Baselworld 2017: セイコー クレドール新作プレスリリース

 From : CREDOR (クレドール )
WMO編集部では、既に一部実機も拝見しておりますので、そのレポートは別途Blogをご覧ください。

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2017年3月

バーゼルワールド2017
セイコーの原点と革新はさらなる進化へ



2017年 セイコーは、創業以来の伝統に深く根差した新しいコレクションを用意しました。創業者であり私の曽祖父、服部金太郎は「常に時代の一歩先へ」の精神を時計事業の根幹としていました。
この考え方は創業から136年目の今も変わりません。原点を踏まえ、革新的な技術と情熱を注ぎこんだ2 017年のコレクションのハイライトをご紹介します。


クレドールは、セイコーの原点である機械式ムーブメントと独自の彫金で見せる匠の技、そして女性を魅了するハイジュエリーとのコラボレーションで日本の美学を体現します。
世界初のGPSソーラーウオッチの誕生から5年、すでにビジネスパーソンのデファクトスタンダードとなったアストロンは、さらなる進化とブランドの拡大がテーマです。今年はブランド初となるビッグデイトカレンダーモデルと、ラグジュアリーシーンに向けたハイエンドラインを導入しました。
プロスペックスは半世紀以上に渡る、セイコーとスポーツの高い親和性を最大限に生かした本格スポーツウオッチブランドです。今年はスポーツウオッチの原点ともいえる、セイコー初のダイバーズウオッチを新たな視点で復刻し、パイオニアとしての誇りと進化をアピールします。


いずれもヘリテージとイノベーション、その両面で感性を刺激するセイコーならではのコレクションとなっています。どうぞご覧ください。



セイコーウオッチ株式会社
代表取締役社長 兼 CEO
服部 真二


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クレドール
2017年3月
高級ウオッチブランド<クレドール>より、
「桜」と「牛車」をモチーフに「メカニカル立体彫金限定モデル」を発売
~日本独自の「裏勝り(うらまさり)」の美学を体現~

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セイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:服部 真二、本社:東京都中央区)は、高級ウオッチブランド<クレドール>から、独自の彫金の技を凝らし、世界最薄レベルの極薄機械式ムーブメント68系(※1)キャリバー6890を搭載した「メカニカル立体彫金限定モデル」を7月8日(土)より発売いたします。希望小売価格は9,500,000円 税、販売数量は限定8本です。

<クレドール>は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのシリーズとして1974年に誕生しました。フランス語で「黄金の頂き(CRÊTE D’OR)」を意味するその名前に相応しく、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けています。


≪商品の特徴≫

高度な彫金の技を用いて日本独自の「裏勝り」の美学を体現
 「裏勝り」とは、羽織などで表地よりも裏地に高価な生地を使ったり、派手な絵柄を施したりすることで、表と裏のコントラストを楽しむ日本古来の美意識です。今回のモデルは、紳士の粋な和装姿をイメージし、表側はシンプルに、裏側は<クレドール>がその歴史の中で培ってきた高度な彫金技法による雅な装飾をあしらうことで、この日本独自の美学を体現しました。非常に立体感のあるこの彫金装飾は、白蝶貝への彫刻を組み入れながら独自の技法をさらに進化させたもので、極めて高度な技能(技法)を必要とするため、セイコーが誇る彫金師であり、黄綬褒章を受章した現代の名工・照井 清(てるい きよし)が単独で手掛ける限定モデルとなっています。

裏ぶた側に施した、繊細で雅やかな「桜」と「牛車」の立体彫金装飾
 今モデルの見どころである立体彫金は、牛車(ぎっしゃ)から眺める「都の夜桜」をテーマに雅やかな日本の美を表現しています。「桜」は、いつの時代も日本人の豊かな心の象徴でした。また平安時代の皇族や貴族たちが外出に用いた「牛車」は、車輪が回り続けることから、永遠を連想させ富と豊かさを象徴する吉祥文様として使われてきました。

・下図のように最前面の桜の花びらからベースとなる白蝶貝まで、わずか1.75 ㎜の厚みの中で、「桜」は四層、「牛車」は三層のパーツで構成し、更に一層毎に起伏を設けた彫りには鏡面と絹目仕上げを巧みに使い分けることで、今までにない立体感を持つ豊かな美の世界として完成させました。



・特に主役となる白蝶貝を用いた桜の花は、わずか0.7㎜程度の小さく薄い貝片を手作業で磨いて丸みをつけ輝かせることで、美しい宝石のカボションカット(※2)のような仕上げを実現しています。

