チャペック新作「アンタークティック・ラトラパント “R.U.R.”」~ロボットであった時代が、かつてあった… アンタークティック・ラトラパント “R.U.R.”
From : Czapek (チャペック)ONCE WERE ROBOTS…
THE ANTARCTIQUE RATTRAPANTE ‘R.U.R.’~ロボットであった時代が、かつてあった…
いつの日か、ロボットが私たちの生活を支配する時代は来るのでしょうか?それとも、チャペックの “Rare People(稀なる人々)”は、その運命を回避できるのでしょうか。その答えは、グレーにメタライズ加工されたサファイア製ダイヤルの下で展開するメカニズムに遊び心あるアニメーションを添えた新作「アンタークティック・ラトラパント“R.U.R.”」に隠されているかもしれません。
クロノグラフを作動させると、ロボットの目の色が変化します。スタートボタンを押すと黄色に(映画『移動都市/モータル・エンジン』のシュライクを想起させる色)、ストップすると赤、リセットで青に変わるのです。

ダイヤルをよく見ると、従来のアンタークティック・ラトラパントとは異なるディテールが見えてきます。白いクロノグラフ針、白い先端を持つ青色アルミ製のラトラパント針。外周のクロノグラフ秒目盛や2つのインダイヤルには「XX」記号が並びます。これは、このモデルのために考案されたロボット語で、『プレデター』シリーズのヤウージャ文字(カウントダウンでおなじみ)をベースに、CEOザビエルの「X」を遊び心で取り入れたものです。ロボットの頭部はチャペックのパートナーであるMD’Artが製作したチタニウム製ミニチュアで、切削、手仕上げ研磨、レーザー・エングレービングを施し、3色のネオンカラーで一点ずつ手作業でペイントされています。
「2021年にアンタークティック・ラトラパントを発表した際、ある株主から『メカニズムの美しさを称えるためにロボットを組み込んではどうか』という提案を受けました。」と、チャペックのCEO、ザビエル・デ・ロックモーレルは語ります。「美の探求は当社の時計作りの哲学の中心であり、常に新しいアプローチを模索しています。美的要素と機械的要素を融合させるロボットのアイデアは魅力的でしたが、その着想にはさらに深い背景がありました。」

ロボット誕生から1世紀…
チャペックのチームは、「ロボット」という言葉が、ちょうど100年前に別の“Čapek(チャペック)”姓の人物によって世界に広まったことを知り、このコンセプトに引き込まれました。チェコの知識人カレル・チャペックは、20世紀初頭に台頭した科学的唯物論に強い懸念を抱き、1921年に戯曲『R.U.R. –ロッサムの万能ロボット』を発表。工場の組立ラインで働くために造られた人造人間が、やがて人間に反乱を起こすというストーリーで、科学と技術がもたらす非人間化への警鐘を鳴らしました。

この戯曲は2年以内に30言語に翻訳され、現在スイス・イヴェルドンのSF博物館に初版本が収蔵されています。
初期原稿ではラテン語の“labori”を用いていましたが、兄ヨゼフの提案でチェコ語の“roboti”に変更。これが英語の“robot”として定着しました。もともとは1839年のオックスフォード英語辞典に「中欧の農奴制(小作料を強制労働で支払う制度)」として記録されていましたが、カレル・チャペックの作品によって、今日のSF作品に登場する人型機械の意味が確立し、『ターミネーター』や『ブレードランナー』といった未来像にもつながっています。100年後の今、我々は自動化、人工知能、クラウドによる支配、トランスヒューマニズムの倫理など、カレル・チャペックが直面したのと同じ本質的な問いを抱えています。
機構を“裏返す”美学
クロノード社のジャン=フランソワ・モジョンと共同開発されたチャペックのキャリバーSHX6は、ラトラパント・クロノグラフ機構を通常とは逆にダイヤル側に配置し、その美を正面から見せます。中央のトライポッド・ブリッジは特許取得のサテライト式ミニット・カウンターとラトラパント機構を固定し、12時位置と6時位置にはクロノグラフとラトラパント用のコラムホイールがそれぞれ鎮座。 ⽔平クラッチの噛み合い、 クランプの動き、 2つのコラムホイールの連動など、すべての動作が観察できます。

特にR.U.R.では、ロボットの目の色変化が機構の動きに連動しており、造形美と機能美が融合。ロボットはクロノグラフのコラムホイール上に設置され、操作ごとに目の色が変化します。この仕組みの実現には、頭部の仕上げや発色、取り付け精度など、細部にわたる試行錯誤が必要でした。

機構の中の“隠れた機構” ― アイソレーター
ラトラパントは、2本のクロノグラフ秒針の一⽅を瞬時に停⽌させ、再度同期させる⾼度な複雑機構です。

R.U.R.には、両⽅の秒針を摩擦なく完全に切り離す「アイソレーター」が搭載され、計時の乱れを最小限に抑えます。これはチャペックのラトラパント構造における進化形といえます。

美の増幅
チャペックのキャリバーは熟練の手仕上げで知られ、ミラー・ポリッシュされたスクリューヘッドやコラムホイール、面取りされたレバーやブリッジと、マットサンドブラストの地板とのコントラストが光の遊びを生み出します。裏面にはリサイクルされた5Nローズゴールド製ローター、ビーズブラスト仕上げのブリッジ、サーキュラー・サテンやブラックポリッシュのパーツなどが配され、シングルバレルで約60時間のパワーリザーブを確保。 42.5mmケースと一体化したブレスレットは、ヘアライン仕上げと鏡面のCリンクを組み合わせています。

