H.モーザー 2つのアイコンの融合 ストリームライナー・パーペチュアルカレンダー

 From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)


2005 年、H. Moser & Cie.(H. モーザー社)は、パーペチュアル・カレンダーに革命的な変更を加えたパーペチュアル 1 で、高級時計の世界への復帰を果たしました。このムーブメントは 3 本の針と日付だけの単純なスタイルでしたが、専門家ではない人々の目にもはっきりとわかる、控えめな美しさを持つミニマリスト デザインが特徴でした。シンプルな外観ながら極めて独創的なモデルで、すぐに H. モーザー社のフラッグシップ モデルのひとつとなります。2021 年、この有名なムーブメントに革新をもたらし、4 本のセンター針を備えて瞬時に切り替わる日付表示機能を持つ、極めてコンテンポラリーなルックスのバージョンが誕生しました。それだけでなく、H. モーザー社は、ストリームライナー コレクションのひとつとして、これを搭載したストリームライナー・パーペチュアルカレンダーを発表しました。まさに2 つのアイコンの融合です。



2020 年に発売されたストリームライナー コレクションはすぐに好評を博し、H. モーザー社は新しい高みに到達しました。ストリームライナーは H. モーザー社のアイデンティティの別の側面を示すコレクションで、自社で新しく開発および製造された新しいパーペチュアル・カレンダー ムーブメントを搭載するのに相応しい代表的な製品です。



手巻キャリバー HMC 812 はHMC 341 と同じ利点を持ち、そこに直接駆動するセンターセコンド針が追加されています。シンプルで独創的な HMC 812 は、レッドとホワイトの小さなセンター針で月を示すインデックスを採用しています。パワーリザーブは 168 時間で、インジケーターによってダイアルの 10 時位置に表示されます。4 時位置のウィンドウには、1 から 15 と 16 から 31 までの数字が記され上下の層状になって交互に動作する 2 枚のディスクにより、日付が大きく表示されます。リュウズもこの位置に合せた配置で、日付ウィンドウは数字を 26°傾けたユニークな角度に配置されています。日付は、真夜中を過ぎた瞬間、瞬時に日付を切り替える「フラッシュ・カレンダー」によって切り替わり、1 日のいつでも前後に調整することができます。常にミニマリズムを追求し、閏年表示もムーブメント側に配置されています。サファイアガラスのケースバックから見える HMC 812 キャリバーには H. モーザー社の伝統的なダブルストライプを取り入れた超現代的な仕上げが、テンプ ブリッジ、輪列、バレル、脱進機にはアンスラサイトグレー PVD コーティングが施されています。メインプレートはマイクロブラスト加工およびアンスラサイトのロジウムメッキ仕上げとなっています。



ストリームライナー・パーペチュアルカレンダーは、名前の由来となった 1920~30 年代にかけて初めて登場した高速列車を思わせ美しい曲線を持つ時計となっています。42.3 mm のステンレススチール製クッション型ケースに 12 気圧の防水性能を備え、「M」の文字が装飾されたオフセンターのリューズが 4 時位置に配されています。真の彫刻作品としてデザインされたこのケースは、調和のとれたプロポーションと美しいエアロダイナミクスを誇ります。トップ部分は、わずかにドーム型のグラスボックスタイプのサファイアガラスで覆われ、ボトム部分も同じようにシースルー ケースバックです。一体化されたステンレススチール ブレスレットの曲線はそのまま手首のラインに沿うように優雅なアーチを描き、 リンクは細い手首にも完璧に収まる独自のデザインとなっています。非常に複雑な構造のこのブレスレットは、有機的形態に基づくきわめて滑らかなラインを備えます。すべてのリンクは、可動するように連結され、縦方向のブラシ仕上げにポリッシュ仕上げの表面を組み合わせた穏やかな波の形をしています。ベゼルには、サンレイブラシ仕上げが施されています。モーザーの伝統的な独特のケース形状にならい、表面にはブラシ仕上げとポリッシュ仕上げが交互に施され、くぼみの付いた側面はサテン仕上げとなっています。



