Hモーザー「エンデバー・ミニッツリピーター シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン」~開かれた造形、響く音色
From : H. Moser & Cie. (H. モーザー)エンデバー・ミニッツリピーター シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン~開かれた造形、響く音色
H. モーザーでは、コンプリケーションは隠されることなく、視覚と聴覚の双方で楽しむために存在します。シャフハウゼンを拠点とするマニュファクチュールは、エンデバー・ミニッツリピーター シリンドリカル トゥールビヨン スケルトンをもって、この哲学を極限まで追求しました。
機構を前面に押し出したフルスケルトンのミニッツリピーターに、円筒形のひげゼンマイを備えたフライング トゥールビヨンを組み合わせたこのモデルは、伝統的な時計製造の 2 つの頂点をひとつの作品に結集。極めて現代的な構造で表現され、40 mm 径のチタン製ケースに収められています。それはまさに、時が織りなす壮大な時計です。
ハンマーとチャイムをダイアル側に配したのは、単にデザイン上の理由だけではなく、明確な意図が込められです。これまで影に隠されていたミニッツリピーターが、今、主役として表舞台に舞い降りました。この斬新な構造の実現には、弧を描くチャイムを同一平面上に配置し、それぞれの音量を精密に調整するなど、ムーブメントの設計の完全な見直しが必要でした。すべてが可視化されてしまうためすべてが完璧でなければなりません。フルスケルトン化は、この美学を極限まで突き詰めています。オープンワークが施されたブリッジ、軽やかな構造、空間と張力の相互作用。この時計は、まさに呼吸しているかのようです。視線は自由に動き、ディテールに引き寄せられ、やがて全体の完璧なバランスに心を奪われます。

2 時位置には、この計算された透明な世界に予期せぬアクセントを添える、小さなドーム型のファンキーブルー・フュメ サブダイアルが配されています。そこには透明なラッカーで密やかにH.モーザーのロゴが記され、まるで秘密のサインのようです。無機質なメカニズムの心臓部に浮かび上がる鮮やかな色彩。周囲のあらゆる機構が振動し、躍動し、共鳴するなかで、時間表示だけがまるで重力から解放されたかのように、静謐に佇んでいます。

40 mm 径のケースは単なる表示エレメントではなく、ひとつの楽器であり、すべてが音響を考慮して設計されています。テフロン製ランナーに取り付けられたスライディングボルトは、スペースを最適化するためにメインプレートに組み込まれています。ケースは限界まで内部をくり抜くことで真のサウンドボックスとして機能し、構造内のあらゆる空間が美しい振動の伝達に寄与しています。

チタンを選択した理由は明白でした。軽量で剛性が高く、音の減衰が少ないこの素材は、振動エネルギーを損なうことなく長時間維持します。その結果生み出されたのは、幾重にも重なる豊かな深みと、澄んだ余韻を残すチャイムの響き。いつまでも耳に残る、完璧に配置された音の余韻。機能的なミニッツリピーターを作るのは重要なことですが、完璧に調律された旋律を生み出すのは、まったく別のことなのです。

この音響的な構造には、また別の次元も含まれています。円筒形のひげゼンマイを備えたミニッツ フライング トゥールビヨン。18 世紀の航海用クロノメーターに起源をもつこのひげゼンマイは、テンプ軸の上部に沿って垂直に立ち上がる仕組みです。その同心円状の形状が等時性を高め、摩擦を抑えます。この作用は、トゥールビヨンと組み合わせることでさらに向上します。

円筒形のひげゼンマイを作るには特別な技術と工具が求められ、今では製造が困難となっています。H. モーザー社の系列会社であるプレシジョン・エンジニアリング社のチームは、この高度な専門技術を復活させ、従来の10倍もの時間をかけて、一つひとつを手作業で成形しています。

トゥールビヨンは、このオープンワークが施された構造の中に浮遊するかのように、ハンマーやチャイムと連動して作動します。意識は『音』から『動き』へ、そして『振動』から『振幅』へと移ろいます。ふたつの機械的な言語が、ひとつの呼吸として融け合うのです。

