チャペックCEO ザビエル・デ・ロックモーレル来日イベントレポート、ブランドとアンタークティックを振り返る

 By : CC Fan
先週のCVDKに引き続きジュネーブウォッチデイズ直前のタイトスケジュールでCEOのザビエル・デ・ロックモーレル氏が来日したチャペック。

CVDK同様、本日(2023年8月26日)には日本橋三越ワールドウォッチフェアでのイベントも行われる、是非!という事でイベントの様子とザビエルへのインタビューの速報をお送りします。



アンタークティックを作ることに決めた経緯を説明するザビエル。

アンタークティックプレジェクトが開始した当時はドレスウォッチ調のケ・デ・ベルクとパレス・ヴァンドームしかコレクションがなく、どちらかと言えば「休日や特別な日の時計」と言うキャラクターと捉えられていたそうです。
そのため、サポートしているシェアホルダー氏から「もっと日常的に使えるチャペック時計が欲しい」という要望を受けて開発がスタートします。

いくつかの実現方法を検討した結果、洗練されたデザインのインテグレートされたブレスレットと「オロロジカル・エロティシズム」な美観を持つムーブメントを備えたスポーティなステンレススティールウォッチ、と言うアンタークティックのコンセプトが固まります。
冒険の象徴としての、Antarctique(南極大陸)と言うコレクション名も決まりました。



ムーブメントのデザインも徐々にキャラクターが確立しつつあった「チャペックらしさ」を追求します。
クロノグラフのSXH3で使われていたローターのアームデザインをムーブメントのブリッジにも広げたSXH5のデザインが決まり、製造の困難さは認識しつつも美しいデザインを優先します。

当初はシェアホルダー専売で終わり、と言う販売方法も検討はしたようですが、一般販売をすることに、最初期のテール・アデリーが受注期間の終了を待つことなく限定数が完売、と言う幸先の良いスタートを切ります。
その後のコレクションも、「1日足らず」「数時間」「アクセスが多すぎてサーバーがクラッシュ」…と注目は止まらず、チャペックを代表するコレクションに成長しました。

今回、日本橋三越350周年に合わせてスペシャルな作品、ラトラパンテの「ホープ」を製作。



地下通路、柱巻きキービジュアルにも!
化学処理でレインボーカラーを表現した地板がユニークで、実機を拝見し、ビジュアルよりも落ち着いた印象と感じましたが、写真を撮り忘れたので今日撮ります…



W&Wで発表された新作、日本文化をイメージした「刺し子」も好調とのこと。



W&Wの取材の時に、昔パワポで解説作った時からなんか変わってない?と思ったムーブメントについて、今回改めて確認。
「狙い」は分かったんで後ほどまとめます…

また、これに先立ちザビエルへのインタビューも行いました。
色々話した結果、先の要望を出したシェアホルダー氏(の一人)はどうも一緒に工房訪問した方っぽいという事も…
インタビューは別途まとめますが、とりあえず写真で。



思い出のケ・デ・ベルク
ザビエル曰く、生産性が「ナイトメア」なチタンケースとカーボンファイバー文字盤の組み合わせ!
これは本当に安定していていいですネ…

さて、アンタークティックが好調という事もあり、ここ数年の新作はどうしてもアンタークティックが多かったのですが…



ザビエル愛用のMacで「ティザー画像」が公開!



とりあえずイメージのみ…



「同級生の保護者会」のメンツ…
次はヌーシャテルで会おうぜ!みたいな話になりました。

とりあえずイベントレポートはここまで、次は日本橋三越!

【関連 Web Site】
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