・桜の葉には、透かし彫りの技も取り入れることで奥行きを感じさせています。高度な彫金技法を組み合わせることができる照井ならではの表現となっています。

・時計の心臓部であるてんぷに牛車の彫金を重ねて、流れゆく時の永続性を表現しています。牛車の彫金越しに、てんぷの動きを眺めることができるムーブメントと彫金装飾が一体となったデザインです。

・牛車を引く縄は、底面まで手仕上げで丸みを持たせて加工を施し、繊細な線描による「絹目仕上げ」と鏡面を巧みに使い分けることでまるでシルクのような柔らかな質感を生み出しています。

・立体彫金の背景部分には、ダークグリーンに仕上げた白蝶貝を用いており、夜空に見上げる桜の彫金を美しく浮かび上がらせています。

・照井が単独で手掛けた特別な限定モデルの証として、当モデルには初めて照井のマーク「T」を6時位置の彫金の葉の上に施しています。



端正な文様を彫刻した、「裏勝り」を引き立てるダイヤルデザイン
・ダイヤルは白蝶貝に機械彫刻を施す手法で「桜亀甲(さくらきっこう)」文様を表現し、「裏勝り」のデザインを引き立てる端正なデザインです。「桜亀甲」は、桜と縁起の良い亀甲を組み合わせた吉祥文様です。

・12、3、6、9時には、4つのダイヤモンドを連ねた華やかなインデックスをあしらっています。

高級機械式時計にふさわしい極薄ムーブメント
・68系ムーブメントは国産最高級ドレスウオッチのために、時計としての高精度のみならず工芸的な価値、美しさを追求し、4年の年月をかけ19 69年に誕生しました。厚さはわずか1.9 8 ㎜(5 0 0円玉程度)と極薄ながら、時計の実用的な機能性を高いレベルで確保した画期的なムーブメントとして、1970年代よりクレドールおよびセイコーの多くの高級機械式時計に搭載されてきました。

・1.98㎜という薄さゆえ、68系ムーブメント搭載製品は、雫石高級時計工房(※3)において、高度な技能を有する時計師が一貫して組立・調整からケーシングまで手掛けています。ひとつひとつの部品の形状補正やアガキ(部品と部品の間に必要な隙間)調整には10 0分の1㎜単位の精度が求められるため、時計師の手先の感覚のみで最終的な仕上げを行います。68系は、一人の熟練時計師でも一日にわずか1個から2個しか組み立てられない、少量生産のムーブメントです。


≪商 品≫
<クレドール> シグノ メカニカル立体彫金限定モデル


【商品仕様】
ガラス素材 : ボンベ(デュアルカーブ)サファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能 : 日常生活用防水
耐磁性能 : 耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
ケースサイズ : [外径] 40.0 ㎜(りゅうず部含まず) [厚さ] 10.3 ㎜
アフターサービス : メーカー保証 保証期間2年間

【ムーブメント仕様】
メカニカルムーブメント キャリバー6890
巻上方式 : 手巻
時間精度 : 日差+25秒~−15秒
パワーリザーブ : 約37時間
石  数 : 22石
振動数 : 21,600振動/時(6振動/秒)
部品点数 : 127点



吉野山の桜をモチーフにした「スケルトン彫金モデル」

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・「メカニカル立体彫金限定モデル」と同様に桜をモチーフにしたスケルトン彫金モデルを発売いたします。クレドールが長年にわたって美しさを追求してきた、スケルトン仕様の極薄メカニカルムーブメント「キャリバー6899」を採用し、照井清監修の下、両面に桜模様を繊細かつシャープに表現しています。

・平安時代からの桜の名所と言われ、かつては豊臣秀吉も花見に訪れたとされる由緒ある「吉野山」をイメージして、美しい桜の風景を彫金で描いたデザインです。下半分には白蝶貝入りの桜の彫金を華やかにあしらい、上半分には空を描いた、絵画のように情感豊かな彫金模様です。

・空を描いた部分は、手作業で非常に細かい線をつけていくことで生まれる「絹目仕上げ」を採用し、描線の方向を変えることで風を表現しています。手の角度が少しでもぶれると、目が乱れ模様にムラが生じるので、均一な美しさのためには、長時間手を休めずに作業を続けなくてはならず、彫金師の高い集中力と技量が求められます。また、空には、春の季語であり日本では益鳥として愛されている「つばめ」を描いています。