発売情報
77本限定の「 チャペック アンタークティック・ラトラパント “R.U.R.”」 は、 2025年9⽉5日より、 世界中のチャペック指定販売店、 ジュネーブのチャペック・ブティック。 およびczapek.comで販売開始となります。お届けは 2025年9⽉から12⽉を予定しております。
【仕様】
アンタークティック・ラトラパント R.U.R.
PRICE(税込予価):¥14,850,000.-
限定:77本の限定生産
[特長]
42.5mmステンレススティール製ケース、文字盤側に配置された
オープンワークのスプリット・セコンド・クロノグラフ機構

FUNCTIONS
-スプリット・セコンド モノプッシャー・クロノグラフ
-時・分・秒表示
-30分積算カウンター(4時30分位置)
-スモールセコンド(7時30分位置)
-スプリット・セコンド プッシャー(10時30分位置)
-ラトラパント ON/OFF 表示(6時位置)
-ロボットの頭部でクロノグラフの作動状態を表示(12時位置)
MOVEMENT
-Czapek キャリバー SXH6
-モノプッシャーのスプリット・セコンド・クロノグラフ モジュールを備えた自動巻きムーブメント
-パワーリザーブ : 約60時間
-振動数 : 28,800 VpH(4Hz)
-可変慣性フリースプラング・テンプ
-2つのコラムホイール⽔平クラッチ
-49石441個のコンポーネント径 : 34mm
-Czapekのロゴ入り、リサイクルされた5Nローズゴールド製ローター
FINISH
-繊細なショットブラスト仕上げ、手作業で面取りされたブリッジ
-ストレート・サテン仕上げ、手作業で面取りされたクロノグラフ・レバー
-サーキュラー・サテン仕上げの歯車
-ブラック・ポリッシュ仕上げのスクリュー、スタッド、コラムホイール
CASE
-ステンレススティール
-径 : 42.5mm
-厚 : 10.5mm(グラスボックスを含むと15.3mm)
-無反射加工がなされたグラスボックス型サファイア・クリスタル
-内側に無反射加工がなされたサファイア・クリスタル製のケース
バック
-防⽔性 : 120m
-ねじ込み式リューズ
BRACELET
-リンクがモダンな「C」を描くステンレススティール製ブレスレット独自の「イージー・リリース」システム
-ラバー・ストラップが付属
-ご要望に応じてカーフ・ストラップ購入可
DIAL
-文字盤側に配置されたオープンワークのスプリット・セコンド・クロノグラフ(世界初)
-ロボットの頭部でクロノグラフの作動状態を表示 : 作動中(イエロー)、停⽌中(レッド)、リセット中(ブルー)
-ソード・シェイプの時分針スーパールミノーバ
-ブルーのスプリットセコンド針先端がホワイト
-ホワイトのメイン・セコンド針先端がブルー
-グレー・フュメ・サファイアガラスのミニットリングとPVD蒸着カウンター
【お問い合わせ】
株式会社 ノーブルスタイリング
〒153-8580
東京都目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京 1F
電話番号:03-6277-1604
FAX:03-6277-1689
メールアドレス:info@noblestyling.com
[Czapek & Cie]
チャペックは、19世紀のチェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカー、フランソワ・チャペック(François Czapek)の精神を受け継いだ現代のウォッチ・メゾンです。183年にチャペックは、ワルシャワでの政治的混乱から逃れ、ジュネーブに亡命しました。そして1830年代に数々のビジネスを創業しました。1845年にCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を設立したのち、彼はナポレオン3世の宮廷時計師となり、パリのヴァンドーム広場に最初期の時計ブティックを開きました。
チャペックの名前は、2015年にメゾンの歴史とクラフトマンシップを再興しようとする時計愛好家のグループによって復活しました。1850年代のチャペック製ポケットウォッチからインスピレーションを得た、ファースト・コレクションである「ケ・デ・ベルク33bis」は、2016年のGPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)でパブリック・プライズを受賞しました。2020年同社は、初の自社製ムーブメントを搭載したスポーツシックなコレクションである、アンタークティックを発表しました。現在、チャペックの時計は、独特なデザイン、⾼品質の職人技、限定生産で知られています。ジュネーブに本社を置き、ラ・ショードフォンに自社工房を構えるチャペックは、”etablissage”(エタブリサージュ -⽔平分業)というコンセプトを現代的な⽅法で徹底的に守っています。
#wecollectrarepeople
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ジュネーブ・ウォッチ・デイズ…より先に来日したCEOのザビエル・デ・ロックモーレルの腕にはプロトタイプか!

発表後に使用する、という条件で撮影、特徴的なロボットはコラムホイールをハンドペイントで仕上げた機構により、モノプッシャーの各状態(スタート・ストップ・リセット)に合わせて目の色が変化します。
また6時位置のスプリットセコンドのコラムホイールに同様の仕組みによって動作状態を表示します。

ジュネーブウォッチデイズ発表のハズが直接説明をしてしまうザビエル…

動作中は分かりやすい黄色になります。



![チャペック【CZAPEK】 NEW ANTARCTIQUE GRAND FEU WHITE ENAMEL [UNIQUE DIAL]](http://assets.watch-media-online.com/a/319/618/rseksx/ta9mnh72hg.jpg)








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