2023年 各ブランドからの干支モデル一挙紹介~ IWC、ヴァシュロン・コンスタンタン、ブレゲ、ショパール、ピアジェ

 By : KITAMURA(a-ls)

2023年、東京の三元日は概ね快晴で、穏やかな正月を過ごすことができた。
本年もWATCH MEDIA ONLINEをよろしくお願いしますということで、新年一発目の記事は、このうららかな正月気分の中、今年の干支である"兎"をテーマとした各社の"干支モデル"、いわゆるゾディアック・サイン・モデルの紹介をしていこうと思う。

実はこの記事は年末に掲載を予定していたものの、年の瀬のバタバタに疲れ果て挫折…。というわけで、新春のこの新たな気持ちの中で、再トライを試みたわけである。

今年の傾向であるが、アジア市場の発展もあるのか、中国もしくはアジア市場にターゲットを絞り込んでいて日本語のプレスリリース情報を流さないケースが昨年以上に増えている気がする。
逆に言うと、昨年中にWATCH MEDIA ONLINEで紹介済みのモデルは、日本語プレスリリースが配信されたものというわけだ。たとえば下記のモデルである。

・タグ・ホイヤー カレラ クロノグラフ イヤー オブ ザ ラビット
https://watch-media-online.com/news/6387/

・ハリー・ウィンスト プルミエール・チャイニーズニューイヤー オートマティック 36
https://watch-media-online.com/news/6550/

・ブランパン トラディショナル チャイニーズ カレンダー
https://watch-media-online.com/news/6495/

・スウォッチ New Year Special
https://watch-media-online.com/news/6564/

ま、『干支時計は中国とその周辺で確実に売り切れるので、日本の皆さまはもっとお目の高い、別のセレクトをお願いします』という感じなのかもしれないし、干支自体が古代の中国暦を発祥としているので、中国市場での人気が優先されるのは無理もないのだろう。

干支モデルの特徴として、文字盤表面に動物の絵柄が描かれることが通例なため、そこには各社の工芸力というか、ブランドの技術力が注がれる。そんな中、とてもセンスの良いモデルを発表したのがIWCだ。

ポルトギーゼ・オートマティック40 "CHINESE NEW YEAR" 
(※"CHINESE NEW YEAR"というサブタイトルは、英語版のオフィシャルには表記があるが、日本版のオフィシャルに書かれていない)。
表はポルトギーゼ・オートマティック40の、とても品の良いバーガンディ文字盤、そして肝心のうさぎは裏側のローターを"疾走する"のだ!



特別な発表もなく、11月のある日、オフィシャルサイトに しれっと"新作モデル"として登場したモデル。でも日本で売らないというわけではなく、ブティックで注文可能、在庫があれば取り寄せてもらえるとのことだ。



ステンレススティール ケース、 自動巻き、直径 40.4 mm、500本限定 価格¥1,028,500

【お問い合わせ】
IWCカスタマーセンター
0120-05-1868


そして、このIWCとは逆で、表が思いっきり愛らしいのがブレゲからの1本だ。
Classique 9075 - 2023 Chinese New Year Edition



生真面目 or 華麗を旨とするブレゲらしからぬ、"KAWAII"爆発の「クラシック」。エナメルとエングレービングの専門技術を組み合わせるという、社内の職人技を結集した作品。



33.5mmという小径の中に6匹のウサギをあしらったデザインは、女性のスマートさや軽快さを優しく表現しているとのこと。



8本限定のレディース・モデルだが、日本での入荷予定はない。ちょっと残念。

【お問い合わせ】
ブレゲ ブティック銀座
東京都中央区銀座7-9-18 ニコラス・G・ハイエックセンター 3階
TEL 03-6254-7211


続いては、毎年高い完成度を誇っているヴァシュロン・コンスタンタンから。
Métiers d’Art The legend of the Chinese zodiac - Year of the rabbit



ダイヤル全体にメティエダールの成果を表現するため、時分針が不要のキャリバー2460 G4を採用。
時、分、日付、曜日をすべて窓表示としている恒例のモデルだ。



プラチナとピンク・ゴールドの2モデルで、それぞれ9本の限定。こちらも基本的に日本の入荷予定はない模様。

【お問い合わせ】
Vacheron Constantin
0120-63-1755(フリーダイヤル)


なにも干支時計はメティエダールだけではない。
ポップでライトなデザインに特化したカプセル コレクションを発表しているグッチは、同コレクション内に時計も加えている。


Courtesy of Gucc

これはプレスリリースが配信されたけれど、時計以外のコレクションが満載だったため掲載を保留していたもの。

【お問い合わせ】
グッチ ジャパン クライアントサービス 
0120-99-2177


そしてやはり、このカテゴリーはジュエリー系のブランドが強い。
2013年以来ショパールの伝統となっている、L.U.Cムーブメントに日本の伝統工芸である漆で描かれた干支の文字盤を採用したモデルはその代表的なひとつだ。
L.U.C XP URUSHI YEAR OF THE RABBIT

文字盤は、日本の山田平安堂の熟練職人が制作しているので、我が国でのニーズも高いと思う。旧正月を祝福しての作品なので、プレスリリースはこれから配信される予定なのかもしれない。88本限定。



そして、うさぎというテーマの可愛らしさからか、今年のショパールは「ハッピースポーツ」にも干支時計をリストアップしている。
Happy Sport Year of the Rabbit

【WEBサイト】
 https://www.chopard.jp/ 



ジュエリー・ブランドと言えば、ディオールの干支時計も頑張っている。
メゾンを象徴する「トワル ドゥ ジュイ」のポエティカルな世界に飛び込んだウサギの姿を描いた、これも88本限定モデル。

Dior Grand Soir 卯年エディション



36mm径。細かい細工のゴールドとマザーオブパールを何層にも重ね、植物のディテールを表現。さらにブルーのアベンチュリンで星を散りばめた空にはトンボまでもが舞っている。

【お問合せ】
クリスチャン ディオール
TEL:0120-02-1947


旧正月直前にプレスリリースを配信してくるブランドもあるかもしれないけれど、この記事の最後はこちらかな。エナメルの巨匠アニタ・ポルシェが描く、限定アルティプラノ。
Piaget Altiplano Marks Chinese Year Of The Rabbit



さすがのアニタさん、2匹のうさぎの細密画の完成度はすごい。38本限定。



38mm径の18Kホワイトゴールド製ケースに、ブリリアントカットダイヤモンド78個(約0.71カラット)をセットしたブティック限定モデル。



【オフィシャルサイト】
www.piaget.jp 


さて、2023年が始まった。
4年ぶりのWatches&Wandresへの参加とか、いろいろなことが外向きに向かって行って、そしてまた素晴らしい方々、そして時計たちとの出逢いがありますように。。。。
今年も一年間、よろしくお願いいたします。