アクリヴィアの ザ・アワーグラス グループ取り扱い開始を記念し、創業者レジェップ・レジェピ氏が新作「RRCC II」を携え初来日!

 By : CC Fan


若いながら、注目を集める独立時計師レジェップ・レジェピ(Rexhep Rexhepi)が率いるアクリヴィア(Akrivia)、2018年のバーゼルで発表した天文台クロノメーターを思わせる高精度クロノメーター機RRCC(Rexhep Rexhepi Chronomètre Contemporain)がGPHG2018のメンズウォッチプライズを受賞Only Watchでも注目を集めました。

今回、シンガポールを中心とする高級時計販売店のザ・アワーグラスグループが取り扱いを開始し、それに合わせてRRCCの新作、RRCC IIも携え創業者レジェップ・レジェピ氏が来日、「お披露目」イベントが行われました。
参加させていただけたのでレポートします。





パレスホテルの大きなホールで行われた発表イベント。



まずは、ザ・アワーグラスグループが製作したレジェップ氏の生い立ちとアクリヴィアの紹介ビデオが流されます。
これを見ていただくのが、「百聞は一見に如かず」「一目瞭然」と思いましたので、アワーグラス様から提供いただきWMOのYouTubeに掲載いたします。
14分ありますが是非ご覧ください。



「私は夢想家です」から始まるモノローグでレジェップ氏が辿った道のりが語られます。
YouTubeにアップロードして14分「も」あった、という事に驚くほど濃密な内容がアッという間に流れます。



1987年生まれのレジェップ氏は現在35歳、コソボに生まれた彼は11歳の時にスイスに移住し、なんと15歳から研修生としてジュネーブのパテック フィリップ本社にて時計師のキャリアをスタートさせ、35歳ながら20年の時計師のキャリアを持ちます。
パテック フィリップの後、複雑時計ムーブメントを手掛けるBNBコンセプトや、F.P. ジュルヌなどを経て25歳で独立、アクリヴィアを設立します。
AKRIVIAはギリシャ語でPrecision、すなわち精度という意味で、美しさはもちろん大事ですが、時計である以上精度も大切である…という良い名前だと思います。



ザ・アワーグラスグループ グローバルマネージングディレクターのマイケル・テイ氏がレジェップ氏との出会いとアクリヴィアにかける思いを語ります。
いくつかの「世代」に分けられる「独立時計師」のトレンドの中で、最新世代のトップランナーがレジェップ氏でザ・アワーグラスグループとして彼の素晴らしさを紹介したいという意気込みが伝わります。



レジェップ氏が登場!
RRCCはもともと200本作るつもりで始めたプロジェクトだったものの、「同じことをやるより、より良いものを作りたい」という思いから50本で生産を中止、より精度と機械の美しさにフォーカスしたRRCC IIを開発しました。



RRCC IIは2バリエーション、ローズゴールドケースにホワイトエナメル文字盤のモデルと、プラチナケースにブラックエナメル文字盤のモデル。
RRCCではスモールセコンドが別パーツになっているダブルサンク文字盤でしたが、RRCC IIでは「挑戦してみたかった」全体が1枚のシングルサンクに、より高度なテクニックで仕上げを行う試みが取り入れられました。
ホワイトエナメルのインデックスは手描きで作られており、ブラックエナメルのスモールセコンドはエナメルを焼いた後、ナイフで表面を荒らすという技法で表情が加えられています。
これは、より美しく、見やすい表現とはどのようなものか?という事を追い求めたレジェップ氏の探求心が生んだ技法だそうです。

ムーブメントもRRCCと「似て非なる」ユニークなダブルバレルを採用したデットビートセコンドムーブメントでスモールセコンドは1秒ごとにステップ運針します。
このムーブメントについては後日インタビューを行いましたので、別記事にて掲載いたします。

細かいポイントはいくつもあり話していると無限に時間が経ってしまう…という事で詳細は後ほどご歓談で、と終了。



最後にアワーグラスジャパンの桃井氏が挨拶、時計だけではなくレジェップ氏の人となりも素晴らしい、是非直接お話しください、という事で歓談タイムがスタート。



RRCCの頃から使われている独特なローマンインデックスも見慣れて、「アイコン」となった感があります。



懐中時計時代で言う「独立秒針」?と思ったらそれをさらに進歩させたネオ独立秒針とも言えるような2香箱、2輪列、1テンプの構造でシンメトリーなムーブメント。



白エナメルはまたガラッと表情が変わります。
RRCCでは白エナメル・プラチナ、黒エナメル・ローズゴールドだったのでRRCC IIでは組み合わせを逆にし、新しい表現に挑戦したと理解しました。



ケースカラーとの組み合わせでムーブメントから受ける印象も変わります。



マイケル氏とレジェップ氏。
レジェップ氏はバーゼルで何回かお会いしてるので「覚えてる?」と伺ったところ、「もちろん」とのこと、良かった…



特徴的な長いラグですが、腕に沿うように曲げられているため装着感は良好。





「要素」を挙げることはできますが、何より「全体」として素晴らしい!の一言かな…と思います。

もちろん個人的な興味の対象であるユニークなムーブメントと「俺のやり方」デットビートセコンドについては個別インタビューを実施させていただきましたので、この記事の後にまとめにかかります。



乞うご期待!

関連 Web Site

Akrivia
https://www.akrivia.com/



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ザ アワーグラス ジャパン 株式会社
Eメール: ginza@thehourglass.com