HYT H3
By : CC FanHYTのラインナップの中で、私が最も好きなのが2015年に発表されたH3です。
既存の時計の延長線でラウンド型だったH1(H4)とH2から大きく変化し、"リニア(直線)"をテーマにした作品です。
HYTもプロモーションムービーには力を入れているので、先ずはご覧ください。
HYT H3: The linear fluid revolution – The Movie ! (YouTubeのHYT公式チャネルより)
テーマは"A FULLY LINEAR PORTRAYAL OF TIME"、全てを直線的に表す時計です。
HYT訪問の記事でも書きましたが、大きな特徴の一つは今まで"陰の立役者"だった温度補償機を可視化したことです。
HYT H3 TITANIUM AND PLATINIUM
数字の8の上の部品が温度補償機で、スネイルカム(2の下にある部品?)から伸びたレバーとベロー(ふいご)の間に配置されています。
ベローに隠れていたH1に比べると対抗して配置されたベローの間という特等席が与えられています。
再掲:ベローのカットモデル(向かって右が温度補償機)
他のモデルの液体時刻表示は12時間ごとのレトログラードと固定インデックスでしたが、H3では6時間のレトログラードと回転インデックスを組み合わせ、6時間×4面の24時間表示です。
インデックスを回転させる力は液体に蓄えられたエネルギーがレトログラード中に放出されるものを再利用しているそうです。
回転インデックスの構造を示すスライド
H1とH2、H4では表示のみに液体を使っていましたが、最終的には液体の特性をより生かした"液体コンプリケーション"ともいえるようなものを目指しており、これはその第一段階と言う事のようです。
またインデックスのみ向かって左下にあるプッシャーで回転させることができ、時刻調整が簡単にできるように配慮されています。
写真の個体でインデックスが中途半端な位置で止まっているのはバーゼルワールドから酷使されたプロトタイプ個体なので少し"お疲れ"のようです。
分表示も"FULLY LINEAR"で、ギアを組み合わせた複雑な構造のレトログラード式です。
分針の仕組みを解説したスライド
1枚の固定ギアと2枚の可動ギアを組み合わせることで、回転しながら移動する針の先端がリニアに動くようになっています。
このままではスライド下に示してあるように場所によって動くスピードが変化してしまうため、レトログラード動作用のスネイルカム側で速度が均一になるようにしてあるようです。
リュウズは他のHYTの時計と同様、ねじ込み式で、文字盤の向かって右下にあるクラウンポジションインジケータにより現在の状態を知ることができます。
液体モジュールを除くムーブメントはオーディマ・ピゲ・ルノー・エ・パピ社製で、香箱を大きく取れたおかげか、6時間ごとの液体レトログラードにもかかわらず、7日間(170時間)のパワーリザーブを誇ります。
ケースサイズは幅63mm 高さ41mm 厚さ16mmと小さくはない(むしろ特大)ですが、ケース直下にオフセットしたラグのおかげか、装着感はラウンド型より良く感じました。
腕に乗せたイメージ
個人的には現時点で最も"液体"を生かした作品と思えるので好きです。
お値段もすごいですが…
現在は掲載のプラチナとチタンバージョン(限定25本)しかラインナップにはありませんが、
ビスポークサービスをどうぞと言う事のようです。
H3はあまりムービーがありませんが、なぜかフランケンシュタインの怪物?をイメージしたPVも作られているので掲載します。
HYT H3 or The New Prometheus (YouTubeのHYT公式チャネルより)
関連 Web Site (メーカー)
HYT Watches
http://www.hytwatches.com/
YouTube HYT Watches 公式チャネル
https://www.youtube.com/user/HYTwatches
既存の時計の延長線でラウンド型だったH1(H4)とH2から大きく変化し、"リニア(直線)"をテーマにした作品です。
HYTもプロモーションムービーには力を入れているので、先ずはご覧ください。
HYT H3: The linear fluid revolution – The Movie ! (YouTubeのHYT公式チャネルより)
テーマは"A FULLY LINEAR PORTRAYAL OF TIME"、全てを直線的に表す時計です。
HYT訪問の記事でも書きましたが、大きな特徴の一つは今まで"陰の立役者"だった温度補償機を可視化したことです。
HYT H3 TITANIUM AND PLATINIUM
数字の8の上の部品が温度補償機で、スネイルカム(2の下にある部品?)から伸びたレバーとベロー(ふいご)の間に配置されています。
ベローに隠れていたH1に比べると対抗して配置されたベローの間という特等席が与えられています。
再掲:ベローのカットモデル(向かって右が温度補償機)
他のモデルの液体時刻表示は12時間ごとのレトログラードと固定インデックスでしたが、H3では6時間のレトログラードと回転インデックスを組み合わせ、6時間×4面の24時間表示です。
インデックスを回転させる力は液体に蓄えられたエネルギーがレトログラード中に放出されるものを再利用しているそうです。
回転インデックスの構造を示すスライド
H1とH2、H4では表示のみに液体を使っていましたが、最終的には液体の特性をより生かした"液体コンプリケーション"ともいえるようなものを目指しており、これはその第一段階と言う事のようです。
またインデックスのみ向かって左下にあるプッシャーで回転させることができ、時刻調整が簡単にできるように配慮されています。
写真の個体でインデックスが中途半端な位置で止まっているのはバーゼルワールドから酷使されたプロトタイプ個体なので少し"お疲れ"のようです。
分表示も"FULLY LINEAR"で、ギアを組み合わせた複雑な構造のレトログラード式です。
分針の仕組みを解説したスライド
1枚の固定ギアと2枚の可動ギアを組み合わせることで、回転しながら移動する針の先端がリニアに動くようになっています。
このままではスライド下に示してあるように場所によって動くスピードが変化してしまうため、レトログラード動作用のスネイルカム側で速度が均一になるようにしてあるようです。
リュウズは他のHYTの時計と同様、ねじ込み式で、文字盤の向かって右下にあるクラウンポジションインジケータにより現在の状態を知ることができます。
液体モジュールを除くムーブメントはオーディマ・ピゲ・ルノー・エ・パピ社製で、香箱を大きく取れたおかげか、6時間ごとの液体レトログラードにもかかわらず、7日間(170時間)のパワーリザーブを誇ります。
ケースサイズは幅63mm 高さ41mm 厚さ16mmと小さくはない(むしろ特大)ですが、ケース直下にオフセットしたラグのおかげか、装着感はラウンド型より良く感じました。
腕に乗せたイメージ
個人的には現時点で最も"液体"を生かした作品と思えるので好きです。
お値段もすごいですが…
現在は掲載のプラチナとチタンバージョン(限定25本)しかラインナップにはありませんが、
ビスポークサービスをどうぞと言う事のようです。
H3はあまりムービーがありませんが、なぜかフランケンシュタインの怪物?をイメージしたPVも作られているので掲載します。
HYT H3 or The New Prometheus (YouTubeのHYT公式チャネルより)
関連 Web Site (メーカー)
HYT Watches
http://www.hytwatches.com/
YouTube HYT Watches 公式チャネル
https://www.youtube.com/user/HYTwatches
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