ショパール の新たな挑戦、「アルパイン イーグル」実機を触ってみた: ユーザー目線での感想
By : KIH41㎜編


時計の左側の2つのアクセントは、「サンモリッツ」コレクションから受け継いだもの。

実はショパールは「ラグ・スポ」を、ジュエリーの要素も取り入れて、1980年には作っていたのです。



ダイヤルのサンバースト仕上げは印象的。

このベゼルの8つのネジは、表側から見るとネジの頭がきっちり同じ方向で締め終わっているように見える。多角形とせず、丸のままのこれはなかなか面白い工夫。もちろん「ベゼル上のネジ」というだけでいろんなご意見があるとは思うが、ショパールは「調和」「対称」という点で一味違う。



ジュエリーへの強さを最も強く感じるのはブレスレット。この連結部分のスムースさ。

中央の磨かれた部分は、別部品だが、このA223というステンレススティールの磨かれた部分は、貴金属の輝きを思わせる。

ブレスレットの着け心地も極めて良い。やさしく手首を包むような感じ。





新開発のキャリバー01.01-C(36㎜用は09.01-C)。パワーリザーブは60時間。これがなかなかのものである。
(よく見ると、裏側のネジ頭の方向はバラバラである)


触ってみないとわからない良い点:
ヨーロッパの大手人気ブランドには、操作するときの「カッチリ」感がないものが意外と多い。筆者はセイコーやグランドセイコーも好きだが、その操作性のカッチリさには常に安心感がある。少しくらい乱暴にリューズを引っ張っても針飛びすることはないし、リューズを1つ引いたはずなのに日付が動かないとか、リューズを引いたのかわからない、リューズが引っかかって引けない、リューズを戻すときにまた分針が飛ぶとか、遊びが多すぎて分針の動き開始まで時間がかかるとか、そういうことは日本人の感覚として「有り得ない」、という方も多いのではないだろうか。作った方に言わせれば、リューズの引き方や押し方がコツがあるとか、そうなるのだろうが、ユーザーフレンドリーとはいいがたい。もちろん、それがいいんじゃないか、という方もいらっしゃるとは思うのでここで議論をする気はないが。
で、この新キャリバーは、まるで日本ブランドの時計を触っているような「カッチリ感」なのである。これは写真だけでは絶対にわからないし、ぜひお近くのブティックに到着したら触ってみていただきたい。(大半の日本人にとっては当たり前のことかもしれないが)日本人好みの操作性のはずだ。また、クイックチェンジデートであることも付言しておく。
こんな動画も撮ったが、これで操作性の確かさやデートチェンジなどがなんとなくおわかりになれば幸いである。
41㎜、ブルー、グレーを並べてみた。

で、こちらが、グレー文字盤。筆者は最近は世間に青文字盤の時計が多すぎるので、こちらの方が好みである。


ブレスレットの着け心地は極めて良い。

まだプロトタイプとはいえ、このあたりの処理はジュエリーブランド的なスムースさが表れている。


これが、ねじ込みリューズを開放したところ。

2つ引いて秒針を止めたところ。

41㎜は全部で3種類。

コンビタイプ。お好みで。

36㎜編
これは、レディースでもいいし、ユニセックスでもいい。10年前、36㎜のメンズなぞ、ざらにあったからである。
今回来ていた36㎜は全7モデルのうち3つ。日付なしの、09.01-Cキャリバー搭載。

大きさの比較をしてみよう。

リストショット比較。
41㎜

36㎜ - 男性がしてもちっともおかしくない大きさ。

裏側

その他のモデルも着けてみた。
着け心地は極めて良い。


36mmも着けご心地は極めて良い。


今回登場した時計の全体写真

最初は、私も戸惑った、というのが正直なところだ。しかし、ベゼルのネジ頭意匠・デザインも、ブレスレット中央の輝きも、これぞ「ショパールのラグ・スポへの答」だと感じたし、何よりも新開発クロノメーターキャリバーの操作性のカッチリ感には驚いた。これだけの贅沢な装いと工夫、素材、仕上げ、この新キャリバーが入ってこのお値段とは、これまた驚きである。取材が終わるころには戸惑いが「感心」に変わっていた。
ショパールが満を持して再登場させたラグ・スポコレクション 「アルパイン・イーグル」。いや、単に「ラグ・スポ」として作ったのではないのかもしれない。写真だけでは何もわからない。ぜひ、見て、触って、着けて、好みかどうかを自分で判断してもらいたい時計。
今回も、ショパールジャパンの皆さま、ありがとうございました!
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