チャペック新作「プロムナードグット・ドゥ・ロゼ 」~ 一滴ずつ、朝露をとらえるグリーンエナメル
From : Czapek (チャペック)「DROP BY DROP: CAPTURE MORNING DEW IN GREEN ENAMEL」~一滴ずつ、朝露をとらえるグリーンエナメル
Czapek & Cie(チャペック)は、Promenade Goutte de Rosée(プロムナード・グット・ドゥ・ロゼ)を発表します。わずか25本のみのリミテッドエディションとなる本作は、高い評価を得たGoutte d’Eau(グット・ドー)モデルを再解釈し、18K 3Nイエローゴールドのケースに、魅惑的なグリーンのグランフーエナメルダイヤルを組み合わせた新作です。 2024年に発表されたオリジナルのPromenade Goutte d’Eauは、ステンレススティールケースに、見る者を惹き込むサファイアブルーのダイヤルを備え、4時30分位置のスモールセコンドから水面の波紋が広がっていくかのような視覚的イリュージョンによって、コレクターたちを魅了しました。

新作Goutte de Rosée —フランス語で「露のしずく」を意味するこの名を持つモデル—は、その詩的なヴィジョンを瑞々しいグリーンの色調へと置き換え、春の葉に宿る朝露の清新さを思わせます。

38mmのケースは、温かみのある18K 3Nイエローゴールドで製作され、コレクションの洗練された控えめなシルエットを保ちながら、より豊かでプレシャスな個性を与えています。

グランフーエナメルの熟練
Goutte de Roséeの核心にあるのは、卓越したグランフー「フランケ」エナメルダイヤルです。このダイヤルは、時計業界において最も優れたエナメルダイヤル製作アトリエのひとつであるドンツェ・カドランとの緊密な協業によって製作されています。

その技法は、エナメルからではなく、シルバーから始まります。まず925スターリングシルバーのベースプレートに、特別に製作された打刻用の金型を用いて、シグネチャーである波紋のパターンを打ち込みます。この立体的な波のモチーフは、チャペックのチームによってデザインされ、金型そのものに直接加工されています。そのため、プレスによる打刻のたびに、波模様の立体的な起伏が余すことなく金属へと転写されるのです。

このエンボス加工されたベースの上に、職人たちは半透明のグリーンのグランフーエナメルを、およそ5層にわたって手作業で重ねていきます。そして各層を施すたびに、ダイヤルは高温の窯で焼成されます。ダイヤルの視覚的な奥行きを生み出す鍵となるのは、色のグラデーションではありません。DonzéCadransでは、不均一な色の移行が生じる可能性があるため、意図的にグラデーションを避けています。奥行きを生んでいるのは、レリーフ上におけるエナメルの厚みを精密に変化させることです。波模様の最も深いくぼみでは、エナメルは最大0.5mmにまで溜まります。一方、波の頂点部分では、その厚みは0.2mm未満にまで薄くなります。このわずか0.3mmの差が、光がさまざまな角度からダイヤルに当たるたびに、色彩と奥行きが移ろうような知覚を生み出します。完全に平らな表面の上に、波打つ水面が広がっているかのようなイリュージョンです。

各ダイヤルは、合計でおよそ8回、窯を通過します。焼成後には、最終的なオブジェクトを特徴づける、なめらかで張り詰めたような仕上がりを得るために、およそ40分間の手作業によるポリッシュが必要となります。1枚のダイヤルに投じられる熟練作業の累計時間は、最大で5時間に及びます。

グリーン特有の難しさ
オリジナルのGoutte d’Eauに用いられたブルーのダイヤルから、Roséeのグリーンへと移行することは、新たな技術的難題をもたらしました。グリーンエナメルの組成は、シルバーの下地と予測しにくい反応を起こすことがあり、密着不良や表面の瑕疵を引き起こす場合があります。そのためDonzéCadransは、視覚的に求める個性と、シルバー上で必要とされる安定性の双方を満たす配合を見出すまでに、およそ10種類のグリーンエナメルの配合を検証しました。