この卓越した時計を駆動する、フルスケルトンの手巻きキャリバー HMC 909 は、伝統的な美しさをシンプルなミニマリスト スタイルで表現し、これまでの概念を打ち砕く新作にエレガントな魅力を添えています。
まさに、疑う余地のない H. モーザースタイルの高級時計です。
【仕様】
エンデバー・ミニッツリピーター シリンドリカル トゥールビヨン スケルトン
リファレンス: 1909-0500
予定価格:70,785,000円(税込)
2026年6月頃 入荷
[特長]チタン製モデル、スケルトン メインダイアルおよび ファンキーブルー フュメ サブダイアル、グレー アリゲーター レザーストラップ、20本限定

ケース:チタン
・直径:40.0 mm、厚さ:14.4 mm
・サファイアガラス
・テフロン製ランナー付きスライディングボルト
・サファイアガラスのシースルー ケースバック
・「M」で装飾されたリュウズ
ダイアル:フルスケルトン メインダイアル
・2 時位置のドーム型ファンキーブルー フュメ サブダイアル、
・透明なラッカー仕上げの H. Moser & Cie. ロゴ、ローマ数字が描かれたインデックス
・ダイアル側のハンマーとチャイム
・リーフ型針の時針および分針
ムーブメント:立体構造の手巻きキャリバー HMC 909、フルスケルトン
・直径:33.0 mm、厚さ:9.6 mm
・振動数:21,600 振動/時
・35 石
・415 個の部品
・パワーリザーブ:90 時間
・メインプレートとブリッジ上のモーザー ダブルストライプ
・手作業による仕上げと装飾が施されたムーブメントおよび部品
・円筒形のひげゼンマイ
・6 時位置のミニッツ フライング トゥールビヨン、スケルトンブリッジ
・ミニッツリピーター
機能
・時針および分針
・時、15 分単位、分をチャイムで告げるミニッツリピーター
ストラップ:手縫いのグレーのヌバック仕上げアリゲーター レザー
・モーザーのロゴが刻印されたチタンのピンバックル
【お問い合わせ】
H.モーザージャパン株式会社
〒100-0013 東京都千代田区霞が関3-2-1霞が関コモンゲート西館32階
TEL. 03-6807-5880
[H. MOSER & CIE.(H. モーザー)]
1828年にハインリッヒ・モーザーによって創設されました。現在はスイスのノイハウゼン・アム・ラインファルに拠点を置き、約120名の従業員を擁しています。これまでに20種類もの自社製キャリバーを開発し、年間約4,000本という限られた数の希少なタイムピースを世に送り出しています。また、姉妹会社であるプレシジョン・エンジニアリング社を通じて、時計製造の心臓部である調速機構やヒゲゼンマイなどの基幹部品を自社で製造しており、これらは自社製品に使用されるだけでなく、パートナー企業への供給も行われています。2012年にモーザー・ウォッチ・ホールディングに統合されたプレシジョン・エンジニアリング社は、脱進機用パーツを専門とする独立企業であり、その設計から、ムーブメントに即座に組み込める高品質な完成品の製造までを一貫して手がけています。
さらに、H.モーザーは「ハインリッヒ&アンリ・モーザー基金」の支援を受け、創設家一族の功績を未来へと語り継ぐ活動に誇りを持って取り組んでいます。ハインリッヒ・モーザーの子孫によって設立・運営されているこの基金は、一族の歴史を保存し、ハインリッヒ・モーザーの旧邸宅であるシャロッテンフェルズ城内の「モーザー・ミュージアム」において、歴史的な遺物の収集や展示を行っています。また、時計製造における卓越した専門知識と実績を持つMELBホールディングは、H.モーザー、オートランス、アジェノー社の株式を保有しています。MELBホールディングは、時計作りの聖地であるジュウ渓谷の中心部に本拠を置く、独立したファミリー・グループです。
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