ローマン・ゴティエ in 神戸、 「ローマン・ゴティエの集い」レポート

 By : Guest Blog
ゲストブロガーの haru です。
 
今回はカミネ元町店で行われた 「ローマン・ゴティエの集い」 のレポートです、宜しくお願いします !
 
梅雨入りした関西地区ですがこの日は快晴の1日でした !
 
 
 「カミネ元町店」は、トレンドコンセプトをヨーロッパの時計店としたお店、その2階が今回の会場です !
 
 
2階は普段プライベートサロンですがこの日は 「ローマン・ゴティエ」 一色です !
 
 
ゴティエ氏が好むスイスワイン! や、 



 その他のドリンク ♪
 
チョコレート菓子など ♪
 
 
 
ゴティエ氏の思いが伝わるおもてなしです !
 
ゴティエ氏のパーツの仕上げに関するプレゼンテーションは 14:00 と 16:00 の2回行われました !
 
 
私は 14:00 のプレゼンテーションに参加、その前にお店に訪れ最新作の説明など幸運にも聞く機会に恵まれました !

 
ローマン・ゴティエの代表作であり、2013年の GPHG ジュネーブグランプリを受賞している傑作 「ロジカルワン カミネ オリジナルモデル」 グレード5のチタンケースも展示されています。
 
 まずはフィリップ・デュフォー氏が、FHH 製作の SIHH 特集動画の中で、ローマン・ゴティエのブースを訪れ、その新作を取り上げた「インサイト ・ マイクロ ローター ・  レディー」 から。

エクストラホワイト ・ マザーオブパール ・ ダイアル RGケース  サイズ 39.5mm 
ブランド初のマイクロ ローター自動巻きモデル
 
 
文字盤は、オーストラリアの海で捕られたパールから削りだされています !
ホワイトパール ダイアルは目が細かく、物凄く綺麗な輝きです !
マイクロ ローターの表側は、様々なサイズの ブリリアントカット ダイアモンド がキラキラと光っています ♪
 
文字盤はマザー オブ パールを0.6mmにカットしたもの、スモールセコンドの文字盤は同じ個体のマザー オブ パール0.3mmにカットしたものが使われています。 
 
 
「インサイト ・ マイクロ ローター ・  レディー」 は2種類の限定モデルで発売されます、タヒチ・ブラック マザー オブ パールダイヤル は残念ながら今回会場にはありませんでしたが詳しくはこちらをご覧下さい。
 
 
次は、エナメル文字盤の 「インサイト ・ マイクロ ローター 」 です。
 

純白のエナメル文字盤の美しさは絶品です !

エナメル文字盤は… あの有名な…
アニタ・ポルシェ  ソフィー・メイラン が手掛けた作品です!
 
文字盤も 「ローマン・ゴティエ」 の繊細な時計つくりにはピッタリ、最高に美しいと思います。
 
 
黒文字盤は焼きあがったエナメル文字盤を磨き上げ、完成した文字盤をさらにブラスト加工しマットな雰囲気を出したものです!
通常では考えられない行程です!
 
 
1枚の文字盤を完成させるのにも膨大な時間と手間が掛かっています。
 
ご存知のとおり1回の作業では焼きあがるものではありません!
 

文字盤の美しさをお伝えしようと角度を変えて撮影しましたが…
私の旧型携帯では撮影不可能でした…
是非、現物を見て確認して欲しく思います。
  
また、マイクロ ローターは上下にルビーベアリングを使用した、両方向巻き上式のマイクロ ローターです!
 
 
両方向巻き上式にすると部品点数が増え、磨くパーツも増えますが、手間暇を惜しまず採用されています (素晴らしい~!)
 
サファイアクリスタルの風防の傾斜も健在(オフセンターに配された時・分の文字盤の中心が一番高くなるように設計!)、
本当に素晴らしい時計です!
  
色々なお話を伺っている間にゴティエ氏のパーツの仕上げに関するプレゼンテーションが始まりました !
 
 
 
ゴティエ氏は、パーツメーカーに入社し時計をつくる事に関心を持ったことから始まり…
自ら時計をつくるため働きながら 2002 年に MBA を取得、その時の修士論文は、自身のブランドの経営計画 ~ オートオルロジュリ(高級時計製造)に対する妥協のないアプローチと結びつけたもの~、だったと話されていました。
 
 
極めて高いレベルに仕上げされた 「ローマン・ゴティエ」 の時計は、現在 25人のスタッフが一丸となり年産 約 60本 の生産。
 
組立の最高責任者は、ブランパンが1991年に完成させた「1735」の製作者の彼が担当しています!
 
設計・デザイン・仕上げの話は、熱がこもっていました!
 
 
磨きに関する話では、ジャンシャンの茎とダイヤモンド・パウダーの話もされました!
また、ひとつの部品を 約20時間 職人が磨くそうです、その数 約300点…!
驚くほどの手間暇が掛かっています!


ジャンシャンの話から…
ゴティエ氏は 「冬場、息子とジャンシャンを刈りに行くのが楽しみのひとつ」 だと話されていました!
世界を飛び回るゴエィエ氏ですが、父としての思いも感じさせる一言でした…!
 
「地盤に取り付けているプレートも手作業で鋭角な仕上げを施している」 と嬉しそうに話しているゴティエ氏の顔が印象的でした!
針先のような仕上げを一つ一つ職人が20時間以上掛けて磨き上げ、完成させています。
 
ビデオの後、企業秘密だよ~ と、言いながら自身の PC の中から設計の画像を出し

アンクルは通常 T 型だけど、強度・耐久性の事を考え 三角形 にしている話とか…
 
 
 
ロジカル・ワンの香箱部分の画像では、バネをサファイアで挟み(写真ではピンクの部分)摩擦を低減させる目的で設計した事など…
 
また、ロジカル・ツーの構想も進んでいる…
 
と話されていました!
 
ロジカル・ワンは、懐中時計のチェーンフュジェを現代に復刻させたものだが…
ロジカル・ツーは、懐中時計の頃のデザイン・美しさを持ったコンプリケーション…!
 
とだけ話してくれました、他にも色々な構想はお持ちのようです~♪
 
 
現在手に入る最高峰の時計のひとつ…。
 
フィリップ・デュフォー氏の時計が手に入らなくなった現在、
高いと思うか…? 
お安いと思うか…? 
 
…は、あなた次第です!
 
ローマン・ゴティエの時計を手に取って見ることが出来た幸せは感動でした。
 
スタッフの皆様ありがとうございました。
 
 
 
カミネ
 
 
 ローマン・ゴティエ(本国サイト)


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