ダイヤルの高いレリーフ構造は、この難しさをさらに増幅させました。一般的なギョーシェベースでは、彫りの深さが浅く一定しているため、エナメルの塗布は比較的均一に行うことができます。しかし本作では、職人たちはレリーフの深いくぼみと高い頂点の双方にわたり、完全な被膜を確保しなければなりません。初期層に少しでも隙間があると、窯の中でエナメルが収縮した際に、暗い筋となって現れてしまうからです。これほど顕著な高低差の上に、エナメルを均一に積み上げるには、相当な技術と経験が求められます。DonzéCadransにおいて、このダイヤルに必要な規則性をもってエナメルを施すことができる職人は、わずか4名しかいません。いずれも、グランフーのホワイトダイヤルや標準的な透明エナメルにおいて、すでに何年もの経験を積んだうえで、この技法へと進んだ職人たちです。

すべてのダイヤルが唯一無二である理由
こうした技術的制約には、目に見える代償が伴います。一般的なグランフーエナメルダイヤルの場合、業界における不良率は通常25〜30%程度です。しかしGoutte de Roséeでは、その不良率は50%近くにまで達します。その原因は、エナメルの厚みそのものが部位によって異なることにあります。薄い部分と厚い部分のあいだに生じる応力差がダイヤルプレート内部にテンションを生み、外径を切削し、中央の穴を開ける際にクラックを引き起こすことがあるのです。しかもこれらの作業は、ダイヤルがそれ以外の工程をすべて終えた後で初めて行われます。25枚の完成ダイヤルを納めるために、DonzéCadransは約60枚のダイヤル用ベースプレートから製作を開始しました。

この工程がもたらすもうひとつの結果として、同じダイヤルは二つと存在しません。目標とされるエナメルの厚みは0.90mmで、公差は±0.05mmです。公差の上限に近いダイヤルは、わずかに濃密で、より深く飽和したグリーンを見せます。一方、下限に近いダイヤルでは、半透明のエナメルを通して、波模様のうねりがより鮮明に読み取れます。そこに手作業による塗布に本来的に伴う自然なばらつきが加わることで、このエディションの25本は、それぞれのオーナーに、真の意味で唯一無二のダイヤルをもたらします。

Donzé Cadransのマネージャー、Claude-Eric Jan(クロード=エリック・ジャン)は次のように語ります。
「この協業において私が本当に魅力的だと感じているのは、チャペックが、私たちだけでは踏み込まなかったであろう領域へと私たちを導いてくれることです。私たちが仕事をする多くのメゾンは、ここまで私たちのクラフツマンシップに挑戦を求めることはありません。チャペックは、思考と研究を深く掘り下げるブランドです。そしてそれは、私たちにとって大きな刺激となります。アトリエを訪れた方々が、このダイヤルを私たちの他の仕事と並べて見るとき、いつも足を止めるのはこのダイヤルなのです。」
自社製キャリバーSXH5.1
サファイアケースバックを通して見ることができるPromenade Goutte de Roséeの自動巻きキャリバーSXH5.1は、リサイクル950プラチナ製のマイクロローターを備えています。それにより、François Czapek(フランソワ・チャペック)が19世紀に製作した懐中時計から着想を得た、7本のスケルトナイズドブリッジを遮ることなく眺めることができます。

このムーブメントは、4Hz(28,800振動/時)の振動数で、約60時間のパワーリザーブを実現。また、正確な時刻合わせを可能にするストップセコンド機能を備えています。
Czapek & CieのCEO、Xavier de Roquemaurel(ザビエル・デ・ロックモーレル)は次のように説明します。
「Promenadeは、私たちにとって創造的表現のためのキャンバスです。Goutte de Roséeでは、夜明けに現れる自然の儚い美しさをとらえたいと考えました。イエローゴールドの温かみと、グリーンエナメルの生命力が、このヴィジョンに、きわめて現代的なかたちで命を吹き込んでいます。そしてその美しさの背後には、驚くほど多くのクラフツマンシップがあります。不良率、手作業に費やされる時間、シルバー上のグリーンに特有の化学的な難しさ。これらは不都合な要素ではありません。むしろ、この25枚のダイヤルそれぞれに個性を与えている、まさにその理由なのです。」
Czapek Promenade Goutte de Roséeは、2026年5月26日より、世界各国のチャペック正規販売店、ジュネーブのフラッグシップストア、およびczapek.comにて注文受付を開始します。デリバリーは2026年6月より開始予定です。
【仕様】
PROMENADE
Goutte de Rosée
プロムナードグット・ドゥ・ロゼ
価格:¥8,910,000(税込予価)
限定:25本の限定生産
[特徴]
18K 3N イエローゴールド製。グランフーエナメル・ダイヤル。マイクロローターを備えた完全自社製キャリバーSXH5.1

