アンデルセンが 日本との関係を象徴する限定作品 ジャンピングアワー 「ライジングサンエディション」を発表~スイス大使公邸で開かれた発表会をレポート
By : CC Fan2023年7月5日追記:限定生産数について追記しました
独立時計師アカデミー(AHCI The Académie Horlogère des Créateurs Indépendants)の創設者のひとり、スヴェン・アンデルセン氏率いる、ジュネーブを拠点に活躍するアンデルセン(ANDERSEN GENEVE)。2020年には独立40周年という偉業を成し遂げました。
今回、ブランド黎明期から理解とサポートを行ってきた日本のマーケット・コレクターとの関係を象徴する作品、ジャンピングアワー「ライジングサンエディション」が日本のスイス大使公邸にて発表されました。
発表会の様子と実機をレポートします。

アンデルセン氏本人は流石にご高齢のためか、来日は叶わず…という事でW&W期間中にジュネーブのAHCIイベントで撮影した写真を。

●今年3月ジュネーブのAHCIイベントで撮影。お元気でした!
まずは、自身も時計趣味を持つという、アンドレアス・バオム大使がアンデルセンのものづくりについて応援のメッセージ。

そして、今回、来日したブランドとしてのアンデルセンCEOのPierre-Alexandre氏から、アンデルセンを象徴するピースの一つ、ジャンピングアワーにピンクゴールドと日本的なギロッシェを施した「ライジングサンエディション」が発表!
「高級時計」を作り続けてきたアンデルセンの矜持として、ケースはプラチナ、生産本数は50本になります。

1980年から2020年で40年、2023年はさらに+3年で、43年間「インディペンデント」に時計作りを続けてきました。

アンデルセンの歴史を軽く振り返ります。
1942年にデンマークで生まれたスヴェン・アンデルセンが1963年にスイスにたどり着き、その後キャリアを積み、1980年に独立時計師として独立、ジュネーブに自身の名を冠したワークショップを開きます。

1969年に「趣味(Hobby)」で製作したボトルクロックの実機も今回持ち込まれました。
時計のパーツを分割し、ボトルの中で組み立てたもので、組み立てるための工具から製作した、とのこと。

ちょっとヒヤヒヤするボトルクロックの置かれ方…

続いて、象徴的な時計を振り返ります。
ワールドタイム、最小のカレンダーウォッチ、カルティエのために作ったジャンピングアワー…

2005年に日本のシェルマンとのコラボで作られたワールドタイム”Voyage"

2022年に作られたダイヤモンドまたはアクアマリンをベゼルにセッティングし、ユニークなブルーゴールド文字盤を備えたワールドタイム。

パーペチュアルカレンダー。

100年に一度の閏年でない年も補正するセキュラパーペチュアルカレンダー。

そしてジャンピングアワー、これはミニッツリピータームーブメントと組み合わせ、スライダではなくベゼルを回転させることでリピーターが動作するユニークピース。

カルティエのパシャとして発表したモデル。

そして2023年に発表される「ライジングサンエディション」!
ロウ付けされたラグを備えたケース、18金 ピンクゴールド(5N)のハンドギロッシェ文字盤、自動巻きローターも同じくピンクゴールド。

ムーブメントの外周にはアンデルセンを象徴する21金のブルーゴールドのリング。
青焼きと同じ原理で熱処理によって色が変わるため、それぞれが少しずつ異なる個性を持ちます。

表示モジュールについて説明するAlexandre氏。
昔ながらの古き良き独立時計師の手法で、汎用ムーブメントにオリジナルの「表示モジュール」を組み合わせる方式で作成されています。
ベースムーブメントは使い慣れているフレデリック・ピゲ(現ブランパン)のFP1150とのこと。

もちろん、見えない部分のモジュールもキッチリと仕上げられています。

現在、ラ・ショー=ド=フォンとジュネーブに工房があり、アンデルセン氏も毎日出社している、とのこと。
ここまでの説明の後、実機が披露されます。


繊細なギロッシェを捉えるのは難しい…

モデルをお願いして撮影。
屋外(自然光)で撮りましょう!と屋外で撮影を。

これはギロッシェをそれなりに捉えたシーン。

ブルーゴールドでも色合いが異なります。
真ん中は1980‐2020とレターが追加された40周年記念のジャンピングアワー。

ワールドタイムとカンタロス…(遠い目)。
ONLY WATCHにもLOT1として参加しているアンデルセン、40周年の2020年はコロナウィルスのパンデミックもありあまりお祝いできませんでしたが、+3年の今活発に活動しています!
https://www.andersen-geneve.ch/
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