【Only Watch 2023】アクリヴィア(レジェップ・レジェピ) クロノメーター アンチマグネティック実機公開!
By : CC Fanオンリーウォッチ2023出品作品の中でも注目を集めるであろうレジェップ・レジェピ名義の新作、クロノメーターアンチマグネティック(CHRONOMÈTRE ANTIMAGNÉTIQUE)。
Only Watch開始時は「キービジュアル」と言いますか、「ティザーイメージ」のみ公開となりましたがジュネーブウォッチデイズに合わせて実機写真が公開されました。

前回の記事で読み取ったように、耐磁機能と美しいムーブメントを眺めるためのグラスバックを両立する取り外し耐磁ソリッドバックと言う仕組みを提案しており、「なるほど!」と納得しました。
今回の実機写真でその仕組みが公開されました。

グラスバックと取り外しソリッドバック、ソリッドバックは一般的なネジではなく、現代的な一眼レフカメラの交換式レンズのようなバヨネット方式になっており、特定の角度で取り付けた後、一定角度だけまわすことでロックされる仕組みのようです。

バヨネット方式の固定が正しく行われているかはケースバックの耐磁を象徴する雷マークが正しい位置にあるかで確認することができます。
このケースバックに磁束を通すことによってムーブメント側に磁束が通らないようにすることで耐磁を実現します。

複雑な構造と造形を持つケース。
ソリッドバックを取り付けた状態でバランスが取れるようにか、ラグはクロノメーターコンテンポラン同様に長めになっているようです。

ダイヤルのデザインはクロノメーターコンテンポランのデザインを踏襲しつつ、磁気・電気のプラス・マイナスを意匠化した凹凸のデザインを持ちます。
レジェップ・レジェピ銘としては初めてのセンターセコンドムーブメントです。

面白いのは針のデザイン、長針は短針が通り抜ける内側部分と読み取るための先端部が90度近い角度でガクッと曲がるようになっています。
確かに先端を文字盤に近づけて視差を減らそうと思うと、こういう形状が良いというのは分かりますが、意外と思いつかない形です。
秒針も同様に長針の曲がっている部分に合わせて曲がっています。

センターセコンドムーブメント。
ざっと読むと4番車(スモールセコンド)から1:1の3枚の伝え車でセンターまで持ってくる伝え車センターセコンドなどと呼ばれる方式です。
4番車は文字盤側から見ると時計回りに回転しているため、3枚で正転→反転→正転、と伝えればセンターセコンドも時計回りになります。
センターセコンド周りの機構はレジェップ・レジェピ氏の美意識で左右対称になるように片方には伝え車、もう片方にはリュウズ引きで0リセットを行うリセットハンマーが配置され、センターセコンドブリッジも両方から支えられています。
機能だけではなく、機械的な美しさでも注目を集めそうです。
※オンリーウォッチ (Only Watch) 2023については下記もご参照ください:
https://watch-media-online.com/blogs/7247/
最後に仕様を改めて訳します。
【概要】
クロノメーターアンチマグネティック
[ムーブメントの仕様]
時・分・センターセコンド
秒停止機能
正確な時刻設定を行う為の秒ゼロリセット
ゴールド製輪列
耐磁性を考慮して選択された構造と素材
耐蝕性を備えた非磁性素材のゼンマイ
巻きすぎを防止する巻き止め機構
クロノメトリー最適化
ムーブメントサイズ
直径30mm
ブリッジから地板 5.8mm
ブリッジから針 8.1mm
部品数
239部品
石数
25石
テンワ
15歯ガンギ車のスイスレバー脱進機
自社製10.4mm直径のチラネジ調整テンワ
ゴールド製アンクル
ブレゲ終端巻き上げヒゲ
固定されたドテピン
周波数
21600振動/時(3Hz)
パワーリザーブ
シングル香箱 72時間(3日間)
装飾
見えない部分まで手作業で完全に仕上げられたジュネーブ伝統の装飾
ブラックポリッシュ、面取り、ペルラージュ、コート・ド・ジュネーブ、手彫り
歯車のスポークも面取り仕上げ
鉛を含まず、環境と卓越した仕上げ両方に配慮した洋銀を使用
[ケースの仕様]
表裏のサファイアクリスタルを含む30個の部品
ムーブメントを磁気から保護するフェライト系ステンレス鋼のリング
磁気から保護するためのネジ込み裏蓋には文字盤と同じ意匠を彫刻
裏蓋は専用の「鍵」にて取り外し、ムーブメントを鑑賞することが可能
寸法
直径38mm、厚み9.90mm(サファイアクリスタルを除く)
ラグからラグの長さ 48mm
ラグ幅 20mm
表示
時・分・センターセコンド
針
スチール針、ブランカラーに焼いて仕上げ
防水性
3気圧(30メートル)
ストラップ
リップストップファブリック
ピンバックル
※オンリーウォッチ (Only Watch) 2023については下記を参照してください:
https://watch-media-online.com/blogs/7247/
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