MOVEMENT:-Czapek キャリバーSXH5.1(: 自動巻き)
・FUNCTIONS:-時・分表示スモールセコンド(4時30分位置)
・パワー・ワインディング・システム: リサイクル950プラチナ製マイクロローター
・シングルバレルのパワーリザーブ: 約60時間
・バレルのトルク: 8 Nmm(ニュートン・ミリメーター)
・振動数: 28,800 VpH(4Hz)
・ムーブメントサイズ:径 30mm(13 ¼リーニュ)/厚 4.2 mm
・コンポーネント総数: 127
・石数: 26
・スイスレバー・エスケープメント: 4つのゴールド製慣性ウエイト(マスロット)を備えたフリースプラング・テンプ
・19世紀のポケットウォッチから着想を得た7本のスケルトナイズドブリッジ
・FINISH:サンドブラスト仕上げブラックのブリッジ手作業による面取りサイドはストレート・グレイン装飾
CASE:18K 3N イエローゴールド
・ケースサイズ:径 38mm/厚 10.6mm、(ラグからラグ 42mm)
・グラスボックス型サファイア・クリスタル無反射加工
・サファイアクリスタル製ケースバック内側に無反射加工
・防水性: 5気圧防水
DIAL:グランフーエナメル
・スモールセコンドのサブダイヤルから放射状に広がる水面の波紋を表現
・意匠登録済み「グット・ドー」デザイン
・グリーン半透明エナメル、スターリングシルバー(925)製スタンプ装飾ベース
・ドンツェ・カドラン社との共同製作
STRAP:グリーンアリゲーターシャイニー仕上げ
・ブラウンカーフまたはグリーンアルカンターラのストラップ(オプション)
【お問い合わせ】
株式会社ノーブルスタイリング
〒153-8580 東京都目黒区三田1-4-1 ウェスティンホテル東京1F
電話番号:03-6277-1604
FAX:03-6277-1689
メールアドレス:info@noblestyling.com
[Czapek & Cie]
チャペックは、19世紀に活躍したチェコ生まれのポーランド人ウォッチメーカー、フランソワ・チャペック(François Czapek)の精神を現代に受け継ぐウォッチメゾンです。1831年にチャペックは、ワルシャワでの政治的混乱から逃れ、ジュネーブに亡命。
そして1830年代に数々のビジネスを創業しました。1845年にCzapek & Cie.(チャペック時計会社)を設立したのち、彼はナポレオン3世の宮廷時計師となり、パリのヴァンドーム広場に最初期の時計ブティックを開きました。
チャペックの名前は、2015年にメゾンの歴史とクラフトマンシップを再興しようとする時計愛好家のグループによって復活しました。1850年代のチャペック製ポケットウォッチからインスピレーションを得た、ファースト・コレクションである「ケ・デ・ベルク33bis」は、2016年のGPHG(ジュネーブ・ウォッチ・グランプリ)でパブリック・プライズを受賞しました。2020年同社は、初の自社製ムーブメントを搭載したスポーツシックなコレクションである、アンタークティックを発表しました。現在、チャペックの時計は、独特なデザイン、高品質の職人技、限定生産で知られています。ジュネーブに本社を置き、ラ・ショードフォンに自社工房を構えるチャペックは、”etablissage”(エタブリサージュ-水平分業)というコンセプトを現代的な方法で徹底的に守っています。
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