パテック フィリップ・ ウォッチアート・グランド・エグジビション 最終日レポート by BabaBooey

 By : Guest Blog

NY在住の BabaBooeyさんより、ゲストブログに投稿いただきました!


こんにちは。NY在住のものです。
今月NY市で開催された「パテック フィリップ・ ウォッチアート・グランド・エグジビション」を、最終日の23日にちょこっと見てきました。

日曜日の朝、42丁目のCIPRIANIイベントホールに行くと、数十人の行列が。NYを観光に来たツーリストが半分、デートを兼ねて見学に来たカップルが半分くらいで、一般大衆に超高級時計の世界をアピールするという、パテックの狙いはうまくいってたみたいでした。入場料は無料でした。十数分列で待って、セキュリティーをクリアして、展示会場へ。

 

最初の部屋では、パテックの現行コレクションが一堂に会していました。現物を滅多に見ないノーチラスがたくさん並んでいるのを見て、よだれが出てしまいそうに。


お金があれば店で買えるモデルばかりでしたが、パテックの時計が百何十本か集まった、そのスケールに圧倒させられました。

 次の部屋では、今回の展示会記念の、NYスペシャル限定エディションが陳列されていました。でも、私これを買うお金ありませんから、チラッとみただけでスルーしちゃいました。

 
次の部屋は「ミュージアムルーム」。スイスに行ったことがある私の時計友達によると、ジュネーヴのパテックミュージアムの展示品を移しただけらしいですが、この部屋が一番おもしろかった。
17世紀、18世紀、19世紀の時計は、一般人が拝むことすらできず、超富裕層のみに許された贅沢というオーラをいまだに発しているようです。
歴史的な価値がある時計が一つのウインドーに五本くらい展示されていて、こうしたウインドーが20くらいありましたか。個人的に惹きつけられたのは、1850年ごろに製作されたというトランスペアレント・ウオッチ。この時代に、こんなのがあったのかよー、と。


これ、どんなお大尽が買ったんでしょーね。
あと、パテックが初めて作った腕時計というのに、ものすごい妖気を感じ、写真を三枚を撮ってしまいました。




カタログによると、1868年に製作されたものとのこと。ケースにかじりついて、これ欲しいなーとマジで思ってしまいました。ちなみにこの時計の左隣に陳列されているのは、1913年に作られた一種のリピーター機能がついたプラチナ製レディーズウオッチだそうです。薄い時計だったので(カタログによると厚さは9.3ミリ)そんな超絶機構がついた作品だとは思いもしなかった。

その次の部屋には、アメリカ人のセレブが持っていた時計なんかが陳列されていました。デューク・エリントンの耐水性スプリットセコンド機能付きのゴールドクロノグラフとか、、ジョー・ディマジオの時計とかあってそれなりにおもしろかったけれど、自分の想像を超える贅沢の世界ではなかったので、あまりショックを受けなかった。


その次は時計のダイアルをデコレートする技術を実演する部屋。それから二階にあがって、ウオッチメーカーによるムーブメントの仕組みの説明ルーム、パテックのグランドコンプリケーションウオッチが集められた部屋などがありましたが、ここらへんではもうエネルギーが尽きてしまい、おざなりにしか見ませんでした。

 

まあ、観光客や私みたいなカジュアルな時計ファンは、絢爛たる時計をたくさん見られて満足しますし、うるさい時計ファンもウオッチメーカーの働くところをかぶりつきで見たり限定コレクションをチェックしたりで、楽しく時間を過ごせる?全体的に、優れた企画であったと思います。

 

ちなみに、この展示会カタログは20ドル。安い!!