリザーブの大型表示を組み合わせたものです。時計表示が閉じている場合のみ、時の経過が表示されます。

聖域への到達

新作アートピース エディション イストリークでは、アートと立体構造に挑むグルーベル フォルセイのスピリットを、見事なまでに集約し昇華させています。これまでのアートピース同様直径44㎜のケースに、ダブルトゥールビヨン 30°をテーマとした新しいバリエーションと、どの面でも最高の精度を出すためコンスタントにテンプを振動させるよう設計された機構が搭載されています。手巻きムーブメントは475個のパーツから構成され、直列配置された高速回転バレル2つがクロノメーター性能を最適化し、72時間のパワーリザーブを誇ります。

三次元構造

まず新機軸を打ち出す文字盤と多層構造が視線を捉えます。その中でも最初に目を引くのは、ロイヤルブルーを背景に堂々とおさまるダブルトゥールビヨン 30°です。そこには「ブラックポリッシュ」仕上げのブリッジ、そして、面取りと透かし細工が手作業で施されたケージの柱が見えます。1分で1回転する傾斜30度のインナー トゥールビヨンと、4分で1回転するアウター トゥールビヨンは、動く彫刻のようです。スモールセコンドは、同じ層の10時半の位置に取り付けられています。上の4時位置には、大型のアラビア数字とブルースティール針を備えたパワーリザーブ表示があります。さらにその上の2時位置には、オフセンターの時分サブダイヤルが配置され、チタン製の大胆なドームに場所を譲っています。そこでは全体が装飾され、グルーベル フォルセイが大切にしている価値を示す文字がエングレービングされています。アワーはレッドの針でディスク上に示され、ミニッツはリュウズに仕込まれたプッシャーを押した時のみオンデマンドで表示されるようになっています。アートピース エディション イストリークでは、時分表示よりトゥールビヨンやパワーリザーブが優先され、「哲学的な時計」であることが分かります。時間性において大切なのは時刻そのものではなく時の流れや残された時間である、という新たな時との関係をコレクターに示唆しています。「Carpe diem(その日を摘め)」の真意は、今の瞬間を楽しむことへの誘いなのです。またケースバックですが、独創的なジオメトリであり、ダブルトゥールビヨン 30°の裏は開口部となっています。バレルブリッジには、丁寧にハンドポリッシュされた輪郭的装飾を持つゴールドチャトンやそこにはめ込まれたルビーが確認できます。またロベール・グルーベルとステファン・フォルセイの署名が浮き彫りされています。



新作アートピース エディション イストリークは全て合わせても33本の限定エディションとなり、そのうち、最初の11本はプラチナ製で、次の22本は別の素材となります。過去にグルーベル フォルセイで製作された他のアートピース18本との連続性を明確にする形でナンバーが算出されています。プラチナ製の11本には、19/51から29/51までのナンバーが割り振られます。ケースバックおよびダブルトゥールビヨン 30°横の小さなプレートの両方にナンバー表示されます。

アートピース エディション イストリークは、アートと立体構造を通じて時間に注目する斬新さを称賛すべき作品であり、グルーベル フォルセイのシグネチャーとなっています。

関連 Web Site

グルーベル フォルセイ
http://www.greubelforsey.com/en/

カミネ旧居留地店
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