≪商 品≫
<クレドール> シグノ メカニカルスケルトン彫金モデル

【商品仕様】
ガラス素材 : ボンベ(デュアルカーブ)サファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能 : 日常生活用防水
耐磁性能 : 耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
ケースサイズ : [外径] 38.0 ㎜(りゅうず部含まず) [厚さ] 7.3 ㎜
アフターサービス : メーカー保証 保証期間2年間

【ムーブメント仕様】
メカニカルムーブメント キャリバー6899
巻上方式 : 手巻
時間精度 : 日差 25秒~−15秒
パワーリザーブ : 約37時間
石  数 : 26石
振動数 : 21,600振動/時(6振動/秒)
部品点数 : 133点

(※1)68系ムーブメント 68系(ろっぱちけい)ムーブメントとは、「68」で始まるキャリバーシリーズの総称です。
(※2)カボションカット 宝石のカットの手法の一つで、石を丸い山形に研磨し、石の光沢や文様を生かす方法です。
(※3)雫石高級時計工房 盛岡セイコー工業株式会社(岩手県岩手郡雫石町)内にあり、部品製造から組立までを一貫して行っています。2004年設立の日本有数の高級機械式時計専門工房です。



照井 清 プロフィール

彫金師 照井 清(てるい きよし) 雫石高級時計工房所属
1970年 第二精工舎(現セイコーインスツル株式会社)入社
1993年 貴金属装身具製作一級技能士(国家検定資格)取得
2002年 技能者として最高の栄誉である「卓越した技能者(現代の名工)
表彰」を受賞
2007年 黄綬褒章受章


<クレドール>の公式Webサイトアドレス
www.credor.com


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2017年3月


高級ウオッチブランド<クレドール> から、
高級ジュエリーブランド<Gi mel(ギメル)>との共同製作により誕生した
気品漂うジュエリーチャームつきウオッチを発売
~ギメルのアイコンであるミツバチが隠れた、ハートのダイヤモンドチャームがきらめきを放つ~
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セイコーウオッチ株式会社(代表取締役社長 兼 CEO:服部 真二、本社:東京都中央区)は、高級ウオッチブランド<クレドール>から、日本を代表する高級ジュエリーブランド<Gime(l ギメル)>とのコラボレーションモデル2機種を4月21日(金)よりセイコープレミアムブティックとセイコープレミアムサロンで発売いたします。18Kホワイトゴールドモデル(GTAW973)は希望小売価格3,300,000円 税、18Kイエローゴールドモデル(GTAW972)は希望小売価格3,100,000円 税、各15本の数量限定モデルです。

<クレドール>は、日本人の感性と精緻を極めた技術により、豊かな個性を持つ高級ドレスウオッチのシリーズとして1974年に誕生しました。フランス語で「黄金の頂き(CRÊTE D’OR)」を意味するその名前にふさわしく、ムーブメントから細かな部品のひとつひとつに至るまで、厳選された素材に名工の技術を注ぎ込み、その美しさと品質を守り続けています。

このモデルは、ともに世界に誇れる高い品質と永く愛用できる美しいデザインを目指して日本で誕生した、<クレドール>と<ギメル>とのコラボレーションによるものです。このコラボレーションは、上質を見極める大人の女性に向けた企画として2016年からスタートし、今年で2年目を迎えます。今回発売するモデルは、コラボレーションで初めてケースからブレスレットまで18Kゴールドを用いた、高級感と使いやすさを兼ね備えた限定モデルです。柔らかなラウンドシェイプの美しいケースデザインに、<ギメル>スタート時からブランドの定番として永く愛されているハートのジュエリーチャームをつけた、気品漂う特別なウオッチに仕上げました。


<ギメル>について
 <ギメル>は穐原(あきはら)かおる氏が1991年に立ち上げた、兵庫県芦屋市にアトリエを構える日本を代表する高級ジュエリーブランドです。20 0 0年、世界最大の時計と宝飾の見本市であるバーゼル・フェアに出展し、花や植物のデザインをカラーグラデーションで表現したジュエリーが評判となりました。選りすぐりの宝石と高い技術を駆使して制作したジュエリーは、世界的にもその価値が認められ「未来のアンティークジュエリー」と評されています。社長の穐原氏自らが選りすぐった繊細な色合いの宝石を、職人のハンドメイドによりジュエリーに仕立てるため、生産は限られ希少価値も高いことで知られています。



