BaselWorld 2019: バーゼルで見かけたちょっと気になる時計 その3

 By : KIH

さて、「バーゼルで見かけたちょっと気になる時計」、その第三弾ですが、一昨年のロンドンでのSalon QPで会ったMingさんにまた会ってしまいまして、そういえばアムステルダムでミニOFF会をやった相手の独立時計師好きも持ってたなあ。Salon QPの時には、「詳細は後日」なんて言っておきながら全くフォローできてなくてスミマセン。

今回たまたまたくさん時計をもっていらしていたので画像を撮らせてもらい、時系列にそって、モデルの解説もしていただきましたのでご紹介します。

モデル 17.01






2017年8月発売開始の最初のモデル。値段はUSD900。中身はMiyota。最初のモデルとはいえ、お安くしていたんですね。ダイヤルは、2重のサファイヤで1枚のサファイヤガラスにはデジタルギョーシェを施してるとか。ちょっと不思議な青になっています。ケースは、グレード5のチタン。製造・販売終了(数百本)。


17.03








2018年2月発売。数百本製造、完売。USD1300。自動巻きセリタムーブメント。GMT。ケースはグレード2のチタン。インデックスのプリントは30回塗りたくって相当の厚みが出ています。また、さすがは時計好きが出資し合って作ったブランドだけあって、オーナーの気持ちで作っているのか、簡単にベルトを交換できるクリック付きストラップ。

そして、以下のブレスレットバージョンはUSD1700。なんと、ブレスレットも簡単に換えられるとか。ブレスレット用と、ストラップ用のバネ棒穴が2つ用意されています。










19.01
2017年1月発売開始。シュワルツ・エティエンヌ製のムーブメント。ここからガラッと高級志向になったようです。100時間パワーリザーブ。そしてここから値段はスイスフラン建てになります。CHF7,900。ちょっと高くなりましたね。チタンケース、サファイヤグラスで、サファイヤ文字盤はグラデーションカラー。これが大変難しく、いくつもサプライヤーを変えたのだとか。そして、ベゼルにはスーパールミノバ。ストラップは、ジャン・ルソー製。









そして、こちらが最新のモデル。2019年1月予約受付開始。
19.02
ワールドタイム。グレード5 チタンケース。シュワルツ・エティエンヌ製のムーブをマイクロローター自動巻きに(タングステン製のローター)。こちらのお値段は、CHF10,900(今月中予約なら9,900)。




まだプロトタイプ。受けの色がちょっと一部違いますね。シュワルツ・エティエンヌもいい仕事してますね。



ふむ。なかなか良いではないか。ちゃんと、東京も入っています。

なかなか、ちょっと高級品になってきましたが(と言ってもバカみたいに高いわけではないですね)、ブランド戦略が成功しているということでしょうか。前のモデルはほぼ完敗で、19.01も生産終了したいのに、入ってくる注文をさばききれないので生産を続けざるを得ない、とのこと。

さて、今度こそもうちょっと深堀してみますね。

日本では見れるところはありませんね。小生の知り合いなので、気になる方がいればご遠慮なく連絡ください。

こういうブランドに頑張ってほしいですね。時計好きによる、時計好きのための時計、って感じで。
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