カンタロス里帰り完了

 By : CC Fan
ジュネーブでの検品を経て、日本に戻ってきた我がカンタロス(Kantharos)、本来であれば届いた日に受け取ろうと思っていましたが、バックルの一部に不安があり、本体と一緒に部品を取り寄せ、ノーブルスタイリングさんのサービスセンターにて取り付け作業を行ったため、2月4日の受け取りとなりました。



写真は部品セットとネジなどに塗る専用の固定剤(ロックタイトの青色?)です、組立図を見せてもらいましたが専門家にお願いしたほうがよさそうな複雑さで、素直に任せることにしました。

今回はクラーレ社長が自ら身に着けて評価したということで、万に一つも問題はないはず…ですが、"5回目"ともなると慎重にもなります。



まずは風防の保護シールすら剥がしていない状態から…
今回はケースも完全に分解してメンテしたとのことで、細かい傷がなくなり、エッジが立っていました。
一部墨が抜けていた文字も完全に直っていました。
ノーブルスタイリングさんは"組み上げ終わってからは、怖いので時間を合わせて一通り巻いてから触っていない"とのこと。



しばしのためらいの後、一思いに保護シールを剥がします。
この時点では巻き上げが足らず、コンスタントフォース機構は脱進動作をしていない状態でした。



クラーレのバックルはベルトを専用のギロチンでカットし、Dバックルから直接ベルトに接続する仕組みです。
装着感は非常にいいのですが、ムーブメントの鑑賞が少し困難なのは玉にキズです。



バックルはこんな感じ。
バックル側の丸いボタン状のものが今回取り換えた部品で、押すことで片側5mmの延長を行うことができます。
5mmずつ、合計10mmの調整ができるため、今まで特に困ったことはありません。



受け取っては来たものの、"些細な問題"が残っており、この写真にはそれが写っています。
お分かりになりますでしょうか?
もしお分かりになったら是非、非公開コメントでお答えください。



腕に乗せるとやっと帰ってきたんだ…という実感がわいてきます。



ケース径45mm、厚み15mm弱のデカ厚と言われそうなケースですが、ベルトがケースに急角度で固定されている構造と厚手のベルトでブレスレットのような感じに固定されるため、装着感は悪くありません。
クラーレのタイムピースはほとんど全部が同じケースに見えますが、基本構造が同じだけで、すべて部品としては互換がない、意外と凝った作りです。



今回の課題だったクロノグラフを動かしてテスト中…
この後、軽く"祝杯"を上げている最中も動かし続けました。



帰宅しても動き続けていたので、まずはOK。
ちなみに動かし続けてもクラッチに負担がかかりにくい垂直クラッチで、長時間の動作も保証されているため、永久秒針の代わりにクロノを動かし続けてもOKということにはなっています。
そのような構造のため、通常のクロノグラフに見られるスモールセコンドはありません。
ただ、コンスタントフォース車が60秒で一回転なので代用にはなります。

さて、明日(すでに今日)から、バリバリ使って問題ないことを確認したいと思います。
まずは"些細な問題"をどこかのタイミングで直さないと…

関連 Web Site (メーカー・代理店)

CHRISTOPHE CLARET
http://www.christopheclaret.com/

Noble Styling Inc.
http://noblestyling.com/