ブランドの象徴的要素であるフュメダイアルの縁にはレッドとホワイトの分目盛りが施され、センターセコンド針の進行を示します。秒針、パワーリザーブ針、月表示針は、自動車のダッシュボードあるいは計器類の表示を思わせます。時針と分針は立体的でわずかにカーブし、 2 つに分かれた構造で、スーパールミノバ® を含むセラミックベースの革新的な素材グロボライト® を用いたインサートが配されています。

ストリームライナー・パーペチュアルカレンダーの哲学は、複雑さはシンプルにすることです。間違いなく、市場で最も純粋で最も独創的かつ最も実用的なパーペチュアル・カレンダーです。

疑う余地のない H. モーザー社スタイルの高級時計です。




【技術仕様】
ストリームライナー・パーペチュアルカレンダー
リファレンス 6812-1200、スチール製モデル、フュメダイアル、スチール製一体型ブレスレット

[ケース]
ステンレススチール製、トップ部分になだらかなドーム型サファイアガラス
直径:42.3 mm
サファイアガラスを除いた厚さ:11.0 mm
4 時位置の「M」で装飾されたねじ込み式リュウズ
シースルー ケースバック
12 気圧防水

[ブレスレット]
一体型ステンレススチール製ブレスレット
モーザーのロゴが刻印された 3 枚のステンレススチール製ブレード付きフォールディング・クラスプ
ハーフリンクあり

[ダイアル]
サンバースト仕上げを施したフュメ ダイアル
クリアラッカー仕上げの H. Moser & Cie. ロゴ
グロボライト® インサート付きの時針および分針
ホワイトのデカール加工を施したセンターセコンド、パワーリザーブ針および月表示針
秒分目盛り
アプライド インデックス

[ムーブメント]
自社製手巻きキャリバー HMC 812
直径:34.0 mm または 15 リーニュ
厚さ:6.3 mm
振動数:18,000 振動/時
33 石
パワーリザーブ:168 時間
秒停止機構
デュアル・バレル
歯車とカナはすべてにモーザー独自の歯型を採用
独自のモジュール型脱進機
オリジナルのシュトラウマン® ヘアスプリング
ゴールドのガンギ車とアンクル
ねじ込み式ゴールド・マウント
アンスラサイト PVD 仕上げのテンプ ブリッジ、輪列ブリッジ、バレル ブリッジ、脱進機
レーザーによるマイクロブラスト加工およびアンスラサイト ロジウムメッキを施したメインプレート、ストップレバー、曜車ブリッジ

[機能]
時針および分針
直接駆動のセンターセコンド
日付および月表示のパーペチュアル・カレンダー
4 時位置のビッグデイト、数字は 26°傾斜
レッドのセンター針による月表示
パワーリザーブ表示
ムーブメント側の閏年表示


[H. MOSER & CIE.(H. モーザー)]
H. モーザーは Heinrich Moser により 1828 年に創設されました。ノイハウゼン アム ラインファルを拠点とするこのブランドは現在、約 60 名の従業員を擁し、14 つの自社製キャリバーを開発し、年間に 1,500 個以上の時計を製造しています。H.モーザーは、その姉妹会社であるPrecision Engineering AG(PEAG)を通じて、調速機構やヒゲゼンマイなどの部品を製造しており、これらは自社の生産に使用されるほか、パートナー企業にも供給されています。 Precision Engineering AGは、2012年にモーザーウォッチホールディングスに設立された独立企業であり、エスケープメント用の部品製造を専門としています。H. モーザーはモーザー家の人間を名誉会長とし、Heinrich and Henri Moser 基金の代表に迎えるという栄誉に浴しています。Heinrich Moser の子孫たちに設立された Moser 基金は、一族の歴史を維持するために機能しており、Heinrich Moser 家が住まうシャルロッテンフェル城に併設の Moser 博物館に収蔵すべき昔のモデルの収集といった役目も担っています。時計製造に関するノウハウとこの分野での専門技術に裏打ちされた MELB Holding はH. モーザー、Hautlence という企業を擁するに至っています。MELB Holding は伝説的なジュウ渓谷を拠点とする家族経営の独立系グループです。