JeweLuxe - シンガポールでの独立時計師ばかりの展示会報告 その2

 By : KIH


シンガポールで開かれたJeweLuxeという、独立時計師と宝石のフェアのレポートです。
その1から続きます。


さて、今回はAHCIメンバーから6名、準メンバー(Candidate)から1名、そしてクロックメーカーが2社、中央のブースに並んでいました。

AHCI正メンバーは(ラストネームのアルファベット順)
ー Svend Andersen
ー Aaron Becsei (Bexei Watches)ハンガリー
ー Vincent Calabrese イタリア
ー David Candaux
ー Constaitin Chaykin ロシア
ー Masahiro Kikuno 日本

準メンバー
ー Ludek Seryn チェコ

クロック
ー Sinclair Harding イギリス
ー Meccaniche Orologi Milano イタリア

と、ご覧のように、ほとんどがスイス以外からの招待でして、今回のコンセプトがなんとなくわかります。
なお、これ以外にもスイス拠点の新進時計師たちや、ジュエリーとハイエンドコンプリケーションを作っているブランド、GPHG受賞を果たしている独立系ブランド等が周りをかためていました。

では、前回も申し上げましたが、独断と偏見でいくつかピックアップしてご紹介を続けていきましょう。


2.Ludek Seryn (チェコ)




特に、スケルトン時計を得意とするチェコの独立時計師。すべて受注生産。最初のスケッチからCAD、パーツ製造、組み立て、ケーシング、すべて彼の手によって行われるそう。

こちらは、奥様のために作った時計(のちに、一般にも売られるモデルとなったと思われます)。





とはいっても、彼を一番有名にしたのは、このKarel Rotation モデル。中のムーブメントが8時間で一周する。すなわち、すべてのコンポーネントが時計の中心の軸によって支えられていて、その周りを、太陽と惑星の関係のように回る仕組み。264個の部品のうち、75%はCNCなどを使わずに手作りで作られたもの。






自動巻きだがローターがない。よく見ると、ペリフェラルローター方式。


そして、リューズもない。時刻調整はここで、特別の「ペン」を使う。



口径は45㎜、厚さは22㎜。やや大きいが、面白い時計。
こちらに、彼が自分のページで公開している動画があるので、ご覧ください。


ありがとうございました!


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そのお隣は、ご出勤もなかなかごゆっくりで、来た後もどこかに行ってしまい、取材の機会がなかったので、スミマセン・・・。



その3に続きます。。。