≪商品の特徴≫
今回のモデルの特徴は、腕時計にセットされたチャームが腕の動きに合わせて揺れ動くことで、ギメルならではのグレードの高いダイヤモンドのきらめきを存分に楽しめることです。18Kゴールドブレスレットのしなやかさもあわせて、心地よい装着感を実現しています。
 まさに、揺れるチャームとともに上質で豊かな時間を過ごしていただきたいという、<クレドール>と
<ギメル>の想いを込めた「こころ」のこもったジュエリーウオッチです。


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ギメルならではの、きらめくハートチャーム
・<ギメル>が生み出す美しいジュエリーは、「宝石は最大に、地金は最小に。」というデザインポリシーに基づいています。それを実現するため、石をセットする地金の部分をハニカム形状(六角形を隙間なく並べた蜂の巣の形状)に作り込み、それを職人が木綿糸で隅々まで丁寧に磨きあげることで、大変繊細できらめきを放つ地金が完成します。そこに石をセットしていくため、石同士が限界に近いほどの距離で密集します。その計算され尽くした作り込みによって、石は光を多く取り入れ、輝きが最大となるのです。
今回時計にセットされている<ギメル>製チャームは、まさにそのポリシー通り、ハートを縁取る縄目模様入りのフレーム以外はほとんど金属が見えず、8個のダイヤモンドがまるで浮いているかのように見え、より一層の輝きを放ちます。さらに裏を見ると、磨きこまれた美しいハニカム構造も覗くことができ、どの角度からでも高い完成度を誇っています。

・ハートは、女性にとって普遍的なアイコンであり、また身に着けることで幸運をもたらすラッキーアイテムです。<ギメル>では、同デザインのペンダントヘッドやブローチなどのジュエリーが幅広く展開されており、ブランドスタート時から最も人気の高いアイテムとしても知られています。ハートチャームが幸運を運んでくれる、そんな幸せな予感を想起させるモデルです。さらにハートチャームの裏側には、18Kゴールドとプラチナで作られた、ブランドのアイコンであるミツバチが隠れています。「ハニカムとミツバチ」という<ギメル>ならではの遊び心あふれる演出を、身に着ける人だけの秘密として楽しむことができます。

    



コラボレーションの証
・ケースフォルムは、両ブランドがこだわり抜いた末に生まれた結晶といえるものです。柔らかで美しい丸みを描くそのフォルムは、時計らしさと優雅なエレガンスを両立した普遍的なデザインです。

・両ブランドのコラボレーションの証として、ダイヤルには<クレドール>と<ギメル>のダブルネームを採用し、裏ぶたには<ギメル>のロゴマークとミツバチをレイアウトしています。




≪商 品≫
<クレドール> ジュリ ギメル コラボレーション限定モデル

   

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【共通商品仕様】
ガラス素材 : ボンベサファイアガラス(内面無反射コーティング)
防水性能 : 日常生活用防水
耐磁性能 : 耐磁時計(JIS耐磁時計1種)
ケースサイズ : [外径] 23.3 ㎜(りゅうず部含まず) [厚さ] 6.0 ㎜
アフターサービス : メーカー保証 保証期間2年間

【ムーブメント仕様】
クオーツムーブメント キャリバー4J80
時間精度 : 年差±10秒(気温5℃~35℃において腕に着けた場合)
電池寿命 : 約2年


<穐原(あきはら)かおる氏とギメルについて>
ギメルトレーディング株式会社 代表取締役社長
1944年兵庫県生まれ。青山学院大学経済学部中退後、1972年渡米。GIAにて宝石デザイン、宝石学を学ぶ。1 9 74 年大阪でダイヤモンドの輸入販売会社、ギモー商事(現 ギメルトレーディング㈱ )を設立。
1984年大阪心斎橋にアトリエを設けジュエリーの制作を開始。1991年「ギメル」をブランドとして第2回国際宝飾展でデビューさせ、以後、香港をはじめバーゼル等各国の宝飾展に出展している。2003年には、芦屋川畔にあった本社兼アトリエを、より良い環境を求めて六甲山中腹に建設移転した。自然や生物をモチーフとし、選りすぐりの宝石を惜しみなく使ってデザインした「ギメル」の製品は、クリスティーズやサザビーズにも数多く出品される等メディアや書籍に取り上げられる事も多く、世界的に大変高い評価を受けている。



セイコーウオッチ(株)の公式Webサイトアドレス
www.seiko-watch.co.jp
<クレドール>の公式Webサイトアドレス
www.credor.com

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#2に続きます。